「英語を身につけることで、夢や目標を叶えてほしい」そんな思いで運営している小中高生向けの英語塾キャタルです。

英語塾キャタルではここ数年で英検に挑戦する生徒さんが増えてきたことから、2020年7月より英検対策カリキュラムを一新。今回は新しい英検対策カリキュラムの開発に携わったカリキュラムチームの鈴木さんと岩瀬さんに、開発までの経緯やこだわったポイントについてお話しいただきました。

実は、お二人には解決したい英検学習における課題が。皆様も一度は経験したことがあるかもしれない「資格取得が目的化してしまっていて本質的な学習ができていない現状」を解決するために奮闘した二人のストーリーをお伝えします。

＊英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

英検対策カリキュラム大改革の背景

鈴木さん：カリキュラムチーム所属。大学時代は教師としてキャタルで働き、新卒でキャタルに入社。

岩瀬さん：カリキュラムチーム所属。大学時代は教師としてキャタルで働き、新卒で大手英会話スクールに入社。2020年5月にキャタルに転職。

ー英検対策カリキュラムを大幅に改訂することになったきっかけを教えてください。

鈴木：

昨年の5月にオンラインで英検演習講座というものを開催したのがきっかけです。

ちょうどコロナでキャタルも休校となったので、家から参加できる講座を提供することになりました。たまたま岩瀬さんが入社したタイミングだったので、岩瀬さんに講座のコンテンツ部分を考えていただくことに。その結果、英検演習講座という名前ではありましたが、英検対策と英語学習法の習得が同時にできるキャタル独自のコンテンツが出来上がったんです。キャタルの英検対策カリキュラムもそうであるべきだなと思って改革に取り組むことにしました！

岩瀬：

前職で英検準1級を持っていた大人の生徒さんとお話しした時に、英検準1級取得レベルの英語力とはかけ離れた方がいました。その時に、資格を持っていても英語が話せない・使えないならなんのための資格なんだろうと思ったことがあります。キャタルで勉強していただくからには、資格を取得するだけではなくきちんとその資格相当の英語力を身につけてほしいと思い、英検対策カリキュラム大改革に私も全力で取り組むことにしました！

ー過去の英検対策カリキュラムと新しい英検対策カリキュラムの違いは何なのでしょうか。

鈴木：

改訂前は過去問を解き、分からないところは先生に聞くといったごく普通の英検対策カリキュラムでした。キャタルメソッドであるボキャブラリーカードでの単語練習や英英辞典の使用などは取り入れていましたが、あくまでも英検対策だけを目的としたカリキュラム構成になっていましたね。

岩瀬：

オンライン英検演習講座は学習法と英検対策の両方を盛り込んでいたので、新しく改革した英検対策カリキュラムでも同様にしました。

また、新しい英検対策カリキュラムでは語彙力・リスニング力・ライティング力・長文読解力の４つにコンテンツをフォーカスしました。語彙力、ライティング力は特に英検対策において大事だと考えているので全員必須にしていますが、リスニングと長文は複数のアクティビティから自由に選べる柔軟性が残っているのが特徴です。生徒の弱点はそれぞれなので、数あるアクティビティの中からその時に必要な対策ができるカリキュラムとなっています。

ー語彙力・ライティング力は全員必須なんですね…！

鈴木：

語彙力はリスニング・ライティング・長文読解のどの問題にも通ずるものなので必須となっています。また、ライティングはフィードバックがあることで実力が伸びる技能になります。自学自習では限界があり、練習しないと伸びないスキルなので全員必須にしているんです。

英語学習法の習得と英検対策の両立にこだわる理由

ーカリキュラム開発にあたり、苦労したことや大変だったことがあれば教えてください。

岩瀬：

完全なオリジナル教材を作るのは大変でした。過去問などを分析して、その級相当の文章になるよう、使用する単語なども意識して何パターンも問題文を作成しました。何度も過去問と見比べて違和感がないか2人で確認しましたね。1級から準2級まで並行して作っていたので、1級の問題文では難しい言い回しを積極的に組み込みながら、準2級の問題は難しくなりすぎないように意識しながら作ることに苦労しました。

