NASAに行ったら起業を決意した話

#NASA  #なぜベストを尽くさないのか  #バルス

2020年9月30日 09時00分 株式会社レヴィ


レヴィは、システムデザインのためのクラウドサービス「Balus」を提供しています。製造メーカーはもちろんのこと、ソフトウェア会社、テレビ局、シンクタンクなど、業種を問わず幅広く利用されるようになりました。そこに至るまでのストーリーを紹介したいと思います。


私達の起業のストーリーは、NASA(アメリカ航空宇宙局)を訪問したことからはじまります。アポロ計画で有人月面着陸を成し遂げたあのNASAです。2014年の春頃、NASAのエイムズリサーチセンターがあるシリコンバレーを訪問し、1週間ほど滞在しました。

なぜNASAに?

なぜ私達がNASAを訪問したかというと、Balusを売り込みに行ったのです。


当時は会社としてではなくて、有志が集まって本業の傍らで取り組む放課後プロジェクトのような形でBalusを開発したり、Balusを使ったワークショップを開催したりしていました。2014年の春は、Balusの最も基本的な機能が一通り出来上がったタイミングであり、これからいろいろなところで使ってもらおうと意気込んていた時期でした。


当時のBalus


実はこの頃のBalusは、主な用途として小型人工衛星の設計支援を想定していました。人工衛星と言えば宇宙開発です。宇宙開発と言えばNASAです。私達はまず真っ先にBalusを売り込む先として、NASAを選んだのです。

いざ、エイムズへ

さっそく私達(後のレヴィ創業メンバーとなる7人全員)はシリコンバレーに飛び、NASAエイムズリサーチセンターを訪れました。


エイムズリサーチセンター内にある建物


訪問先は、NASAで超小型の人工衛星を開発しているチームです。彼らが開発中の人工衛星について簡単な説明を受けた後、Balusを紹介して実際に目の前で少し触ってもらいました。


Balusを試用するNASAのエンジニア


売り込みの結果としては、あまりよい反応を得ることはできませんでした。

NASAのエンジニアたちは「面白いね」とは言ってくれたものの「使いたい」とまでは言ってくれませんでした。


私達は少し悔しい思いを抱きつつ、併設のミニミュージアムとギフトショップをしっかりと楽しんでから、NASAを後にしました。


NASAのミニミュージアム&ギフトショップ

シリコンバレーの空気

NASAでは悔しい思いをしてしまいましたが、気を取り直してシリコンバレーのいろいろなところを訪問して周りました。

プラネット・ラボ

元NASAの科学者によって創業された衛星ベンチャー、プラネット・ラボ(Planet Labs)社を訪問しました。プラネット・ラボは、多数の小型衛星のコンステレーションによって、地球観測画像を迅速に提供するという事業を行っています。



当時は、「Dove」というプラネット・ラボが開発した小型衛星の打ち上げを控えている時期で、開発した衛星やビジネスについての話を聞かせてもらいました。オフィスの隣の部屋で衛星を開発していて、ベンチャーの楽しそうな空気を感じました。



プラネット・ラボの創業者の一人は、なんと、レヴィのメンバーとは昔からの友人です(この時は残念ながら予定が合わず彼とは会えませんでした)。今やプラネット・ラボは、100基以上の衛星を運用する世界最大の衛星運用事業者の一つなのですが、以前からの知り合いが創業した会社だと思うと不思議な気持ちとともに、私達も負けてられないという気持ちになりました。

スタンフォード大学

スタンフォード大学のd.schoolも見学してきました。

d.schoolは、「デザイン思考」という創造的な思考法を学ぶ場所として世界的に知られています。本質的な課題や価値創造について、改めて取り組んでいきたいという気持ちが高まりました。




ホワイトボードや付箋の使い方、オフィスのDIYなど、レヴィが今でもd.schoolの影響を受けていると思うところはたくさんあります。


Maker Faire Bay Area

サンマテオで開催されたものづくりのお祭りMaker Faire Bay Areaを見に行きました。


「とにかくものを作るんだ」というものすごいエネルギーを感じて、僕らも「作りたい!」と刺激を受けました。


一つ一つの細かい内容は忘れてしまいましたが、写真を見ると今でもMakerたちの熱気が感じられます。


電子音楽に合わせてたまに火を出すタコのロボット


なぜかきゅうりを楽器にしている少年


Balusを体験したNASAの人とも再会!

起業を決意

シリコンバレーで見た景色や出会った人達は私達にたくさんの刺激を与えてくれました。

刺激を受けた私達は、ホテルの部屋で毎晩のように朝まで語り明かしました。



「今後Balusをどうするべきか?」

「チャレンジするべきじゃないのか?」

「なぜベストを尽くさないのか?」


この時に起業することを決意したと言っていいでしょう。

日本に帰った私達は起業に向けて動き出し、2016年に株式会社レヴィとして創業することになりました。

現在のBalus

最後にBalusについて少し紹介させてください。小型人工衛星の設計支援を想定してつくりはじめたBalusですが、今ではその姿や用途は大きく変わりました。例えば、総合電機メーカーの製品やウェブサービスなど、さまざまなシステムのデザインで活用されています。


現在のBalus


さまざまなシステムへの適用事例については、こちらのページをご覧下さい。

https://levii.co.jp/works/


また、ツールとしてのBalusを提供するだけでなく、システムデザインに関する人材育成事業もはじめました。

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おわりに

あれから6年。まだ道半ばですが、宇宙開発から生まれたスタートアップとしてレヴィは精力的に活動しています。レヴィのビジネスが成功したあかつきには、生まれ変わったBalusをNASAに見せに行きたいと思います。


株式会社レヴィ

https://levii.co.jp/