三井不動産株式会社(本社：東京都中央区、代表取締役社長：菰田正信)は、2023年3月10日（金）に八重洲二丁目北地区市街地再開発組合の一員として開発推進する商業施設として、「東京ミッドタウン八重洲」（所在：東京都中央区）をグランドオープンします。2022年9月17日に先行オープンしている地下１階の14店舗に加え、１F～３Fのテナントを含めると全57店舗となる予定です。

「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド ～日本の夢が集う街。世界の夢に育つ街～」の施設コンセプトのもと展開する「東京ミッドタウン八重洲」の注目店舗をシリーズで紹介します。

第4回目となる今回は、国内眼鏡生産の9割以上を占め、世界3大生産地にも数えられる、福井県鯖江市発の「金子眼鏡店」です。

“大切につくり大切に届ける”。鯖江の熟練職人の技でつくられる眼鏡

雪に閉ざされる冬の間、農家の副業として明治後半から眼鏡づくりが始まったと言われている。その後、眼鏡づくりを本業とする製造業者や職人が増え、福井県鯖江市は、世界屈指の技術を有するように。そんな眼鏡の一大産地で、1958年に創業した「金子眼鏡店」は、眼鏡の卸販売からスタートし、現在はオリジナルブランドを中心とした企画、デザイン、販売を一貫して手がける独自のスタイルを確立。国内外に70を超える店舗を展開するなかでも、職人の手仕事を大切にした眼鏡づくりを続けている。

さらに、「ISSEY MIYAKE」などアパレル業界とのコラボレーションにも積極的に取り組むほか、ミラノやパリの眼鏡展に参加するなど海外進出も果たし、日本の眼鏡業界をリードする存在だ。国内外を問わず多くのファンをもち、「東京ミッドタウン八重洲」にも出店が決まった「金子眼鏡店」の魅力を、エリアマネージャーを務める八木数正氏に聞いた。職人の技術力と長い歴史に支えられた日本のものづくりの強みを再確認できるだろう。

日本のものづくりの良さが凝縮、職人の魂が息づく眼鏡

――「金子眼鏡店」のコンセプトを教えてください。

八木：「鯖江」「職人」という大きなキーワードがあって、“ものづくりの良さ”を体感していただくことがコンセプトだと思います。例えば、プラスチックの加工であれば100〜150工程くらい。フレームの磨きだけでも10日間ほどかけて手で行います。それ以外にも多くの工程に手間と時間をかけてるのですが、創業当時から変わらず、このような丁寧な仕事、職人の技術を大切にしているのです。

そして、眼鏡業界では珍しく、企画、製造、販売と自社で一貫して行っているので、何かあったときのメンテナンスや修理も全店舗で対応しています。一般に眼鏡の寿命は４〜５年ですが、当店の眼鏡は磨きをかけながら10年ほど使ってくださる方がいらっしゃるほど長く愛用していただけます。

――職人の技術継承という点でも、貴社の取り組みの貢献度は大きいと感じます。

八木：ありがとうございます。

弊社の代表は鯖江生まれということもあり、技術継承のために職人を育てるという意識を強く持っています。今は「バックステージ」という自社工場で、小さなネジ1本にもこだわって、数十人の職人が眼鏡づくりをしています。

――金子眼鏡ならではの良さはどんなところでしょう。

八木：商品としては、オリジナルの「金子眼鏡シリーズ」を軸に、４人の熟練職人が手がける「職人シリーズ」などを展開しています。また、いろいろなアパレルとのコラボなど新しいエッセンスや技術も取り入れながら眼鏡づくりをしているのも特徴の一つです。

そして、素材が良いので型崩れがしづらいです。眼鏡はファッション性だけでなく、機能性も求められますし、もちろん医療機器でもあるので曲がったリ、簡単に広がって型崩れすることはデメリットになってしまいます。弊社の眼鏡は、手間と時間をかけているので量産ができません。入荷があったとしても各店1本ずつということもよくあります。次にご来店いただいたときには店頭にないことも多く、金子眼鏡との出会いは一期一会と言われるのは、そんな理由があると思います。

――「金子眼鏡店」で購入した眼鏡はその場で受け取ることができますか？

八木：購入いただいた眼鏡は、お渡しまでに1週間から10日くらいお時間をいただいています。もちろん、ご配送もいたします。国内であれば全店舗で顧客情報は一元管理していますので、メンテナンスについても、「前回と同じレンズを」というオーダーにも、どの店舗でも対応できるようになっていますのでご安心ください。

海外の方ですと入国されてすぐにお越しいただき、旅行を楽しまれた帰りに眼鏡をピックアップされることも多いですね。海外にお住まいの方については本社に窓口をおいているので、メール対応したり、海外の取引先を紹介するなどフォローさせていただいています。

世界の玄関口という地の利を活かし、さらなる展開に期待

――「東京ミッドタウン八重洲」への出店でどのような期待がありますか？

八木数正（以下：八木）東京駅に大型バスターミナルが開業したこともあり、国内はもちろん海外にも開かれた玄関口です。そこに店を構えるということで、これまでお住いの近くに店舗がなかった方にも「金子眼鏡店」を知っていただき、接点をもっていただく機会になると期待しています。すでに、銀座店は海外からのお客様がたくさんお見えになるので、距離的にも近い八重洲店も同じような傾向になるのではないかと思っています。

海外に輸出もしてはいるのですが、数が限られていることもあり、情報を持ったうえで、日本国内で購入される渡航者の方が多いですね。日本の検査が丁寧という認知もあるようで、「日本でしっかりと検査を受けてから眼鏡をつくりたい」という中国や香港などアジア圏の方のご来店が増えています。八重洲店もそのようなお客様が多くお越しになるのではないかと思っています。世界中の方に、「金子眼鏡店」の眼鏡を通じて、日本のものづくりの良さを体感していただけるようなプレゼンテーションができればと願っています。

そして、眼鏡は販売して終わりではなく、メンテナンスなど長くお付き合いが続く商品です。東京・八重洲を起点に世界中にご縁が広がることを楽しみにしています。

■店舗情報

東京ミッドタウン八重洲に2023年3月10日（金）オープン

店名：金子眼鏡店（東京ミッドタウン八重洲1F）

東京ミッドタウン八重洲

東京都中央区八重洲二丁目2番1号

(アクセス)

JR「東京」駅地下直結（八重洲地下街経由）、東京メトロ丸の内線「東京」駅地下直結（八重洲地下街経由）東京メトロ銀座線「京橋」駅徒歩3分

東京メトロ東西線、銀座線、都営浅草線「日本橋」駅徒歩6分

東京ミッドタウン八重洲オフィシャルサイト

https://www.yaesu.tokyo-midtown.com/