鈴木：

私はできた問題を1つの英検対策教材にまとめるのが大変だったなと思います。問題の意図がきちんと伝わるかを考えながら、見やすくて読みやすくて分かりやすい教材を目指して頑張りました。

ー新しい英検対策カリキュラムの開発にあたってはどのようなことを意識されていましたか。

岩瀬：

「英語を英語で学ぶ」などのキャタルメソッドをベースにした対策カリキュラムを作ることです。その上で、学習法と試験対策のバランスも意識して設計しました。

社長もよく言っていますが、英検合格がゴールではないんです。英検はあくまでも通過点。なのでたとえ英検対策カリキュラムという名前であっても、英検合格後にも使える学習法が習得できるという点にこだわりました。例えばリスニング対策であれば、英検合格後は家にある別の音源付き教材でやっていただける学習法になっています。

鈴木：

現在の英検対策カリキュラムが完成するまで、何度も生徒や教師にアンケートを取り改良してきました。今の英検対策カリキュラムの土台となるものができたのが2020年の夏。それから何度も改良して今の形になっています。実は今もまだ改良中です。内容が大きく変わることはありませんが、進めやすさや見やすさなどはまだまだ変えられると思っています。

ーより良い英検対策カリキュラムを目指してまだまだ改良中とのことですが、お二方のそこまで力を入れて頑張れるモチベーションはどこから来ているのでしょうか。

岩瀬：

私の場合は前職での経験が大きいと思います。前職では子供から大人まで5人程度の集団授業を担当していました。教える中で、カリキュラムで教えないといけないと決められていることと、目の前の生徒さんが必要としていることがずれているなと感じることが多々ありました。でも前職ではカリキュラムと違ったことをすると注意されてしまい…

教師の立場も経験したことがあるからこそ、キャタルの先生たちが私のようなモヤモヤを感じないよう、生徒のニーズにあったカリキュラムを常に提供し続けたいと思っています。キャタルのカリキュラム自体は一人ひとりの生徒にあったカリキュラム設計となっていましたが、英検対策カリキュラムはそうではなかったんです。それを「変えていいよ！変えてよ！」と言って任せていただいた時は嬉しかったですね。もっと生徒のためになるカリキュラムに変えていきたいとその時からずっと思っています。

鈴木：

私が頑張るモチベーションは大学時代にキャタルで働いていた時の経験ですかね。カリキュラムについて考えていると、教師だった時にこんなカリキュラムがあったらもっと良いレッスンができたのに…と思うので、今の生徒たちのためにより良いカリキュラムを作ろうと思えます。キャタルのレッスンがどんどん良くなっていくのが嬉しくてもっと良くしたいとなるんです。

また、めちゃくちゃ頑張ってくれている岩瀬さんの存在も私の頑張るモチベーションです(笑)こんなにキャタルのために頑張ってくれている仲間がいるんだから、私ももっと頑張らなきゃ！と。

英検は通過点。その先を目指して頑張ってほしい。

ー最後に、英検対策カリキュラム開発者のお二人から、英検勉強中の方にアドバイスやメッセージがあればお願いします。

鈴木：

私は小学3年生の時から英検を受け始め、中学3年で英検1級に合格しました。と言っても毎回一発合格だった訳ではなく、一次試験で落ちたことも、二次試験の面接で落ちたこともあります。振り返って思うのは英検は英語を勉強するきっかけにはなったけれど、ただの通過点だったなということ。英検に限らずどんな試験も、何かもっと大きな目標を達成するためのツールです。英検に向けて勉強中の方にはどうかそれを忘れないでほしいなと思います。

岩瀬：

英検はその人の英語力を証明するものです。でも、英検対策を頑張って合格しても、そのレベル相当の英語力を持っていなかったら意味がありません。キャタルの英検対策カリキュラムで学習法と試験対策のバランスを大事にした理由はそこにあります。英検に合格することが目的なのではなく、英検に合格できるだけの英語力を身につけることを皆さんにはぜひ意識してただけたらと思います。そして英検に無事合格したら、その資格を使って、何か別の大きな夢を実現してほしいと思います。子ども達が英語を使って自分の夢を叶えることを常に私たちは願っています。

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