株式会社ビデオエイペックスは、カメラ、レンズ、ビデオカメラを中心にレンタルサービスAPEX RENTALS（エイペックスレンタルズ）を運営しています。カメラレンタルサービスで唯一、東京、大阪、名古屋の3都市に店舗を展開し、計4店舗を運営しています。

弊社は約60年前、1963年に大阪で創業したカメラ店のルーツを持ち、2000年からは家庭用ビデオカメラのECでのレンタルサービスをスタートさせました。近年ではライブ配信やテレワークに対応した機材など、ニーズに合わせた商材を提供し、事業を着実に拡大してまいりました。コロナ禍においても、苦労はありましたが柔軟な対応で営業利益を黒字で維持できました。

当社の顧客層は法人利用が6割、個人利用が4割です。レンタルのビジネスモデルは貸す「モノ」が必要であり、事業拡大には相応の投資が必要です。投資対効果を見極めるのは難しいところもありますが、業界の先駆者として持続的に事業を続けてきた当社ならではの自信があります。メディアで話題になる商品であっても、実際にレンタルとして持続的な効果があるかなど検討したうえでラインナップに加えています。

機材を、できるだけ多くの人に、本当に必要な時に利用してもらいたい

近年、スタートアップ界隈では車や洋服などのサブスクリプション型レンタルサービスやシェアリングサービスが増えており、長期のレンタルモデルも登場しています。これは、所有より利用を重視する価値観の変化を背景に、業界全体で注目を集めています。この流れに沿いつつも、当社は投資対効果を見極めながら、従来の短期レンタルモデルでしっかりと利益を上げることにこだわっています。

このこだわりには、経営面とは別の側面も含まれています。大前提として、ユーザーが本当に必要とする時に少しでも多くの人に利用してもらいたいという思いがあります。長期のサブスクリプションモデルでは、ユーザーがアイテムを1ヶ月間所有していても実際はどれだけ使用するでしょうか。特に高価な機材ほど、ユーザーの立場となって多くの人と共有する必要があると考えています。

そのため、弊社は在庫の稼働率を過度に求めないようにしています。在庫の稼働率は貸し手の都合に左右されることがあり、60%以上の高い稼働率では、どこかで在庫不足を理由にお断りしている可能性があります。当社では繁忙期でもユーザーの要望にすばやく対応するため、在庫はリアルタイムでモニタリングし、不足のたびに補充しています。一方で閑散期においても、十分に収益を得られるように適切にコントロールしており、お客様には不便をかけないようにしています。

もちろん、サブスクリプションを完全に否定しているわけではありません。弊社では「サブスポ」という単発型のサブスクリプションも提供しています。どちらかというと、当社の「サブスポ」はリピーター様への還元という側面が強く、毎回のレンタル料金が30%オフになるという特典があります。長くご愛顧いただいているお客様へこちらからインビテーションをお送りして提供しておりますが、毎度好評を得ています。

レンタル商品の在庫管理にQRとRFIDを活用し、業務効率化を実現

弊社の在庫管理には、QRコードとRFIDタグを用いた、携帯端末を活用したレンタル在庫管理システムを導入しています。各商品には専用のQRコードを付属しており、これを端末のカメラで読み取ることで、注文内容との照合が可能です。さらに、QRコードの裏にはRFIDタグをつけており、多くの在庫の中から特定のアイテムを見つけるピッキング作業の効率化に役立っています。RFIDは非接触で離れた位置からでもIDの情報を読み取ることが可能であり、しかも複数個同時に読み取ることができます。

当社はほぼ全ての商品にQRコードとRFIDタグを装着しており、毎日多数の商品が返却されますが、梱包箱の外からでもRFIDを読み取ることができるため、返却の履歴を容易に残すことができるようになりました。業務の効率化には大きく影響していると感じています。

利用者ファーストで自発的・自律的に取り組む働き方には、社員とのコミュニケーションが大事

当社では月に一度、異なる部署から6～7人の社員を集め、親睦を深める食事会を定期的に開催しています。日常業務では主にチャットや内線電話などで顔を合わせないコミュニケーションが中心となることも多いですが、部署を超えた交流を通じて、思いやりを持って仕事ができる職場づくりを心掛けています。

また、コロナ禍により直近は開催を見送っていますが、年に一度他店舗も交えた社員旅行を社内行事の一貫として開催していました。普段顔を合わせたことがない社員同士の親睦を深める機会として毎年行っていた行事のひとつです。

社員はみんな自発的、自律的に仕事に取り組んでくれています。社員のほとんどは中途採用を経て入社しており、前職を経て経験豊富なスタッフばかりです。

新たなレンタル商材を導入する場合においても、お客様の利用シーンを考え付属品にはこれがあったほうが便利だというように、メインの商品に合わせる付属品においても細かい配慮をしておりますし、レンタルの利用頻度からお客様のニーズを把握して、単品で貸し出している商品を組み合わせたセット商品を作成するなど、利用者ファーストの立場で物事を考えて賢明に取り組んでくれています。

今後の展望について

弊社ビデオエイペックスは今後も変化する市場に柔軟に対応し、カメラとレンズのレンタルサービスを提供し続けてまいります。レンタルはレバレッジサービスです。購買（所有）からレンタル（体験）への単なる消費行動の変容ではなく、レバレッジをきかせてお客様に少ない費用で貴重な体験や目的達成をしていただく事こそがレンタルの醍醐味と思っております。

映像機材にこだわらず、時代のニーズにあった商品を積極的に取り入れることで社会から支持され、さらに必要とされる存在となるために日々サービスの改善に努めてまいります。

■株式会社ビデオエイペックスについて

本社：〒530-0044 大阪市北区東天満２丁目２番１７号

代表者：代表取締役 片山洋平

創業：昭和38年11月15日

事業内容：ビデオの企画・販売・撮影及び編集

ビデオテープ、CD・DVDのコピー

デジタルデータ制作、オーサリング

映像機材のレンタル、リース業務

店舗営業時間：10:00〜18:30

URL：https://www.v-apex.co.jp/