コロナ禍で海外旅行に行きにくくなったお客様に、朝食で旅行気分を味わってほしい。「世界の朝食バイキング」に込めた想い。

開発ストーリー

2023年8月29日 09時00分信和グループ

信和グループ・信和ホテルズ株式会社が運営するホテルプラザ神戸は、神戸のベイサイドに位置するホテル。神戸、海の手ならではの贅沢な眺望とゆとりのあるお部屋が魅力です。デイタイムには遥かに広がる空と海。ナイトタイムには、煌びやかな神戸の夜景。ベイサイドならではの絶景を窓いっぱいにご覧いただけます。

2022年秋より、コロナ禍で海外旅行に行けなくなり、近場での旅行を楽しまれるお客様のために、世界各国の料理を朝食でお召し上がりいただける「世界の朝食バイキング」のご提供を開始いたしました。テーマは「朝食で世界を旅しよう！」

おかげさまでご利用いただいたお客様からもご好評いただき、コロナの規制が解除され、ホテルブッフェの人気が再燃し始めた今夏、内容と会場を大幅にリニューアルし、ランチタイムでもご提供を開始いたしました。

このストーリーでは、「世界の朝食バイキング」に込めたこだわりと魅力をお伝えします。

「世界の朝食バイキング」というアイディア

コロナ禍に外出自粛や飲食店に対する休業要請などでこれまでと同様の営業ができなくなり、他ホテルが閉業や休業に追い込まれる中、ホテルプラザ神戸はコロナ明けを見据えてレストランや客室の改装、ケーキショップなどの新事業に取り組んでまいりました。

更に生き残りをかけて、ホテルプラザ神戸にしかない商品・サービスの開発を進める中で、「本当は海外旅行に行きたかったけど今は行けないから…」という社内スタッフの声やお客様の口コミがたくさんあることに着目しました。

かねてから有名サイトでの「人気の朝食ナンバーワン」を目指していた当館では、朝食メニューで世界各国の料理を提供できれば面白いのではないか、という一つのアイディアにたどり着きました。

「朝食で世界を旅しよう」というテーマを実現するためのメニュー開発

それまでご好評いただいていた料理は継続させたうえで、コロナ禍で海外旅行に行けなくなり、近場での旅行を楽しまれるお客様にお喜びいただくために、テーマとして掲げた「朝食で世界を旅しよう」を実現するためのメニュー開発に取り組みました。

世界各国のメニューを調理するためには、おのずと食材の数が増え、担当シェフはアイテム数を増やしつつも原価を維持して、良いもの・美味しいものを提供する事に非常に苦労しました。また、世界中の料理を作った経験もなく、他の施設やレストランを訪れて盛り付けや見せ方を参考にさせてもらったり、韓国料理については本場韓国からレシピを取り寄せるなど、メニュー開発にも苦戦しました。スタッフに検食してもらっては厳しい意見をもらい、合格点をもらうまで何度も作り直しまし、ブラジルのシュラスコ、スペインのスペイン風オムレツ・パエリア、韓国のビビンバ・キンパ・チヂミ、台湾の小籠包、ハワイのロコモコ・ポキ、ベトナムのフォーといった世界各国の料理を当初のスタートメニューとして準備を整えました。とはいえ、ホテルの朝ごはんと言えば和食が食べたい、というお客様のために、地産地消にこだわった日本食も残し、幅広いお客様に選んでいただける「ホテル朝食」の提供開始に至りました。

「世界の朝食」の提供開始

2022年9月より、朝食の提供会場も神戸港側の大きな窓に囲まれた最上階18階のオーシャンビューの会場に移して「世界の朝食」の提供を開始。当初は厳しい口コミをいただくこともありましたが、真摯に受け止めて日々改善を重ねました。逆に良い口コミは担当者のモチベーションになり、より良くするためのアイディアやメニュー開発へとつながりました。リピーターのお客様から「以前の朝食の方が良かった」というお言葉をいただいた際には悔しい思いもしましたが、以前の朝食メニューを一部復活させて「世界の朝食」の提供も続け、内容を充実させたことにより、「色々なお料理が楽しめてテンション上がりました。」「朝食も各国の料理を楽しむことが出来、全ての料理が美味しかったです。」「朝食も品数多く満足です。」といったコメントをいただけるようになりました。

お客様の声を反映し、大幅にリニューアルした「世界の朝食」

「世界の朝食」開始からまもなく一年というタイミングで、お客様のお声を反映し、内容を大幅に変更いたしました。

まずは、バイキング会場の改装。一画には水耕栽培の設備を設置し、採れたての野菜をお客様にご提供しております。壁一面の水耕栽培は、日本最長の10ｍ。採れたての新鮮な野菜をその場でお召し上がりいただけます。ホテル内で採れた野菜をそのままお客様にご提供する、「究極の地産地消」システムとして、SDGs理念に沿った取り組みを目指しています。