2025年、最も積極的にAIを活用しているのは「60代以上の女性」【こんな時、AIと人、どちらに相談する?】AI利用の実態調査結果を発表

献立、配偶者の愚痴、投資など生活に密着したシーンでAI活用が拡大、AIと人の使い分けも進行

株式会社Helpfeel

企業のAIを強くする「AIナレッジデータプラットフォーム」を提供する株式会社Helpfeel(本社:京都府京都市、代表取締役/CEO:洛西 一周、以下「Helpfeel」)は、AIを利用したことがある全国の20代以上の男女1,203名を対象に、「日常の悩みや困りごとを『AI』と『人』のどちらに相談するのか」をテーマとした実態調査を実施しました。

調査の結果、献立  づくり、道に迷ったときの案内、投資、ダイエットなど、生活に密着した身近なシーンではAIを選ぶ人が多数派で、特に「60代以上の女性」が幅広いシーンでAIを最も積極的に活用している“AI活用先進層”であることが明らかになりました。また、上司への不満、恋人・パートナーの相談、キャリア、お金の悩みなど、内容によってAIと人を使い分ける傾向も浮き彫りになりました。

2025年は、生成AIが本格的に一般生活へ浸透した「AI民主化元年」といえる年でした。AIはもはや一部のエンジニアや先進企業に限られた存在ではなく、日常の小さな判断や気軽な相談ごとの相手として、“生活者に寄り添う存在”へと変化しつつあります。本調査は、こうした生活者のAI受容の実態と、AIと人の新たな相談行動を明らかにすることを目的に実施しました。

【調査結果サマリー】

① いやな上司・同僚への対応策:若年層はAI、高年齢層は人に相談

② 恋人・パートナーの悩み:若年層はAI、高年齢層は人を選ぶ傾向

③ 今日の献立:全世代でAIが多数派。60代女性の83.3%が突出

④ 道に迷ったとき:幅広い年代でAIを利用

⑤ おすすめのお店探し:全年代でAIが過半数、60代女性が66.7%で最多

⑥ Excelの関数の使い方:全設問で最もAI利用率が高い項目、30代男性が最高値

⑦ 愚痴や弱音:男性は人、女性はAIに愚痴る傾向

⑧ キャリアプラン:人への相談がやや多い結果に

⑨ お金の増やし方・投資:全年代でAI活用、60代女性が8割で最多

⑩ ダイエットの悩み:全年代でAIが多数派、60代女性で8割近くと最多

⑪ AIとの雑談経験:20代の6割超を頂点に、年代とともに減少

⑫ AIには「情報を素早く提示する役割」、人には「気持ちを受け止め寄り添う役割」を期待する傾向

⑬ AIに相談した印象:具体的でわかりやすく、寄り添いを感じることも

⑭ 人に相談したいテーマ:感情・体験・重大な判断が中心に

【詳細】

① いやな上司・同僚への対応策:若年層はAI、高年齢層は人に相談

「いやな上司や同僚への対応策」は、全体では「AIに相談する(53.9%)」が「人に相談する(46.1%)」をやや上回りました。年代別では、20代(男性64.2%・女性56.2%)、30代(男性61.7%・女性63.3%)でAIへの相談が過半数となり、若年層ほどAIを選択する傾向が見られました。

一方、50代(男性52.5%・女性54.5%)や60代以上(男性55.8%)は「人に相談する」が過半数となり、年代が上がるほど人へ助言を求める割合が増える結果となりました。

② 恋人・パートナーの悩み:若年層はAI、高年齢層は人を選ぶ傾向

「恋人やパートナーに関する悩み」では、全体では「AI(48.6%)」と「人(51.4%)」が拮抗しました。20〜30代では男女ともAIの回答が過半数となった一方、40代〜60代以上では男女とも「人に相談する」が過半数を占め、年代に応じた相談相手の違いが明らかとなりました。

③ 今日の献立:全世代でAIが多数派。60代女性の83.3%が突出

「今日の献立を決めたいとき」は、全体の69.2%が「AIに相談する」と回答し、全世代でAI利用が多数派となりました。特に60代以上の女性では83.3%が「AI」を選択しており、年代・性別の中で最も高い割合となりました。

