PR TIMES、通期売上高・営業利益ともに過去最高を更新(2024年度通期決算を発表)
2025年度業績予想では、営業利益31億4900万円に上方修正

プレスリリース配信サービス「PR TIMES」等を運営する株式会社PR TIMES(東京都港区、代表取締役:山口拓己、東証プライム:3922)は2025年4月11日(金)、2024年度(2025年2月期)通期決算を発表いたしました。
※2025年4月11日(金)午後4時30分より、2024年度通期決算説明会をライブ配信いたします。
INDEX
(1)2024年度 通期決算・サービス動向
(2)2024年度 第4四半期決算
(3)2024年度 第4四半期サービス動向
(4)トピックス&参考情報
(5)2025年度 業績予想
(6)Road to Milestone2025, towards 2030
(1)2024年度 通期決算・サービス動向
2024年度通期の業績は、売上高80億300万円(前年同期比117.1%)、営業利益18億7700万円(前年同期比107.5%)、当期純利益11億1800万円(前年同期比96.3%)となりました。
売上高、営業利益ともに過去最高を更新しています。広告宣伝費やシステム開発への先行投資に加え、新株予約権の業績条件をクリアできる見込みとなったことで、計画外の株式報酬費用も発生いたしましたが、これらを吸収したうえで、昨年4月に公表した通期業績予想のレンジ内に着地しています。
子会社NAVICUSに係るのれん9900万円及び投資有価証券1億1000万円を減損処理して、当期純利益は前期比3.7%減となりました。なお、今回の通期決算より、決算説明資料と決算短信にEBITDAを記載し、今後は営業利益に加えてEBITDAも財務指標として重要視してまいります。

通期の業績推移ですが、創業以来18期連続で増収黒字を達成し、成長基調を維持しています。売上高、営業利益ともに過去最高を更新しました。

2024年度の通期サービスの動向として、基幹事業である「PR TIMES」のハイライトをご紹介いたします。利用企業社数は前期比1万4347社増の10万8605社となりました。また、国内上場企業の内、61.5%(2495社/4059社)にご利用いただくようになりました。
また、2024年に日本国内の証券取引所に新規上場した企業85社の内、60社(70.6%)が「PR TIMES」を利用しています。特に、東証グロース市場への新規上場企業63社の内、47社(74.6%)が2024年に「PR TIMES」を利用しています。

「PR TIMES」のサイトの閲覧数は、2023年8月に過去最高の8984万ページビューを記録しました。PR TIMESの2024年度内の最高サイト閲覧数は、10月に月間7496万ページビューを記録しています。また、「PR TIMES」で配信するプレスリリースを転載いただくパートナーメディアの数は、前期比9媒体増の261媒体と、パートナーを順調に広げています。

(2)2024年度 第4四半期決算
2024年度第4四半期の業績は、売上高が20億1800万円、営業利益が2億8000万円、当期純利益が1億1000万円となりました。前年同期比では、売上高が112.5%、営業利益が121.3%と堅調に推移したものの、あわせて2億円以上の減損処理を行った結果、当期純利益は前年同期比68.7%となりました。

四半期売上高の推移では、堅調に成長基調を継続しているのがご確認いただけます。四半期売上高は、第4四半期としては過去最高を更新しました。

続いて、四半期営業利益は投資を吸収しながら、第4四半期としては堅調に推移しました。

続いて、四半期EBITDAは、第4四半期としては過去最高を更新しています。

販売管理費についてご紹介いたします。S&M、R&D、G&Aで金額と対売上高比率を記載しています。
S&Mは、PR TIMESにおけるテレビCM放映や「Public of The Year」「PR TIMESカレッジ」等のイベントを主催、JootoおよびTayoriにおいては動画広告配信やイベント出展を実施し、売上高比率49.1%となりました。R&Dでは、PR TIMESのリニューアルプロジェクトの費用が引き続き発生し、売上高比率10.7%となりました。G&Aは売上高比率8.8%と10%未満をキープしています。

また、S&Mの中の広告宣伝費について、第4四半期は2億6300万円と前年同期比で90.8%となりました。

売上高成長率と営業利益率の合計は26.4%となりました。当社では、今後も積極的かつ規律ある投資により、事業成長と利益向上の両立を目指す方針です。

バランスシートについて、流動負債は2億1700万円増加しました。内訳としては、未払法人税等が7500万円、株主優待引当金が4000万円増加しました。また、子会社であるNAVICUSに対するのれんを減損したため、のれんの残高が前年同期比・前四半期比で大幅に減少しています。

