株式会社モンテールは、今年で発売17年目を迎えた人気定番商品『牛乳と卵の手巻きロール』をリニューアルし、2020年11月1日に新発売しました。

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■17年間手巻きし続けている、モンテール人気のロングセラー商品

　モンテールは“洋菓子専門店の味わいを手軽に楽しんでもらいたい”という想いから、スーパーやコンビニなど身近な場所で購入できるチルドスイーツを数多く販売しています。

　ロングセラー商品の一つである『牛乳と卵の手巻きロール』は、発売から17年近くもの間、その名の通り毎日工場で1つ1つ丁寧に手で巻いています。

　生産数を考えると機械化した方が効率的ですが、 “目指すべきおいしさのためには妥協せず、手作業も惜しまない“というモンテールのスイーツ作りへの姿勢を貫き誕生した商品です。

　そんなロングセラー商品をなぜ今回大きくリニューアルしたのか。同商品に込められた想いや開発の裏側について、企画開発に携わった企画担当の上総と開発担当の山口に語ってもらいます。

左：企画開発部 商品開発課 山口実咲　右：企画開発部 商品企画課 上総壮介

■家族と一緒に分け合える幸せの時間。もっと贅沢なひとときにして欲しい。

ーなぜ今回大きくリニューアルしたんですか？

企画担当 上総：

「『牛乳と卵の手巻きロール』は、実はこれまでも年1・2回、よりおいしいを目指してリニューアルをし続けています。お客様が召し上がった際に“なんとなくおいしくなったような気がする”と感じるくらいの小さなリニューアルですが、その時の嗜好や需要にあわせて、クリームの味わいや口どけ感などを改良し、常にお客様が求める味わいを追及し続けてきました。

　現在、生活環境が大きく変化し、自宅で過ごす機会が増えました。そんな中、身近で洋菓子専門店の味わいを楽しんでもらえる私たちのスイーツは、これまで以上にお客様に楽しんで頂けるようなものでなくてはと日々商品開発に従事しています。

　なかでもロールケーキは、シュークリームとは異なり家族と一緒に分けて食べられるスイーツです。その一方、ショートケーキのようにハレの日のものというかしこまった感じもない。ですが、お皿に盛られてテーブルに並べられると“いつもより少し特別な感じがする” 、そんな身近で心を弾ませてくれる存在だと思っています。今回のリニューアルでは、家族と日常的に楽しめるロールケーキでより贅沢感を感じてもらえたら嬉しいという想いがありました。

　そこで、これまでのリニューアルの概念を一度リセットし、今回改めて、お客様に喜んで頂くにはどうしたら良いかということをとことん追求しようと大きなリニューアルに挑戦しました。」

■これまでのお客様にも、新しいお客様にもご満足いただける商品を目指して

ーリニューアルするにあたり、大切にしていたポイントを教えてください。

上総：

「この商品は長年多くのお客様から愛されてきた商品のため、リニューアルを考えるのにいくつもの葛藤がありました。長年のファンの方にも満足して頂けるよう『牛乳と卵の手巻きロール』の良さを残しつつ、よりおいしく改良すべき所を見極めることを大切に企画開発を進めました。

　また、時代と共に味わいのトレンドも少しづつ変化しています。長年のファンの方はもちろん、これから初めてお召し上がり頂く方にも満足して頂ける味わいを目指しました。とてもシンプルなスイーツなので、今の時代にあった、皆様に喜ばれるロールケーキは何か？と何度も議論を重ねましたね。

　そのなかでロールケーキの味わいや食感の好みを調査したところ、クリームは“濃厚でミルク感がある味わい”、食感は“ふんわり・しっとり” の人気が高かったんです。そこで、この2点が最大限楽しめ、現在の良さを踏襲した更なるおいしさを目指していくことに決めました。」

