人生に「いいこと」が起こる家の買い方とは。『持ち家女子はじめます』の筆者が本書のねらいを語る

出版ストーリー

2023年2月27日 16時46分株式会社飛鳥新社

多くの女性の家探しを支援してきた「ことり不動産」代表の石岡茜さんが飛鳥新社より『持ち家女子はじめます　人生に「いいこと」が起こるおうちの買い方』を出版しました。お金の不安が減る、パートナーとの関係が変わる、仕事がうまくゆくーー。家を早く購入することで、ライフスタイルにポジティブな変化が訪れます。

「家って買っていいんだ！」と多くの女性から熱い反響が寄せられています。本書には、女性向け物件選びのプロが教える「自分が成長する家選びのルール」が満載。このストーリーでは著者の石岡さんが、執筆に至る問題意識やエピソードを振り返ります。（株式会社飛鳥新社）

女性の家選びは、これ１冊でOKです！家にはお金にならない価値が詰まっている

ことり不動産代表、石岡茜です。

私は不動産業界にいて、長らく違和感を抱いていたことがあります。

「不動産は、値段が上がることが正義」ととらえられる側面があることです。

　不動産には住む場所としての機能的な面と、投資商品としての面の２つの顔があります。もちろん、資産価値や利回りといった、投資の目線を踏まえたうえで家の購入を決断することは、非常に重要なことです。

けれども、家は、投資商品ではなく、「人生の一時を過ごす場所」です。誰もが、毎日を過ごす家を必要としています。そして、豪勢な家、広い家、立地がいい家が、誰にとってもいい家だとは限りません。家で過ごす時間の積み重ねが、自分自身そのものを形作ってくれます。毎日の小さな幸せを感じられて、心が落ち着く居心地のいい家が、どこにありどんな家なのかは、自分でしかわかりません。

家探しでは、自身の心に向き合ったうえで、「あぁ、ここで毎日を過ごしたい」と感じ

られる心を持つことが大切です。

だからこそ、最終的に家を決断するときの最大の理由が、投資商品としての家の側面だ

けに目を奪われて「割安」というセールスの言葉だったり、「このエリアは、資産性が高

いから値段が落ちない」というだけで、家を選ぶことはしないでほしいのです。

人生の中で、自分の力でコントロールできるものは多くはありません。外の環境に左右

されて、疲れを覚えることもあります。だからこそ、心を許せる、リセットできる、次の

日も明るい気持ちで過ごせる「家」という場所は、資産性という数値的な視点だけで選ぶ

ことはできないと思います。心を整えることは、環境を整えるところから始めることができます。

そして、自分の心が落ち着く居心地のいい家を手に入れることで、さらにオリジナルの

生活を始めていけます。幸せを感じられる家を手に入れることは、目に見えないものの価値を信じ、自分の価値観を信じることを意味します。家にはお金にならない価値が詰まっているのです。

「家と向き合うと、人生が変わる」

5,000人のお客さまに家をご案内してきて、確信していることがあります。「家と向き合うと、人生が変わる」という事実です。女性が自分で家を持つメリットは、単に資産として不動産を持つ、ということではありません。家を持つことで、幸せを自分で引き寄せる力を得ることができるのです。

私はこれまで何人も、家を買ったことで人生が変わった女性たちを見てきました。しかもその多くは、借りるつもりで部屋探しをしていたのに、最終的に購入に踏み切った方たちです。私が家探しで重視していることは、「自分と向き合いながら暮らしのイメージを描くこと」です。それが家にある幸せに気づく方法だからです。

家に求めるものは人それぞれ。そして予算にも限りがあります。人生のどこに優先順位

をおくのかを、家探しを通じて真剣に考える必要が出てきます。

駅から家までの道のりのわくわく感を重視する?
家にいる時間を重視して、窓いっぱいに広がる緑をリビングからのぞむのんびり時間を重視する?
会社の近くを選び、その家に住むあいだは仕事に没頭する時間を過ごす?

家に求めることは、その人の人生の目的につながっていきます。自分と向き合い、人生の優先順位を明確にしたうえで出会った家に住むと、考え方や生き方、そして人生までが大きく変わっていきます。自分に向き合った家探しをすることで「自分の心を見つめなおす居場所」を手に入れることができます。そんな居場所を手に入れることで人生に何が起きても、落ち着いて自分と向き合えるのです。

この本を手に取ってくださったみなさんには、そんな「持ち家女子」になって、人生を

変える力を手にしてほしいと願っています。