(3)2024年度 第4四半期サービス動向
事業ハイライトについて、「PR TIMES」利用企業数は2025年2月末時点で10万8605社となり、前年同期比で1万4347社の増加、前四半期比で3544社の増加になっています。また、国内上場企業のうち61.5%にご利用いただいています。
プレスリリースの配信メディアリストは1万892媒体、情報収集のために会員登録するメディアユーザー数は2万7521名、プレスリリースを転載するパートナーメディアは261媒体になりました。サイト閲覧数は、2023年8月に過去最高の月間8984万PVを記録し、「PR TIMES」のFacebookの公式アカウントのいいね数は12万7519人、Xのフォロワー数は48万2333人となりました。

「PR TIMES」には1回3万円の従量課金プランと定額課金のプランがあり、定額課金は単月契約の月額8万円、半年契約の月額7万5000円、年間契約の月額7万円に分かれています。年間契約プランと半年契約プランとその合計を四半期で開示します。
定額課金の期間契約プラン合計は2951社(前年同期比283社増・10.6%増)で、内訳としては、年間契約プラン2657社(同268社増・11.2%増)、半年契約プラン294社(同15社増・5.4%増)となっています。

2024年度第4四半期は、9万7790件のプレスリリースを配信いただき、前年同期比で11.0%増、前四半期比で12.3%減となりました。プレスリリース件数の成長率は10%台を堅持しているものの、第4四半期は年末年始による営業日数の減少に加えて、前年がうるう年であったことなど季節要因が影響した結果となりました。

「PR TIMES」に関連したサービスラインで「PR TIMES STORY」をご紹介します。「PR TIMES STORY」のストーリー件数は276件で、前年同期比58.1%減、前四半期比19.8%減と、計画2298件に対して大幅な未達となりました。「PR TIMES STORY」を「PR TIMES」の周辺サービスにおける注力領域から当面外す方針としています。

PR TIMES周辺領域における「PRパートナーサービス」について説明いたします。前四半期比で顧客数は1社増えましたが、人事異動の影響で正社員数が1名減少しています。現在、PRパートナーサービスはPR TIMES事業ユニットの直轄体制へ移行し、サービス構造と組織の再構築を進めております。まずはメンバーの基礎的な能力開発を開始し、戦略に基づいた目標とKPIを再設定いたしました。短期的には、顧客とのエンゲージメントやサービスの健全な成長、そして個人とチームの成果の可視化を進めていますが、中期的にはメンバー一人ひとりの力を高め、リーダーの台頭を促してまいります。

続いて、「PR TIMES」を超える事業の創出を目指して取り組んでいるサービスラインを二つ紹介します。
一つ目が、SaaS型タスク・プロジェクト管理ツールの「Jooto」です。
2025年2月末時点の有料利用企業社数は2562社に達し、前四半期比で87社増加いたしました。上期に34.6%もの大幅増を記録した後も反動減はなく、これで3四半期連続の増加となります。1社あたりの平均利用単価は9945円となり、前四半期比で10.6%増加いたしました。上期には初期導入やAPI連携支援などのオプションサービスが好調だった反動による一時的な影響を受けたものの、今四半期には持ち直し、堅調に推移しています。

二つ目が、カスタマーサポートツール「Tayori」です。
2025年2月末時点の有料アカウント数は1399アカウントで、前四半期比で51アカウント増(3.8%増)となりました。決算発表での開示以来、16四半期連続の増加を示しており、堅調な推移が続いております。
1アカウントあたりの平均利用単価は7490円で、前四半期には導入・運用支援プランなどの高単価プラン利用が増えていたため単価が上昇しましたが、第4四半期ではその動きが落ち着き、全体の単価はやや低下しております。

