絶滅危惧種にも選定される“世界最大級の花”の標本づくりに傾ける情熱を追う
2022年12月23日 11時30分 武田薬品工業株式会社
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プロフィール
武田薬品 京都薬用植物園 園長 野崎 香樹
大学院修士課程で農業生産学、博士課程で生物資源生産学をそれぞれ専攻し、博士(農学)を取得。研究テーマは『高温条件下でのスプレーギクの開花生理の解明』。修了後、生産者向け種苗を扱う企業にて鑑賞園芸作物(ポットカーネーション・シクラメン)の栽培生産技術普及を担当する。2011年9月に武田薬品に入社後、薬用ハーブ園、民間薬園、中央標本園、漢方処方園の植栽・展示担当を歴任。同時に小学生とその保護者対象の環境教育支援プログラムに関する業務を担当。2022年4月に園長に就任。
好きな植物・研究対象は、キク全般・草本性の薬用植物と、チョウセンニンジン、ムラサキ、オウレン類、サフランなど。
武田薬品 京都薬用植物園 坪田 勝次
大学で環境デザイン(ランドスケープデザイン)と設計を学んだのち、武田薬品に入社。以来、長年にわたり薬用植物の育種栽培研究に携わる。小笠原諸島の植物を守るプロジェクトのほか、京都陰性植物の保全活動など、数多くのコラボレーション企画・研究を担当する。世界最大級の花と呼ばれるショクダイオオコンニャクの栽培担当でもあり、2022年夏に国内4例目の連続開花を成功させた。
好きな植物・研究対象は、ショクダイオオコンニャク、バニラなど。
商品・サービス情報
武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園
京都市左京区に位置する武田薬品工業京都薬用植物園は、94,000平方メートルの敷地の中に約3,200種の植物を保有しています。このうち約2,000種が薬用植物で、約240種が環境省版レッドリストにランクされている絶滅危惧種です。当園の目的は、①医療関係者、学生、児童への研修、教育支援活動、②薬用植物の栽培研究と技術の継承、③絶滅危惧種など重要な薬用植物の収集・保全の3つとなっており、2000年頃から生物多様性保全に関する取組みを強化しました。日本植物園協会が2006年に開始した植物多様性保全拠点園ネットワーク事業に参画し、「薬用植物の保全拠点園」として、保全、収集・保存、普及・啓発に努めています。また、希少な薬用植物の保護・保全の観点から一般公開はしておらず、見学は完全予約制にて受け入れています。
詳細については、https://www.takeda.co.jp/kyoto/をご覧ください。
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