Job総研による『2023年 副業・兼業の実態調査vol.2』を実施 生活防衛に8割が副業意欲 現実は”禁止と忙殺”で叶わず

〜 「副業なしなら金をくれ!」理想の収入額は副業で補填可能〜

Job総研(パーソルキャリア)

 キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ(※1)」を開発・運営する株式会社ライボ(本社:東京都渋谷区 代表取締役:森宏記 以下「ライボ」)の調査機関『Job総研(※2)』は、717人の社会人男女を対象に「2023年 副業・兼業の実態調査vol.2」を実施しました。同調査は本業満足度と理想と現実の年収額、また副業の経験有無やきっかけと目的及び、副業のみの理想と実際の年収額、さらに副業の規定有無と話の出しやすさ、副業への興味有無と副業開始の条件などを調査しました。

【物価高と副業人口】

 物価高も続く中10月よりインボイス制度が導入されたことで免税対象に当たる個人事業主や中小企業の約半数の収入減少が懸念視されています。本業の賃金が上がりにくく収入への不安もある昨今では若い世代を中心に副業への注目が集まっており、Job総研の調査(※3)でも2018年から2022年にかけて副業人口の増加が見られています。このような状況で社会人の副業意識はどのように変化しているのでしょうか。

 そこでJob総研では717人の社会人男女を対象に、本業満足度と理想と現実の年収額、また副業の経験有無やきっかけと目的及び、副業のみの理想と現実の年収額、さらに副業の規定有無と話の出しやすさ、副業への興味有無と副業開始の条件などを調査した「2023年 副業・兼業の実態調査vol.2」を実施しました。


【調査概要】

調査対象者    :現在職を持つすべての社会人

          JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者

調査条件     :全国 / 男女 / 20~50代

調査期間     :2023年9月6日~9月11日

有効回答数    :717人(男性6 / 女性4)

調査方法     :インターネット調査

【TOPICS】

・全体の78.0%が本業に「満足している」と回答 平均年収額は570.6万円 理想は769.2万円

・全体の67.9%が副業経験「なし」と回答 年代別では20代の「経験なし派」が72.3%で最多

・副業のきっかけは「本業収入への不安」が最多 副業の目的は「収入源の確保」が最多

・副業のみの平均年収額は326.8万円 理想は453.6万円 理想額が126.8万円高い

・全体の68.5%が会社で副業「可」と回答 56.2%が職場で副業の話を「出しにくい」と回答



【本業満足度と理想と実際の年収額】

 回答者全体の717人に本業の満足度を聞くと「満足している派」が78.0%と過半数を占め、内訳は「とても満足している」16.6%、「満足している」26.1%、「どちらかといえば満足している」35.3%でした。また、同回答者に現在の年収額を記述回答にて聞くと、平均額は570.6万円、中央値が550.0万円、最頻値が600.0万円となりました。現在の年齢及びスキル状況で得たい理想の年収額を記述回答にて聞くと、平均額は769.2万円、中央値が600.0万円、最頻値が600万円となり、実際の平均年収額に比べて理想額が198.6万円高い結果となりました。

 

【副業の経験有無】

 回答者全体の717人に人副業の経験有無を聞くと「経験あり」が32.1%、「経験なし」が67.9%で、”経験なし派”が多数となりました。年代別の回答では20代の「経験なし派」が72.3%で最多となり、次いで50代が72.2%、40代が65.7%、30代が63.7%と、若手の次に中堅層の未経験者が多数の結果になりました。


【きっかけと目的】

 副業経験ありと回答した230人に副業を始めたきっかけを聞くと「本業から得る収入への不安」が47.0%で最多となり、次いで「本業にやりがいを感じづらかった」が27.8%、「将来への漠然とした不安」が18.3%と、上位3つの回答となりました。同回答者に副業の目的を聞くと「収入源の確保」が64.8%で最多となり、次いで「キャリア形成・スキルアップ」が25.7%、「自己実現の追求(仕事へのやりがい)」が20.9%が、上位3つの回答となりました。