(4)トピックス&参考情報
コーポレート|プライム市場上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況 - 適応状況および計画期間
東証から受領した判定結果は「流通株式時価総額」のみ不適合。生命保険会社及び一部の事業法人である株主から純投資目的である旨を確認しており、当該株式を流通株式として算出したが不適合(各数値を括弧で記載)となりました。
流通株式時価総額の算出に適用された株価は、事業年度の末日以前3か月間(2024年12月~2025年2月)の日々の最終価格の平均株価1966円だが、発行済株式総数と流通株式比率に変化がない場合、流通株式時価総額の基準である100億円に適合するには平均株価は2013円が必要です。第3四半期決算発表の翌営業日から3月末日までの平均株価は2284円で、2025年3月31日の終値は2432円といずれも適合水準となります。
中期経営目標「Milestone2025」の最終年度である2026年2月末日までに上場維持基準の適合に向けた取り組みを進めてまいります。

コーポレート|プライム市場上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況 - 基本方針の実施概況
上場維持基準への適合に向けて、株式時価総額の拡大と流通株式比率の向上の両輪で取り組んでまいりました。
無配方針を転換して初配を決定したことと、持続的な成長と利益拡大が評価されつつあり、第3四半期決算発表の翌営業日から3月末日まで平均株価2284円と、2025年3月31日の終値2432円はいずれも適合水準の株価2013円を上回っています。一方で、流通株式比率の向上は軽微に留まっています。

コーポレート|組織変更と人事異動
新たに女性が執行役員に就任し、当社として初めて執行役員5名体制をスタートしました。
コーポレート部門の整理統合を進めつつ、適所適材でリーダーを選びながら、当面は組織編成を継続します。
JootoとTayoriは次のリーダーの台頭を促すために営業体制を再編し、PRパートナーサービスはPR TIMES事業ユニット直轄の4チーム制とし、サービス再建を目指します。
コーポレート|社外取締役と社外監査役
社外取締役にマクロミル創業者の杉本哲哉氏とPwCアドバイザリー シニアアドバイザー福谷尚久氏、社外監査役に弁護士の南知果氏が就任内定しました。
2025年5月の第20回定時株主総会後は、取締役会において独立社外取締役が66.7%(6名中4名)を占め、取締役・監査役の女性比率は22.2%(9名中2名)となる予定です。
(プレスリリース)
コーポレート|株主優待制度を活用した顧客と株主がつながるプログラム
PR TIMESのお客様84社が参加し、食品飲料や日用品といった現物商品を中心に、お食事券やECサイトで使用できるクーポンなど、合計88種類の株主優待品を用意します。
普段は販売していない株主限定の「体験型」「応援型」優待品には5社が参画し、3年以上保有している長期保有株主向けには1万円以下の優待品として24社のお客様が参加しています。
2024年8月末日および2025年2月末日の両時点での株主に、2025年5月上旬に発送予定の「株主優待通知書」にて案内する予定です。
(プレスリリース)
PR TIMES|April Dream、4月1日は夢を発信する日へ
日本中の個人、企業、団体、自治体から集まった5274件の夢を山手線(1編成全11両)に4月1日から15日まで掲出します。
また、April Dreamに賛同する223のパートナーが参画、独自の取り組みで夢の発信を応援し、日本全国に262箇所のDreamスポットが誕生しました。
新たな取り組みとして、日本全国の481の郵便局でDreamハガキキット5万枚を無料配布し、各地からポスト投函による夢の発信を可能にしました。Dreamハガキに夢を書いて投函すると、居住地域のDreamスポットとApril Dream公式サイトに掲載されます。
PR TIMES|BRUTUS編集部と考える“PR”
マガジンハウスと共同編集でスペシャルBook「心を揺さぶるPR。powered by PR TIMES MAGAZINE」を製作し、マガジンハウスより2025年2月3日発売のカルチャー誌『BRUTUS』の「伝える力。」の付録小冊子として発行しました。
19の企業、自治体、官公庁で挑戦を続ける担当者たちの声を『BRUTUS』による編集で表現しています。さらに、「心を揺さぶるPR。」のコンテンツは、『BRUTUS』公式WebサイトであるBRUTUS.jpに開設する特別サイトへ掲載しています。(プレスリリース)
PR TIMES|日テレ系ドラマと番組連動CMを放送
日本テレビ系日曜ドラマ「ホットスポット」の番組連動CMを1月12日から3月16日まで放送しました。
コラボCMの設定は、ドラマ「ホットスポット」制作の裏側で、宣伝担当がドラマのPRにプレスリリース配信サービス「PR TIMES」を活用することを提案。おかげで、ドラマのキャッチコピーである「地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー」が世の中に拡散され話題になったが、「壮大なSFモノ?」と思わぬハードルまで上がってしまった…というストーリーとなっています。(プレスリリース)
PR TIMES|人気プロ野球中継番組「サンテレビボックス席」でCM
サンテレビが放送するプロ野球の試合をゲームセットまで完全中継するプロ野球中継番組「サンテレビボックス席」で、同局の人気キャラクター「おっ!サン」とのコラボCMを4月10日より展開しています。放送中の試合でピッチャー交代のタイミング限定で流れる「目が離せ篇」に加え、第2弾の実施も予定しています。(プレスリリース)
(5)2025年度 業績予想
2025年度の営業利益を31億4900万円(前期比67.7%増)に上方修正しており、2024年度第3四半期の決算発表時点で公表した「営業利益30億円以上」を上回る見通しです。
PR TIMESはプレスリリース件数の10%超成長を堅持し、周辺領域ではPRパートナーサービスとWebクリッピングを再起動し、大企業顧客向けにおける1社あたりの売上高を伸ばしてまいります。また、JootoとTayoriはともに売上高を1.6倍に伸ばし、営業利益は黒字に転換する予想です(それぞれの事業計画については後述)。子会社においては、グルコースはグループ外への売上拡大を目指し、NAVICUSは5期ぶりの黒字回復を確実に実現します。

