「車を購入しようと思った時、今ある中古車ポータルサイトではどうやって検索すればいいかわからなかった」

新たなプロダクトが誕生したのはプロダクト責任者である渡辺が自身の実体験で課題に感じたのがきっかけでした。

カレント自動車は国内最大級の輸入車買取サービスである「外車王」を軸に、輸入車や旧車に精通したライターが自身の知見や経験を活かしたオリジナリティ溢れる記事を配信している「外車王SOKEN」や、ユニークな輸入車の試乗インプレッションを通し様々な角度から名車の魅力を見ることができるYoutubeチャンネル「外車王TV」など、濃密な自動車情報を発信してまいりました。

今回は新たに誕生した中古車情報メディアの誕生秘話を担当者2名にお話をお伺いしながらご紹介いたします。

「外車王」中古車情報メディアとは

一般的なメーカー・車種の中古車を検索できるポータルサイトと違い、輸入名車に特化し、希少車やネオクラシックカーなどを特集・評価した独自機能をそなえた、まるで宝探しをしているような感覚に陥る、斬新な中古車情報メディアです。

機能はMIX機能と名車ランク機能の2つの独自機能が搭載されております。MIX機能とは名車のプレイリストのような機能で、各MIXにはそれぞれの尖ったコンセプトの輸入車が特集されている機能です。名車ランク機能は市場での希少性や走行距離・修復歴といった個体の状態などを独自に分析し、各個体にランク付けがされております。

人物紹介

渡辺 一世（わたなべ いっせい）

取締役兼IT事業部担当役員。プロダクト責任者。

新沼 宏朗（にいぬま ひろあき）

2021年新卒入社。2021年3月までインターン生。インターン時代はプロジェクトマネージャーとして動き、2021年4月からプロダクトマネージャー。

輸入名車を"ディグる"中古車情報メディアの誕生

新プロダクト誕生に至った背景を教えてください。

渡辺：

そもそもは自分が車を購入しようと思った時、欲しい車へたどり着くための検索の仕方が難しいと感じたことがきっかけですね。車の知識が少ない人はどう検索したらいいのかわからないと思い、それだったら輸入車に強い外車王が細かい検索をせずにシンプルに欲しい車に出会える場を提供できるのではないかと考えて作ってみようということになりました。

新沼：

車を買いたいとなった時にポータルサイトで検索するだけしか調べる方法がなく、自分だけの一台を発掘できないという課題がありました。中古車情報メディアが誕生する前に、中古車ごとにレビューが見れるメディアやLINEで専門家に相談ができるメディア、相場情報が見れるメディアなどをリリースしたのですが全く成果が出ず、もう一回どうやったら課題解決ができるのかを一から考えて、中古車情報メディアを開発するに至りました。

"ディグる"という表現と独自機能はどのようにして生まれたのでしょうか。

渡辺：

普通の中古車検索ではない新しい体験を届けたいとなった時にどんなものがあるだろうと議論をしているなかで、古着や中古のレコードを探す時のような体験がいいんじゃないかという話が出たんですよね。その時に「そういうのって今"ディグる"って言うんですよね」と新沼くんが気づき、それを中古車に取り入れちゃおうということで"ディグる"という体験を届ける方針になりました。

新沼：

これまで中古車を探す時に検索条件を指定して探すしか方法がなかったので、なにか新しい方法を提案したかったというのが前提としてあります。そうして議論を進めていく中で中古のレコードショップや古着屋で掘り出し物を発掘するような体験が中古車でもできないかというところに行きつきました。自分が知っている車だけではなくて、実はまだ知らないもっといい車があるということも多々あると思っていて、そういった車を発見できるような機能を提供できないかということでMIX機能が出来上がりました。

渡辺：

それに加えて、「"ディグる"って宝探しみたいなものだよね」ということで名車ランク機能というもう一つの独自機能も作ることに決まったんです。

新沼：

この名車ランク機能も外車王が定義するものなので、実はこの車って名車なんですよというような観点から提案したいという意図があり作ることにしました。

開発着手からリリースに至るまでの苦悩や工夫

いよいよ開発に着手するとなった時、最初につまづいたことはなんですか。

新沼：

"ディグる"という表現やそれを中古車メディアとしてユーザーに届けることに対してチームメンバーの賛同が得られなかったことですね。このプロダクトが始まる前に中古車レビューやLINEでの相談メディアなどで失敗していた経験があったので、本当にユーザーに求められているのかということをメンバーに納得してもらうことが難しかったです。

渡辺：

これまでにないサービスである差別性や新規性といったところを根気強く説明をし続けてメンバーには納得してもらいましたね。

プロダクトが完成するまでに一番苦労したことはなんですか。

渡辺：

プロダクトの方向性は決まったものの、それをどう具現化させていくのかというところに一番苦労しました。機能改修ではなく0から全て作成するプロダクトだったので、やらなければならないことがとにかく多かったですね。自動車関連では類似したサービスがなく、MIX機能ひとつとってもかなり細かく作ったり、正解がわからない中で一つ一つ作り込んでいかなければならなかったということに尽きるかと思います。

新沼：

スケジュールがかなりタイトな中で、会員登録機能やメルマガを作ったり、独自機能を固めなければいけなかったりととにかくやることが多かったように感じます。そのタスク整理やデザインや開発の担当者との調整が難しく、非常に苦労しました。

インターン生だからこその苦悩があれば教えてください。

新沼：

プロジェクトマネージャーとしての経験が0だったことが一番だと思います。何から手をつければいいかもわからず、関係各所との調整も初めてのことが多かったのでそれは非常に悩みました。ですが、プロジェクトを進めていくにあたって履歴に関することはほとんどドキュメントに残していたので、責任者である渡辺さんやチームメンバーに助けを求める際はそれが非常に役立ったというのはすごく印象に残っています。あとは卒論との兼ね合いで時間が全然なかったというのも大変でしたね。

渡辺：

周りのメンバーが全員先輩ということも大変だった要因のひとつだったと思いますね。業務委託のメンバーも多い中、プロジェクトマネージャーとして指示を出し続けなければならないというのはしんどかっただろうなと振り返ってみると改めて思います。

輸入車のワクワクをひとりでも多くの人に知って欲しい

渡辺：

プロダクト責任者として、今回の新プロダクトリリースは事業成長観点ではもちろん、チームの結束力が高まったことに大きな意義を感じています。

また、ユーザー視点に関しても、これまで数々の新機能を実験するも成果がでない中で、今回の中古車情報メディアでは順調に会員登録も獲得できており、ユーザーに一定の価値を感じてもらえていると実感していますし、新プロダクトとしての最初のフェーズはクリアできたと思うので、もっと価値を感じてもらえるようプロダクトを成長させていきたいですね。

新沼：

今後はもっとユーザーに価値を感じてもらい、会員登録をしてもらえるように引き続きこれまでなかった新しい体験を届けられるように改善していく予定です。「輸入車ってこんなにいいんだ、こんなにワクワクするものなんだ」ということを一人でも多くのユーザーに届けていきたいという強い想いがあるので、より良い輸入名車との出会いを提供できるようにプロダクト作りをしていきたいと思います。

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