■目指すは「プレミアム版」！

ー実際にロールケーキを試作するにあたり、大切にしていたことはありますか？

開発担当山口：

「企画担当の想いや検討を重ねた改良点をおさえながらも、以前の『牛乳と卵の手巻きロール』の良さを活かして、どこまでおいしくできるかが難題でした。この商品は、シュークリーム・エクレアに次ぐ看板商品だと思っていたので、担当を任された時は少しプレッシャーもありました。ですが、やらせてもらえるからには頑張って絶対においしいものを作りたいと思い『牛乳と卵の手巻きロール』のプレミアム版を作るくらいの気持ちで開発に取り組んでいました。」

■「ふんわりしすぎてクリームが巻けない…」ベテラン職人も苦慮する新しい生地

ー開発する上で難しかったことは何ですか？

山口：

「生地をよりふんわりと焼き上げること、そのふんわりとした生地ゆえに理想の形に手巻きするのが難しかったです。

　何度も試作を重ね、生地は卵黄を多く配合することで、よりふんわり口どけの良い生地にするレシピが完成しましたがそこからが大変でした。小さなテストキッチンでは成功しても、実際に工場でテスト製造すると上手く焼けないという課題が発生しました。材料を混ぜ合わせるタイミングやオーブンの温度などの微妙な違いで、生地の膨らみ方や状態が変化し、納得のいく状態に焼き上がらないんです。ロールケーキの場合、火のあて方が弱いと表面がベタついたり、形が保てなくて潰れたりしてしまいます。逆に強いと生地が固くなりひび割れの原因に繋がります。そのため、丁度良い焼き加減を見つけるのに苦労しました。

　そして、今回のリニューアルでは、食べた時の贅沢感も高めたいと思っていたので、クリームがたっぷりと楽しめるような仕立てにしました。ただ、生地はこれまで以上にふんわりとしているため、クリームを巻くのはベテランの従業員も苦慮するほど難しくなってしまいました。従来通りで巻くと、生地がやわらかいので内側に巻かれる部分が折れ曲がってしまったり、巻けても歪な形になり潰れてしまったように見えたりしました。また、巻き方によってはきれいな形が保てず生地がひび割れるなど、なかなか理想の形に巻けませんでした。

　その他にも、クリームが良い状態に仕上がらないなどぶつかった壁は多くありました。それでも、全国のお客様に自信を持ってお届けできるようなおいしいロールケーキを作りたいという想いが強くあったので、他部署の方や工場の方に何度もテスト製造や手巻きの練習にご協力頂きました。テスト製造は限られた時間の中で行うため、多くても5回程で決定することが多いのですが、今回は20回以上と通常の4倍程繰り返してようやく目指していた理想のロールケーキへと仕上げることができました。」

■嬉しいことがあった日、家族の笑顔が溢れる日常のひとときに選ばれるスイーツであるように

ー今回のリニューアル商品を通じて、お客様に伝えたいメッセージはありますか？

上総：

「長い間お客様にご支持を頂いている商品ですので、正直今回のリニューアルには勇気がいりました。ですが、これまでモンテールが大切にしてきた“おいしさを追求すること” を改めて見直し、突き詰めて完成した商品です。これまでご愛顧頂いていたお客様はもちろん、はじめてロールケーキをお召し上がり頂く方にも、スーパーで手軽で本格的なおいしいスイーツが楽しめるんだということをこの機会に知って頂けたら嬉しいです。」

山口：

「今できる中での最高クオリティの 『牛乳と卵の手巻きロール』になりましたので、ぜひ一度皆様にお召し上がり頂きたいです。誕生日などの特別な日でなくても、ちょっと嬉しいことがあった日やお休みの日など、家族が集まる楽しいひと時に選んで頂ければ嬉しいです。まずはそのままで素材を活かした味わいを楽しんで頂きたいですが、シンプルな仕立てなのでクリームの真ん中にフルーツなどを入れて楽しむ簡単アレンジもおススメしていますので楽しんでみてください。モンテールのロールケーキで家族の時間がより楽しくなれば嬉しいです。」

　自宅で過ごす時間の大切さ、家でのひとときをより良くしたいという時代だからこそ、お客様に喜んで頂ける商品づくりを目指していきたいと考えています。モンテールはこれからも『おいしい・やさしい・たのしい』スイーツを通じて「おやつの時間のワクワク」をお届けします。

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