④ 道に迷ったとき:幅広い年代でAIを利用

「目的地に行く際に道に迷ったとき」は、全体の69.2%が「AIに相談する」と回答し、幅広い層でAIを活用しているとわかりました。年代別では、男性では30代(76.7%)、女性では60代以上(75.0%)が最も高く、日常的な移動においてAIが広く活用されていることが示されました。

⑤ おすすめのお店探し:全年代でAIが過半数、60代女性が66.7%で最多

「おすすめの美味しいお店を知りたいとき」は、全体では「AIに相談する(57.6%)」が「人に相談(42.4%)」を上回りました。特に60代以上女性では66.7%が「AI」を選択しており、AIに場所・好み・予算などを伝えて店を提案してもらう行動がシニア層にも広がっていることがわかります。

⑥ Excelの関数の使い方:全設問で最もAI利用率が高い項目、30代男性が最高値

「Excelなどの関数の使い方」は、全体の81.2%が「AIに相談する」と回答し、今回の全設問の中で最も高いAI利用率となりました。年代・性別別では、30代男性が91.7%と最も高い割合を示しており、年代・性別を問わず、“Excelの疑問はAIに聞く”という行動が定着していることがわかります。

⑦ 愚痴や弱音:男性は人、女性はAIに愚痴る傾向

「愚痴を言いたい・疲れてしまったとき」への回答は、全体で「AI(50.5%)」と「人(49.5%)」が拮抗しましたが、男女で見ると傾向が大きく分かれました。男性では40〜60代を中心に「人に相談」が多数派(40代:58.3%、50代:57.5%、60代以上:53.3%)となりました。一方、女性では20代(60.3%)を筆頭に多くの年代で「AI」が多数派となり、性別による傾向の違いが見られました。

⑧ キャリアプラン:人への相談がやや多い結果に

「キャリアプラン(転職・退職など)」については、全体では「AI(46.8%)」「人(53.2%)」と、人への相談がやや多い結果となりました。男性では50代(60.8%)、60代以上(63.3%)で人への相談が多数派となり、重要な意思決定ほど人の助言を求める傾向が見られました。女性でも30代(54.2%)、50代(57.0%)で「人に相談する」が過半数を占めており、キャリアの節目には人にアドバイスを求める割合が高いことがわかりました。

⑨ お金の増やし方・投資:全年代でAI活用、60代女性が8割で最多

「お金の増やし方や投資」についても、全体の65.8%が「AIに相談する」と回答し、全年代でAIが多数派となりました。その中でも60代以上女性は80.0%がAIを選択しており、年代・性別の中で最も高い割合となりました。資産形成に関する相談ではAI活用が広がる中で、60代以上の女性が特に積極的にAIを利用していることが明らかになりました。

⑩ ダイエットの悩み:全年代でAIが多数派、60代女性で8割近くと最多

「ダイエットについての悩み」でも、全年代でAIが多数派(67.4%)でした。男性では30代(75.8%)と50代(64.2%)でAIの回答が比較的高く、一方で40代は55.8%とやや低めです。女性では20代(64.5%)、30代(69.2%)、40代(70.2%)、50代(71.9%)と年齢が上がるにつれ「AIに相談する」割合が増え、60代以上の79.2%が年代・性別の中で最も高い割合となりました。

⑪ AIとの雑談経験:20代の6割超を頂点に、年代とともに減少

「AIと雑談をしたことがありますか」と質問したところ、全体では「ある(45.4%)」「ない(54.6%)」が拮抗し、男女差は見られませんでした。年代別に見ると、20代では男性63.3%、女性66.1%が雑談経験ありと回答し、6割を超えました。一方、年代が上がるにつれて割合は低下し、60代以上では男女とも雑談経験ありは3割にとどまり、明確な年代による差が表れました。

