子供たちや女性プレーヤーが、足のトラブルを理由にサッカーをあきらめてほしくない。革新的なサッカースパイクの開発物語

開発の裏側

2023年3月13日 13時00分株式会社BMZ

一流アスリートの足を見続けて18年。足本来の機能性をサポートするiインソール技術を結集

2023年、株式会社BMZは設立19周年( 創業22周年) を迎えます。スキーヤーの適正アラインメントの追求からスタートした当社は、そこで培ったノウハウを基盤に、トップアスリートからの情報のフィードバックとスポーツバイオメカニクス( 運動生体力学) への適用を繰り返すことで、BMZ バランス理論（1点支持：Cuboid balance理論、2点支持：CCLP理論）を創造し続けてきました。

それは人々が足から健康で生きがいのある人生を楽しむことの実現であり、さまざまな挑戦の歴史でもありました。当社の基本理念に掲げた” 足に対する貢献度「世界一」” という言葉は、私たちの事業の本質をあらためて意義付け、企業としてのあり方を表現したものです。

そこには、足に関して常に新しい分野への挑戦と開拓をし続ける精神が受け継がれています。

このたび、プロ選手や人気YouTuberにもご使用いただいている蹴王シリーズに、遂に蹴王ジュニア登場いたしました。

多くの子供たちや女性プレーヤーが、足のトラブルを理由に大好きなサッカーから離れたり、夢をあきらめたりしてほしくない。そのような思いから、蹴王 Jr.（ジュニア）の開発がスタートしました。

蹴王Jr.（ジュニア）の開発に賭けた代表・髙橋の強い思いをご紹介します。

「私は高校時代にサッカーをやっていて、足のトラブルが重なってしまい、プロ選手になることを諦めました。しかし実は、自分の足のトラブルが、足に合わないサッカースパイクをはき続けたことによるものだというのが後でわかったのです。自分だけではなく、他にも同じような理由で将来を諦めた選手がたくさんいます。子供たちはやはり、みんな夢を持ってサッカーをしています。どうやって足を大事にするのかということを考えるときに、自分の足のことを振り返って、このシューズの開発を決めました。」

（株式会社BMZ　代表取締役社長　髙橋毅）

「蹴王」シリーズの開発秘話。「独自のインソールとこれまでにない形状のスパイクを融合」

開発チームは、靴を履いたままでも「足がもつ本来の機能性」をサポートすることができることに気がつきました。しかし、インソールにこだわっても、足指が自由に動かせる形状をしたスパイクがありません。そこで、足指が自由に動かせるインソールとこれまでにない形状のスパイクを融合させたのです。サッカー選手のための、サッカー選手にあったスパイクを、夢を叶えるために頑張っている子供たち、今履いているスパイクや足に不安のある方に履いてほしいと願っています。

親指がしっかり機能する独自デザイン

サッカーに要求される瞬発力をサポートするためには「足の環境（スパイク）」を“足の形なり”に保つことが大切です。なのに、多くのスパイクは、デザイン性を重視し、先の細いカタチをしています。これでは、最も強く運動性能に影響する「親指」が内側に折れ曲がってしまいます。

蹴王シリーズは、親指が自由に動く構造に仕上げています。

足指で地面を掴める！画期的なアウトソール設計

これまでのスパイクのソールは、上に曲がっても、下には曲がらない硬いソールが多かったのですが…

蹴王Jr.は、下にも柔軟に曲がるソールを採用し、足指で地面を掴める画期的なソールを開発しました。

足指で地面を掴む習慣が身に付くと、「足裏の筋肉」を、自然とトレーニングすることができます。足裏の筋肉（足底筋）を鍛えると、立ったり歩いたりしている最中、バランスを崩したときに踏んばったり、姿勢を立て直しやすくなったりします。

足裏に筋肉がつきアーチができるので、足裏がクッションのような機能を持ち、トラブルを回避し、身体のコンディションを安定させます。

特に、サッカー選手にとっての「足底筋」は、最も大事な筋肉だと言っても過言ではないのです。なぜなら、サッカーは、瞬発力のあるダッシュ、急な切り返し、あらゆる体勢からのシュートなど、足裏を土台にした運動能力が求められています。普段から意識して足裏を鍛えないといけないのに、従来のスパイクは、つま先が極端に上がっているものが多いので残念なところでした。これでは、足指を動かすことが出来ず、足裏の筋肉を鍛えるどころか、逆に退化させてしまいます。

子供の足の問題が多くなってきた！と言う統計を見ると、決して不思議ではありません。

蹴王Jr.を産み出した原点は、ＢＭＺが18年にも及ぶ、足の研究成果でもあります。

足指運動を促す「インソール」そして、その運動をより効果的にする「スパイクのあり方」。

この両輪があってこそ、足本来の機能をサポートし、足をトレーニングすることができるようになるわけです。

足指が自然と動き出す「高機能インソール」標準搭載

国際出願し複数国で特許を取得している「立方骨」を支えるインソール技術は、足指が自然と動き出す機能を備えています。

（日本国内特許は、第6799881号、第4733957号、第5498631号の3を取得済み）

注）既存インソールは、自社比較となります。

BMZは、設立18年の歴史の中で様々なジャンルのトップアスリートに、運動性能を高めるインソールを提供してきました。特許を取得している「立方骨」を支える構造設計により、足裏のアーチを保ち、足指が自由に動ける機能性を確立したものです。立方骨を支えることで、体重をかけても、足の骨格バランスをサポートすることができます。私たちはここに着目しました。足の骨格バランスを保てれば、自然とアーチができ、足指が使えるようになります。