三洋電機がなくなる3年前に、社宅で妻が起業。「モノ作りの精神を無骨に継承した馬鹿」はヒットメーカーになった

創業ストーリー

2023年3月9日 13時00分株式会社シリウス

すべての市場は、その市場を創造し先発した商品から始まる

株式会社シリウスは、新市場創造型の商品・サービスの開発・マーケティングの取り組みで、今までの市場にはなかった新しいカテゴリーの創出を、新しい市場の創造をめざしています。そして、”家電”の新しいカテゴリー・市場を創出することで、日本の家電を再び元気にさせたいと願っています。

今までの商品では満たされない、解決されないお客さまの不平・不満そして不便——。この「未充足の強い生活ニーズ、すなわち潜在ニーズ」に応えて、生活に新しい変化をもたらす独自性の高いベネフィットを持つモノづくり、”今ないものをつくる”モノづくりです。

家電には、まだまだ無限の可能性があります。市場規模は？　消費者の動向は？　という議論を重ねる前に、シリウスはお客さまに“欲しい”と思わせる商品を創り出していくことが大切であると考えます。がむしゃらに商品を創り出す、この気概を持ってシリウスはモノづくりに取り組んでいます。

（株式会社シリウス　代表取締役社長　亀井隆平）

三洋電機で培ったモノ作りの精神を無骨に継承

シリウスの創業は2008年。現社長である亀井隆平の妻・亀井理（さとり:現副社長）が当時住んでいた赤羽の三洋電機の借り上げ社宅内で起業しました。現社長の亀井は2010年に21年勤めた三洋電機を退職し一時風力発電機器メーカーを経て、2011年にシリウスの社長に就任。

家電卸の他、次亜塩素酸水を応用した商品を開発してきましたが、2017年に発売した水洗いクリーナーヘッドSWITLEが大ヒット（販売累計6万台）しました。

その後の次亜塩素酸空気清浄機Viruswasherなども、コロナ禍で大ヒットしました。三洋電機がなくなって10年目の2021年3月には、ガイアの夜明けなどで紹介されました。

掃除機の「困った」を徹底的に分析

今回、掃除機の「困った」を徹底的に分析したどり着いたのがスティック型コードレスクリーナー「switle stick（スイトルスティック）」です。

キャニスタータイプの掃除機は重いキャニスタータイプの掃除機から掃除をする人々を開放したと言われましたが、、HEPAフィルターのお手入れを怠ると吸引力の低下や悪臭の原因になります。フィルターの手入れが毎回大変で、掃除機の掃除が増えて大変との声が以外にも多いことに着目しました。

ティッシュをプレフィルターとして活用することでHEPAフィルターのお手入れが相当軽減する機構を考え付き、商品化に至りました。

新型コードレス掃除機switle stickの特長は、その軽さ（1,250g）、吸引力（通常25w／強100w）、運転時間（通常40分／強10分）と基本性能の充実に加え、スティック型掃除機の難点であったフィルターのお手入れを大幅に軽減する実用新案特許機能“ティッシュでポイ®”を搭載。この機能は便利で経済的と高評価をいただいています。

ティッシュでポイ®の機能は毎回ティッシュペーパー1枚で殆どのゴミをキャッチでき、フィルターの汚れを大幅に軽減することができます。清潔志向の方々や、作業を軽減したい方々にぜひおすすめしたい機能です。

デザインは、IFデザインアワード金賞やグッドデザイン賞金賞の受賞歴があり、2017年にはシリウスのヒット商品『水洗いクリーナーヘッドswitle（スイトル）』をデザインし、JIDA DESIGN Museum Vol.19 selectedに選定された exiii design 小西哲哉氏が監修。

リビングに置いても違和感のない家具の様なフォルムは、デザイン家電としての評価も期待できます。