増加するクレジットカードの不正利用被害を防止する取り組みとは。

クレジットカード

2023年5月10日 10時51分ダイナースクラブ

　ダイナースクラブカード、TRUST CLUBカード（VISA／Mastercard®）を発行する三井住友トラストクラブ株式会社（本社：東京都中央区／代表取締役社長：五十嵐幸司。以下、当社と言います）は、日本におけるクレジットカード会社の草分けとして、業界の大きな課題である不正利用被害の対策・防止に率先して注力しています。

昨今のクレジットカードの不正利用の実態をお伝えするとともに、当社の取り組みをご紹介します。

●クレジットカードの不正利用被害は増加の一途をたどっています　

クレジットカード不正利用被害の発生状況（単位：億円、%）

　一般社団法人日本クレジット協会は、クレジットカードの不正利用の実態を明らかにするため、クレジットカード発行会社を対象としたクレジットカード不正利用被害実態調査を継続的に実施しており、先日、2022年第４四半期（10月～12月分）の集計値をとりまとめました。

これによると、2022年第４四半期の不正利用被害額は127.7億円。前期比（2022年第３四半期：７月～９月））24.3％の増加、前年同期比（2021年10月～12月）では37.0％の増加となりました。不正利用被害額の９割以上を占める番号盗用被害額は120.6億円。前期比25.8％で急増ぶりが懸念されます。

出典：一般社団法人日本クレジット協会

クレジットカード不正利用被害の集計結果および数値の訂正について

クレジットカード不正利用被害の発生状況

●三井住友トラストクラブの不正利用被害を防止するための取り組み　

　当社では不正利用を防止するための各種取り組みを進めており、不正利用の割合は業界平均より低い水準に抑えられています。その取り組みの一部をご紹介します。

◆ 不正利用検知システムの最新化：カード利用が最終的にご本人の真正な取引であったか不正利用であったかの結果を検証し、そのときどきの不正利用トレンドを元に、不正利用検知システムの検知条件を常に最新・最適に調整しています。

◆ 24時間365日のモニタリング体制：大切なお客様を不正利用からお守りするため、24時間・年中無休でカードの利用状況をモニタリング（見守り）しています。不正利用と類似する取引があった場合、ご本人のご利用かどうかの確認をさせていただくため、以降の取引を保留（取引不成立）し、ご連絡しています。

◆ 警察学校でのクレジットカード犯罪防止のための講義：当社は、クレジットカード発行会社で構成される全国クレジットカード犯罪対策連絡協議会に参画し、広島県警察本部や山口県警察本部の依頼により、クレジットカード犯罪防止のための講義を実施しています。

取り組みに対する実際のお客様の声（一例）

　当社が不正利用の監視を強化していたところ、疑わしい取引を検知。お客様へ直ちに確認のご連絡をしたところ、不正利用であったことが判明。不正利用検知システムにより不正利用取引自体は保留としていたため、不正利用被害は発生しませんでした。「ピンポイントで不正利用を検知できるダイナースクラブのシステムは素晴らしい」「不正利用被害から守ってくれて嬉しい」「深夜でも対応してくれるのはダイナースクラブだからこそ」とのお言葉をいただきました。

　当社は、不正利用の防止はクレジットカード会社の社会的使命であるという認識のもと、2023年度も引き続き不正利用被害の対策・防止に力を入れ、お客様が安心してカードをご利用いただけるようにサポートしてまいります。

ダイナースクラブカード