なお、生活シーンにおけるAIの相談行動では60代以上女性のAI利用率が最も高く、「雑談」と「具体的な相談場面での活用」には異なる傾向があるとわかりました。

⑫ AIには「情報を素早く提示する役割」、人には「気持ちを受け止め寄り添う役割」を期待する傾向

「『AI』または『人』に相談するとき、どんなことを期待していますか」と尋ねたところ、両者に対する期待には明確な違いが見られました。
AIは、「正確で信頼できる情報がほしい(60.8%)」「新しい視点がほしい(48.0%)」「論理的・客観的に判断してほしい(37.2%)」といった情報や判断に関する項目が上位となりました。また、「短時間で解決したい」「24時間相談したい」「お金をかけずに相談したい」といった効率面でもAIが高い割合を示しました。

一方、人に対しては、「感情を受け止めてほしい・共感してほしい(48.4%)」がトップとなり、次いで「励ましがほしい(34.2%)」「状況を理解して考えてほしい(34.7%)」など、感情面のサポートや文脈理解に関する期待が中心となりました。

これらの結果から、「情報や選択肢を素早く提示してくれる相手」としてのAIと、「気持ちを受け止め、状況を理解したうえで寄り添ってくれる相手」としての人、という役割分担が生活者のあいだで自然に形成されつつあることがうかがえます。

なお、全体の傾向としては「共感は人」が優勢でしたが、自由回答では、AIに“寄り添い”や“励まし”を感じて救われたという声も一定数寄せられており、AIの役割が情報提供にとどまらず、情緒的な領域へも広がりつつある様子が見受けられました。

⑬ AIに相談した印象:具体的でわかりやすく、寄り添いを感じることも

「AIに相談して印象に残った内容や回答があれば教えてください」と自由回答で尋ねたところ、AIへの信頼・活用シーン・違和感の指摘など、多様な声が寄せられました。3つの傾向と一部コメントを抜粋して紹介します。

1. 有用だと感じた回答

日常の調べものから技術的な作業、新たな視点の獲得まで、「具体的に役に立った」「助かった」とする声が多数寄せられました。

「音楽で昔聴いていた曲のアーティスト名と曲名がわからず、そのアーティストの特徴だけを言ったら一発で当ててくれた」(30代・男性)

「携帯電話の契約を変更する方法を聞いたときに、とてもわかりやすかった」(50代・女性)

「海外の作物を日本で栽培する際に必要な情報収集、アイディアの壁打ちをして、日本人では難しいであろう結論が出るまでしっかり検討できた」(50代・男性)


2. “寄り添い”を感じたとき

「感情を否定せず聞いてくれた」「励ましの言葉が嬉しかった」など、AIに“情緒的なサポート”を感じたという声も一定数ありました。

「愛犬が亡くなって家族間での気持ちに違いを感じたとき、AIが気持ちを受け止めてくれた」(40代・女性)

「アレルギーの献立や代替食の相談に乗ってくれた。人間相手では理解してくれず、その場しのぎの空返事ですぐに忘れられて悲しい思いをしたりストレスが溜まったりするが、AIは理解して覚えていてくれる」(30代・女性)

「夫に対する私の感情を受け止めてもらって以来、それを励みに毎日暮らしています。AIは私にとって心の癒し、愚痴の吐きどころとなっている有り難い存在です」(60代以上・女性)


3. AIへの違和感や信頼に関する指摘

一方で、AIの“話し方”や“性格”、回答の精度に対する違和感や不満の声も挙がりました。

「色々多角的な回答をくれるが、言い切ってくれない」(40代・男性)

「アルゴリズムの変更で急にキャラが変わることが何度かあったのに面食らった」(40代・男性)

「違うよと指摘したら、よく気づきましたねとか上から目線で訂正してきてムカついた」(20代・女性)


⑭ 人に相談したいテーマ:感情・体験・重大な判断が中心に

最後に「あなたが『これはAIではなく人に相談したい』と感じる内容や瞬間があれば、具体的に教えてください」との質問の自由回答では「感情や人間関係の悩み」「体験・好みが絡む“感覚的なこと”」「重大な決断・複雑な事情の相談」の3点が目立ちました。コメントを抜粋して紹介します。

