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“カフェ”のような不動産屋さんで集客2倍!わずか3ヵ月で新店舗を完成させた驚きの建築プロデュース術とは?

#カフェ  #不動産  #オフィスデザイン

2020年6月11日 11時30分 株式会社クリーク・アンド・リバー社

アパマンショップ 高品ハウジング西千葉店


ミッションに「クライアントの価値創造への貢献」「建築士の生涯価値の向上」を掲げるクリーク・アンド・リバー社(C&R)の建築グループは、そのコンセプトを体現する活動の一つとして、建築プロデュース事業を展開。同社に登録した設計事務所、建築士などと建築プロジェクトの的確なマッチングを図り、双方の価値を最大限に高めている。その取り組みのひとつにJR西千葉駅前の「アパマンショップ高品ハウジング西千葉店」の移転リニューアルがある。施主のニーズは、駅前にある千葉大学の学生にも親しんでもらえるような、カフェのような店舗。その狙いは予想を超え、竣工後の集客は予想の2倍以上に増加した。本物件を担当した建築士の古川明久氏、新野裕之氏、C&R社建築事業部・建築プロデューサーの松葉力に、完成までのプロセスと意義や成果を聞いた。



BIMを上手に生かし、スピードアップを図る


施主の高品ハウジングは、千葉県内に8拠点を展開し、不動産の売買や賃貸の仲介を手がけている不動産会社だ。


「高品ハウジングの社長から『西千葉店が入居しているビルの路面店の店舗が空いたので移転したい。内装工事の相談に乗ってほしい』と連絡をいただき、このプロジェクトがスタートしました」とC&R社の松葉は説明する。


高品ハウジングの要望は、目の前にある千葉大学の学生に気軽に立ち寄ってもらえるカフェ風の店にしたい、というもの。また、オープン希望日までの期間が3ヵ月と短く、コンペを行う時間がないからと、設計を担う建築士はC&R社の指名に任された。「これも日頃の信頼関係の賜物」と言う松葉は、登録している建築士の中から、斬新な商業店舗設計を得意とし、照明デザインにも明るい古川氏と、BIMに強い新野氏をアサインした。


「BIM活用で、施主へのデザインの確認がより的確に行え、スピードアップも図ることができます。また、設計データをストックできるので、多店舗展開するプロジェクトには有効と考えました。施主からはBIMのオーダーはありませんでしたが、当社として最適と考えた座組をしました」(松葉)


NYテイストと北欧テイストを提案


古川氏、新野氏の両名は、さっそくプランを出し合い、施主とイメージを固めるための資料を用意。施主を交え徐々にプランを絞り込み、最終のプレゼンテーションでは2案を提出した。


「A案は我々が『ニューヨークスタイル』と呼ぶ、アンティーク系の材料を用いたシックなイメージ。B案は『北欧モダンスタイル』と呼ぶ、白をベースにパステルカラーをアクセントに加えたポップなイメージです。いずれも、〝入りたくなる不動産店〞を目指し、外から明るい内部を視認できるよう窓を大きく、店内はイベントにも使えるようオープンスペースを広く取りました」(古川氏)


最終的に、施主の要望で両案を折衷する形に落ち着いた。一連のプロセスで、BIMが大いに威力を発揮する。


「床材などの材質まで取り込んで確認してもらうことができるので『完成形がとてもイメージしやすい』と好評でした。絵的なパースと違ってゴマカシが効かないので、施主とのやり取りを精緻にできるメリットも大きいと思います」(新野氏)


両名のアサインから3ヵ月強というスピードで、新店舗は竣工した。


「『カフェですか?』と間違って入ってきた学生もいたそう(笑)。想像以上の効果だとご満足いただけたようです」とは、古川氏、新野氏。「新装オープン後の予想を上回る集客効果に、施主から、『多店舗化の際は、またこのフォーメーションで』とお話しいただいています」と松葉は手応えを語った。




物件概要

物件名/アパマンショップ 高品ハウジング西千葉店

所在地/千葉県千葉市稲毛区弥生町2-25-9

床面積/68.2㎡

竣工/2016年7月

企画/株式会社クリーク・アンド・リバー社

設計/スペースクルーズ 古川明久 + 新野裕之建築設計 新野裕之



PROFILE

古川明久

1997年、芝浦工業大学工学部建築学科(卒業設計で最優秀賞受賞)卒業後、プランテック総合計画事務所勤務を経て、2002年に独立しスペースクルーズ設立。音楽イベントの主催やNPOの運営にも携わり、デザインは建築から店舗、ダンスクラブまで多岐にわたる。一級建築士。新潟観光特使。


新野裕之

1996年、明治大学理工学部建築学科修士課程修了後、南條設計室に勤務。2000年、ハーバード大学大学院デザイン学部建築・都市デザイン学科修了。ラファエルヴィニョーリ建築事務所勤務を経て、03年、新野裕之建築設計を設立。明治大学建築学科兼任講師。一級建築士。



松葉 力

1991年、芝浦工業大学大学院修士課程修了後、アトリエ系設計事務所、不動産会社等での建築やインテリアの設計業務経験と自らの設計事務所運営の経験を生かし、2015年からクリーク・アンド・リバー社で建築プロデュース事業に携わる。



「超建築VR」が始動!!新たな住宅販売スタイルの確立へ!


なお、C&R社建築事業部は、展示場やモデルルームを使わずに、VR空間でハウスメーカーや工務店などが顧客に住宅をプレゼン・販売できる「超建築VR」を新たに開発し、このほどサービス提供を本格始動した。


ハウスメーカーや工務店が、好きな場所で顧客にVR空間で建築物内を案内したり、住宅購入希望者と建築士が直接設計相談したりできるなど、販売者・購入者・設計者それぞれにメリットをもたらす、新しい建築販売スタイルの確立を目指している。


「CREATIVE RESIDENCE🄬」シリーズに続いて「超建築VR」と、C&R社建築グループの挑戦はまだまだ続く…。その他の取り組みや「超建築VR」の開発秘話は後日公開予定。乞うご期待!




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