※更に詳細な集計データは別紙の「2023年 副業・兼業の実態調査vol.2 報告書」をご参照ください(※4)



【副業のみの理想と実際の年収額】

 副業経験ありと回答した230人に副業のみの年収額を記述回答にて聞くと、平均額は326.8万円、中央値が294.0万円、最頻値が600万円となりました。同回答者に副業で得たい理想の年収額を記述回答にて聞くと、平均額は453.6万円、中央値が500.0万円、最頻値が600万円となり、理想の平均年収額に比べて実際の額が126.8万円高い結果となりました。


【副業の規定有無と話しやすさ】

 回答者全体の717人に副業が会社で許されているかを聞くと「許されている派」が68.5%と過半数を占め、内訳は「条件なし」が29.6%、「条件なし」が19.8%で、「許されていない派」は31.5%でした。同回答者に職場での話の出しやすさを聞くと出しやすいと「思わない派」が56.2%と過半数を占め、内訳は「全く思わない」25.8%、「思わない」17.6%、「どちらかといえば思わない」12.8%となりました。

 

【副業への興味有無と副業開始の条件】

 副業をしていないと回答した487人に副業への興味有無を聞くと「ある派」が83.8%と過半数を占め、内訳は「とてもある」31.4%、「ある」26.7%、「どちらかといえばある」25.7%となりました。副業をしていないが興味はあると回答した408人にどのような変化があれば副業ができるかを聞くと「本業に余裕が出たら」が42.4%で最多回答となり、次いで「プライベートの時間に余裕が出たら」39.5%、「会社の規定が副業解禁になったら」31.9%が上位3つの回答となりました。

※更に詳細な集計データは別紙の「2023年 副業・兼業の実態調査vol.2 報告書」をご参照ください(※4)



【回答者自由記述コメント】

副業への興味と会社の規定に関するコメントが顕著でした。

・副業で悩みがあっても会社に内緒で副業をしているので社内の人に聞けないのが辛いです

・年収が上がれば税金も増えて結局会社にバレそうなので興味はあるけどやる気が失せてしまう

・副業が自由にできる会社に転職できると良いと思いました

・今の時代副業禁止の企業は時代遅れだと思うので、それができないなら賃金を上げてほしい

・このまま本業での賃上げを待つべきか副業で少しでも収入を得ておくべきか迷っています

※その他、副業に関するコメントは下記「JobQ Town」にて確認いただけます。

https://job-q.me/26965



【調査まとめ】

 今回実施した「2023年 副業・兼業の実態調査vol.2」では、全体の78.0%が本業に「満足」しており、理想の平均年収額は769.2万円、実際は570.6万円と本業の満足度は高いものの平均年収額には理想と現実では198.6万円のギャップが生じていることがわかりました。

 このような状況の中、全体の67.9%が副業経験「なし」と回答し、年代別では20代の未経験率が最多でした。副業のきっかけでは本業での「収入への不安」や「やりがいの感じづらさ」、副業の目的では「収入源の確保」や「キャリア形成・スキルアップ」が挙げられていることから、本業への懸念や将来に向けた準備意識から副業を始めている人が多数であることがわかります。また、副業のみの平均年収額が326.8万円、理想が453.6万円と実際の額よりも理想額の方が126.8万円高いことから、副業によって全体の年収ギャップを埋められる可能性があることもわかります。

 そして、副業をしていないと回答した人の83.8%が副業に「興味がある」と回答しており、本業やプライベートに「余裕が出たら」や「会社が副業解禁になったら」副業ができるという回答が多数でした。しかし全体の31.5%が副業を会社で「許されていない」と回答しており、さらに56.2%が職場で副業での話題を「出しにくい」と回答しています。