続いて、2025年度の営業利益と株式報酬費用についてです。2025年度の営業利益に応じて、新株予約権に係る株式報酬費用が変動しますが、業績予想として営業利益31億4900万円をベースに、株式報酬費用4446万6000円を計上しています。35億円以上を目指す場合は、追加で2550万5000円の株式報酬費用を吸収する必要がありますが、投資と利益とのバランスを見極めたうえで、現時点では営業利益31億4900万円を業績予想として決定しました。

通期業績推移と今期位置づけについて、2025年度は売上高の19期連続増収と営業利益の2期連続過去最高更新を目指すとともに、収益力をさらに一段高める重要な一年と位置づけています。当社はこれまで、自らの収益力を武器に、単年度ベースで採算が合わない投資にも踏み込みながら中長期的な競争優位を築き、収益力を向上させ、さらに再投資へとつなげるサイクルを確立してきました。2025年度は、こうした投資サイクルのスピードと質をさらに高め、経営力を強化する絶好の機会と捉えています。

Jootoの事業計画について、2024年度の売上高は2億4900万円(前期比1.8倍、計画比110.9%)となりました。
2025年度の売上高は4億円(前期比1.6倍)、営業利益は3100万円(初黒字)を計画しています。生成AIを活用した機能拡張と特定用途に特化したサービスラインナップの追加により、大企業を中心に利活用を促進しています。

Tayoriの事業計画について、2024年度の売上高は1億1000万円(前期比1.5倍、計画比84.4%)となりました。
2025年度の売上高は1億8200万円(前期比1.6倍)、営業利益は1000万円(初黒字)を計画しています。生成AI搭載や権限管理などプロダクト強化、サポート業務の伴走支援サービスを展開しています。

(6)Road to Milestone 2025, towards 2030
Milestone 2025で掲げた営業利益35億円の達成を決して諦めることなく、グループ全体で邁進してまいります。ただし、2025年度は通過点であり、最終ゴールではありません。
「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッションの実現に向けて、2030年度にはさらに野心的な目標を設定し、持続的な成長と収益拡大を図っていきます。

引き続きミッション「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」の実現に向けて、社員一同で邁進してまいります。
https://prtimes.co.jp/mission/
当社IRに関してよくあるご質問は、「Q&AでPR TIMESを知る」ページに公開しております。
当社のIRでは、公開前及び戦略に関わる情報については、言及を差し控えさせていただいております。
公開可能な情報は、適宜「PR TIMES」内に掲載してまいりますので、ぜひそちらをご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/112
2020年度のみ単体決算、その他の会計年度は連結決算でございます。各ページでの表記を省略しております。
※本プレスリリースおよび決算発表説明資料の端数処理につきましては、百万円単位未満の表示は切り捨て、%(パーセント)の表示は小数点第1位未満四捨五入を原則としております。
本プレスリリースおよび決算発表説明資料に記載した意見や予測は、資料作成現時点における当社の見解であり、その情報の正確性を保証するものではりません。
実際の業績等は様々な要因により異なる可能性があることをご了承願います。
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