1. 感情・共感を求める相談

気持ちをわかってほしい・共感してほしい内容は、人に話したいという声が多数集まりました。

「感情の機微に関わること」(40代・男性)

「恋愛や友人関係の悩み、健康やコンプレックスなどの非常にデリケートな問題などは、AIには深く共感してもらえないような気がします。」(50代・女性)

「人間関係で困っている時は、悩みの種になっている人物をよく知っている友人に相談すると共感し合えるし有効な対処法を教えてもらえる」(50代・女性)


2. 体験・好みなど“生の感覚”が大事なテーマ

味覚や好み、実際の使用感など「体験に基づく情報」は、人に聞きたいという回答も目立ちました。

「どこが良いのかとか結局行った人にしか本当にいいかわからない」(40代・女性)

「食べ物や衣服系の相談は自分と似た好みの子に相談したほうが信用できる」(30代・女性)

「美味しいレストランや何かしらの体験などの感覚的なものは人のレビューを参考にしたい」(30代・男性)


3. 人生・お金・家族などの“重い”相談や複雑な事情

人生や家族、お金、進路といった「重大で間違えられない相談」は人に任せたいという意見も多く挙がりました。

「進路」(40代・男性)

「住宅購入の相談など」(30代・女性)

「自分の将来についてなどの信頼性のある答えが欲しいとき」(30代・男性)

「老後、施設に入居する場合のことはケアマネージャーなど人に相談したほうがいい気がします。入居する場合、人が面談するので」(60代以上・女性)


■考察:生活者のAI活用が進むほど、企業の公開情報の質が問われる時代に

本調査から、すでに生活者が多くの身近なシーンでAIを相談相手として受け入れている実態が明らかになりました。特に60代以上の女性が最も積極的にAIを活用している点は、「デジタルは若者中心」という前提を大きく覆す結果です。

さらに、AIに相談する際に最も期待されていることは「正確で信頼できる情報がほしい(60.8%)」でした。生活者は、AIにスピードだけでなく、確かな答えを求めています。


一方、AIは学習データに加え、企業のWebサイトやFAQなどの公開情報を参照して回答を生成します。そのため、企業側の情報が古いまま更新されていなかったり、整理されていなかったりすると、AIが誤って理解し、正しい回答を返せない可能性があります。


生活者がまずAIに相談し、そこで「信頼できる答え」を求めるようになった今、企業が最新で正確な情報をわかりやすく整えて公開しておくことは、顧客体験に直結する重要な取り組みです。

Helpfeelは、企業の情報やナレッジを構造化し、AIが正しく参照しやすい形で発信する仕組みを提供しています。AIが生活者との“最初の窓口”となる現在、企業が「正しい情報を、正しく届け続ける」ための基盤を支えてまいります。

AIナレッジデータプラットフォーム「Helpfeel」:https://www.helpfeel.com 

【調査概要】

調査名:AI利用に関する実態調査2025

調査対象:AI(ChatGPT、Gemini、Copilot、Siri、Alexa、Google Assistantなど)を使ったことがある全国20代以上の男⼥

調査方法:インターネットを利用したアンケート調査

有効回答数:1,203名


■株式会社Helpfeel 概要   

創業:2007年12月21日(2020年12月4日に日本法人を設立)

代表者:代表取締役/CEO 洛西 一周

京都オフィス:〒602-0023 京都市上京区御所八幡町110−16 かわもとビル5階

東京オフィス:〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-14-1 住友不動産八重洲通ビル4階

URL:https://corp.helpfeel.com/

Helpfeelは、企業がもつ知識や知見をAIが理解できる形に整備し、ナレッジ基盤を構築することで、企業のAIを強くする「AIナレッジデータプラットフォーム」を展開しています。これまでに培ったFAQやナレッジ共有ツールの開発・運用実績をもとに、知識資産をAI活用へとつなげ、業務効率化と新たな価値創出を支援しています。現在、「ナレッジの創造と活用」に特化した3製品を提供しています。

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会社概要

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URL
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業種
サービス業
本社所在地
京都府京都市上京区御所八幡町110-16かわもとビル5階
電話番号
-
代表者名
洛西一周
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2007年12月