2020年7月15日 11時04分 DRONE FUND
ドローンは日々新たな市場と社会実装を模索する一方で、既存の伝統的な産業領域においても、ドローンはその信頼性を獲得し続けています。
イスラエルのドローン・スタートアップであるCivDrone(以下、シヴドローン)は、土地測量とGISテクノロジーに革命を起こすことにより、建設・土木領域におけるドローンのパフォーマンスと可能性を開拓してきました。
今回は、シヴドローン共同創業者でもあるトムCEOに、開発中のテクノロジーとその革新的なソリューションについて、詳しくお伺いすることができました。
トムCEO(以下略):シヴドローンは、AI、ロボティクス、ドローン技術を活用することで、地面のマーキング/サーベイの自動化を試みている建設・土木用ロボッティクス・スタートアップです。
たとえばこれまでの建設現場では、専門のチームを派遣して現場を歩き回り、毎日何百本もの杭を手作業で打ち込まなければなりませんでした(マーキング)。しかし弊社のソリューションを使えば、お客様はボタンを押すだけで、多くのポイントに打ちたいだけ杭を打つことができるようになります。
ドローンは設計図に基づいてコード化を行い、目的の座標まで飛行し、杭を1~2cmの精度で地面に回転させながら打ち込んでいきます。測量士などがより重要な作業に工数を割くあいだに、ドローンが代わりにこの重労働を担うことができるのです。
シヴドローンのソリューションはロボット工学と自動化の応用により、1〜2 cm精度の範囲内で、これらの重労働な作業を正確に行うことができます。将来的には、これらの作業を担う自律的なシステムに任せておけば、お客さまは作業を監視しているだけで済む、というようなソリューションをご提供できることを目指しています。弊社は自社を、建設・土木現場におけるロボッティクスのワンストップショップ」として位置付けていますので、今後それを足場に様々な領域にも市場を広げていきたいと考えています。
COVID-19の大流行の間に、ドローンの社会受容性は大幅に高まりました。業界に精通している人だけでなく、今や世界中の人々が、ドローンが私たちの日常生活を支援することの可能性を認識するようになりました。
建設・土木およびインフラ市場はドローンとの親和性も高く、これまでこのテクノロジーの恩恵を受けてきた実績があります。すでに現場に投入されているドローン・オペレーターにとって、弊社のテクノロジーによって、彼ら/彼女らのパフォーマンスを向上させる上で大きな後押しとなるはずです。
クリティカルパス(※1)を短縮することで、現場でのダウンタイム(※2)が短くなり、建設時間の短縮も可能になります。現場での作業の不必要な増加や建設現場の無駄につながりうるマーキング/杭打ちのミスをなくすことにより、現場作業の遅延を減らすことができます。
また別の見方をしてみると、建設・土木現場での作業は必ずしも楽ではなく、その多くは危険を伴います。毎年、現場の事故で亡くなった方の話を耳にしますが、最も一般的なケースは、ヘビの咬傷と転倒、そして重機事故です。危険な状況での作業に費やす時間と現場での工数を削減することにより、最終的にリスクを削減し、作業員の命と安全を守ることができます。
※1:プロジェクトの期間を決定する一連のスケジュールされた活動・タスクのこと
※2:コンピューターシステムやネットワークサービスなどが、保守や不具合によって稼動停止している時間のこと
可能性は無限大です!(The sky’s the limits!)
ロボティクス、ドローン、AIは私たちの生活をより安全、簡単、シンプルにします。 Ciシヴドローンは、建設・土木における産業用ソリューションに重点を置き、必ずやこのムーブメントの一翼を担うことを目指して参ります。
弊社は現在、ドローンと連動する地上用ビークルの開発にも取り組んでいます。お客様に対してさらなる自動化ソリューションを提供するだけでなく、専門性の高い方々が、より本来の重要な作業に集中できるよう、現場での重労働なタスクに費やす時間のどんどん削減できることを目指して参ります。
アメリカ、EU、そして日本のお客様に、自動化サービスを提供できる素晴らしい1年となることを楽しみにしています!
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