 慢性的な物価高や円安で賃金が上がらぬことを背景に副業を始める人や副業に興味を持つ人が多い一方で、副業人口がわずかな状況、且つ職場での話しにくさを感じる人が多いことから、本業の繁忙や規定が重石となり副業で収入ギャップを埋めることも叶わぬ状態であることが読み取れます。企業が賃金を上げることが困難な状況が続くのであれば、社会人の不安を払拭するためにも副業を解禁するなど制度による取り組みの必要性がわかる調査結果となりました。

 ライボでは今後も就職・転職・働き方などに関連する様々な調査を実施し、リアルで透明度の高い情報を発信することで個が活躍する社会の実現を目指してまいります。


株式会社ライボ コミュニケーション戦略部 部長

広報グループ長兼「Job総研室長」

堀 雅一(ほり まさかず)
 2021年にJob総研を立ち上げ、その後”働く社会人や就活生”を中心に様々な観点から意識や行動などについて調査研究を実施。市場の現状と未来を分析し、社会へ発信することで働く社会人や就活生の選択機会に貢献する事を目的としている。
 またJob総研の調査をもとに各大学で「キャリア設計」の授業を実施する他、多くのメディアでキャリアや働き方など社会との関連などを解説している。


※取材についてのお問い合わせはプレスリリース最下部にある連絡先からお願いします


【(※4) 2023年 副業・兼業の実態調査vol.2 報告書】

報告書では同調査の属性やその他設問の回答結果をより詳細にご確認いただけます。

https://job-q.me/articles/15332


【(※3) 2023年 副業・兼業の実態調査 報告書】

https://job-q.me/articles/14864

※2023年3月に公開済み


【(※2)Job総研について】

 Job総研は就職・転職やキャリア全般に関する研究や各種調査の実施により、市場の現状と未来を分析し、社会へ発信することで就転職関連市場に貢献する事を目的とし立ち上げられました。

就職・転職・働き方・ランキング・働く女性など多数のジャンルで信頼できる情報を発信していくことにより、就転職活動に役立てていただくことや、キャリアに関する不安や悩みを解決する一助として”個が活躍する社会により良い選択の機会”を提供し就転職市場に貢献してまいります。


【(※1)JobQについて】

 「あなたが知りたい”働く”は誰かが知っている」をコンセプトに運営するJobQの累計登録者数は40万人を超え、キャリアや転職に関する情報交換と相談ができるサービスです。具体的な企業名を検索して、現役社員や元社員による口コミだけではなく、仕事全般に関する悩みや就職・転職への不安など漠然とした内容も含まれ、匿名によるユーザ同士でコミュニケーションを取りながら、より良い選択をつくる場になっています。

 

■JobQ”副業”に関するQ&A

https://job-q.me/tags/1182


【会社概要】

会社名        :株式会社ライボ

設立         :2015年2月3日

代表取締役      :森 宏記(もり こうき)

所在地        :〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目19-9第一暁ビル3階

事業内容       :キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」の企画・開発・運営

グループ会社     :2019年3月1日 パーソルキャリア株式会社にグループイン 

ホームページ     :https://laibo.jp/

 JobQ        :https://job-q.me/


【報道関係者様お問い合わせ先】
株式会社ライボ 広報担当:堀 雅一
Tel        :03-6416-1760
Fax       :03-6416-0503
携帯直通     :080-4193-1810
Mail       :masakazu.hori@laibo.jp
問い合わせフォーム:https://laibo.jp/contact_press/
※現在主にテレワークの勤務形態をとっておりますので、誠に勝手ながらお問い合わせは携帯直通かメール及び問い合わせフォームよりお願い致します

【プレスリリース原稿】

https://prtimes.jp/a/?f=d13597-181-1304ca9ec683888c422369db3ea69d58.pdf

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会社概要

パーソルキャリア株式会社

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URL
https://www.persol-career.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング9F
電話番号
03-6213-9000
代表者名
瀬野尾 裕
上場
未上場
資本金
-
設立
1989年06月