自分のキャリアを適切な人に相談できる社会へ。エージェントファインダー代表・粕谷暢司が目指す転職相談のあり方

転職

2021年10月20日 12時30分株式会社エージェントファインダー

適切なアドバイスがもらえずにキャリア選択が狭まる、根深い業界課題を解決したかった

転職者の経歴やキャリアプランに合った、最適な転職エージェント・ヘッドハンターを紹介する「エージェントファインダー」。業界や企業に特化したヘッドハンターが100名以上登録し、業務内容や企業カルチャーの深い理解に基づき、徹底した選考対策をすることで合格可能性を最大化する転職サポートを行っている。

「強みの異なるヘッドハンターとネットワークを作り、転職者とつなぎ合わせることができれば、個人と企業、双方の幸せを生み出せる」

エージェントファインダー代表の粕谷は、サービス立ち上げの思いをそう話す。

粕谷は、リクルートの人材領域で法人営業を経験後、2014年に人材紹介会社サムライソウルを創業。リクルートグループに特化した人材紹介サービスを展開し、同グループへの高い内定率を上げてきた。

元リクルートという自身の経験や人脈から、どの仕事やポジションにどんなスキル、経験が求められているのか理解が深かった。リクルートグループは部門ごとにカルチャーが異なる。働いている人の特性から、タイプマッチングでも適切なアドバイスができたと言う。

「ほかの転職エージェントから、『その経歴では難しい』と言われた転職者でも、一緒にキャリアを振り返り、書類選考や面接の対策を重ねることで、内定に結びつけたケースがいくつもありました。転職者と企業人事の両者から喜んでいただけることに、やりがいを感じていました。

一方で、行きたいところに行ける可能性があったのに、適切なアドバイスをもらえないことで機会を失っている転職者が多いという業界課題に気付かされました。どんなヘッドハンターに出会うかで、キャリア選択の可能性は大きく変わります。しかし、転職者側がヘッドハンターを比較検討して選ぶための情報がなかったのです」

リクルート時代に、人材データベースのオープン化プロジェクトに携わった経験から、ヘッドハンターとの付き合いが多かった。ヘッドハンターは個性豊かで、「もし自分がこの企業に転職するなら、絶対にこのコンサルタントにお願いしたい」と思える人がたくさんいたと言う。

「特定の業界や企業の案件に長く携わり、人事や現場トップだけでなく経営者から非公開の求人情報を引き出している敏腕ヘッドハンターも少なくありませんでした。その出会いがあったからこそ、私自身がヘッドハンターになったことで感じた『本当に転職者のためになるヘッドハンターを紹介する仕組みがない』という課題が、サービスのアイデアにつながっていきました」

成長を求める転職者に最適な環境を提供する。その機会を最大化させたい。

エージェントファインダーでは、転職者が登録すると、代表・粕谷の電話面談を経て（※現在、登録件数の急増により面談実施ができていないケースもある）、サポートが可能なヘッドハンターの紹介につながっていく。

これまで、下記さまざまな転職事例が生まれている。

【大手自動車メーカーの企画職→ボストンコンサルティンググループのコンサルタント（40代）】

「コンサルタントになりたい」と転職活動をしていたが、40代でコンサル未経験者は難しいと他から断られエージェントファインダーに登録した。

内定が決まったボストンコンサルティンググループも未経験者NGだったが、担当したヘッドハンターが保有していた非公開求人にマッチ。エージェントファインダーには同コンサルティングファームの求人を持つヘッドハンターは3名いたが、それぞれ持っている求人情報が異なり、その担当者でなければ決められない転職だった。

【製造業の研究開発職→三菱総合研究所のコンサルタント（30代）】

前職では自分の研究が事業化に結びつかないことに課題感があり、外資系コンサルティングファームを希望してエージェントファインダーに登録した。担当のヘッドハンターが面談を重ねたところ転職者のアカデミックな探求心、研究肌タイプの性格は、外資コンサルとは合わないのではないかと考え、他のキャリアプランを提案。結果、三菱総研のコンサルタントというアカデミックなバックグラウンドが生きる志望職種への転職につながった。

【大手飲料メーカー→EYストラテジー・アンド・コンサルティングのコンサルタント（20代）】

新卒でコンサルティングファームに入社し、事業会社を経験したいと大手飲料メーカーへ転職。自分の力を発揮できるのはやはりコンサルティングファームだと気づき外資コンサルを希望していた。担当のヘッドハンターは、20代で３回目となる転職回数の多さを懸念し、次の転職先は長く腰を据えて働ける環境であることが重要だと提案。数多くの求人の中から今後も継続的な事業成長が見込まれる領域を選んで、内定に至った。

エージェントファインダーでは転職エージェント、ヘッドハンターの強みが絞られているからこそ、その業界・企業・職種に必要なスキル、マインドがあるかを精緻に見極められる。

「転職者の入社後の活躍はもちろん、長期的なキャリアパスを描いた上で提案する方が多い」と粕谷は話す。

これからも目指すのは「自分のキャリアを適切な人に相談できる社会」の実現だ。

「この仕事にチャレンジしたい、と前向きに考えている人に、チャレンジできるチャンスを提供したい。個人のパフォーマンスを最大化させることでしか日本は強くならないと信じているからです」

粕谷氏がそう話すのは、自身の経験に基づいている。

「前職のリクルートで携わったプロジェクトが、3か月ほど頓挫したことがあったんです。それまで目標に追われ多忙だった日々から突然、できる仕事が何もない状況に陥りました。成長欲求の高い自分には耐えがたい環境でした。やりたいのにできない、その機会がない辛さを痛感したからこそ、一人ひとりのキャリアをできるだけ生き生きとしたものにするサポートがしたいと考えました。私がこの事業にかける想いは、そんな経験から来ているんだと思います。」