リゾナーレ熱海が届ける本格親子漁師体験！「Fisherman's Academy ～夏休みの自由研究～」プログラム誕生の裏側

自由研究

2024年7月23日 16時12分星野リゾート

星野リゾート　リゾナーレ熱海が位置する静岡県は、変化に富んだ海域を有し、特色ある多種多様な漁業が各地域で発達しています（＊1）。この立地を活かし、2020年より開催しているのが「Fisherman's Academy〜夏休みの自由研究〜」です。

本プログラムのここまでの進化と今後の展望について、企画担当者の高橋萌海に話を聞きました。

（＊1）静岡県漁業協同組合連合会ホームページ

「Fisherman's Academy ～夏休みの自由研究～」企画の背景

夏休みの宿題の定番である自由研究は、小学生の子どもをもつ親が不安に思う事の一つです。そんな自由研究を親子で一緒に楽しみながら、旅の間に完成できるプログラムを提供したいと思い、地元の漁師や市場の協力のもと本プログラムが企画されました。

企画担当者と漁師や魚屋の想いが詰まった体験内容

1年目の2020年は、漁に出て魚を獲り、獲った魚を魚市場に卸すという内容で開催しました。2021年は漁の前日に漁師と天候や波を見てどのような魚が獲れるのか予想を立て、網を仕掛けるところから体験できるよう、2日間のプログラムに進化。その後、仕掛ける網の準備など細やかな部分を学ぶ体験や、食へのありがたみをを感じられる魚を捌き味わう体験が年々加わっていきました。

協力いただく漁師や魚市場が見つからず苦戦。粘り強い交渉で想いが伝わり実現へ

このように年々進化を遂げる中で、企画担当者にとって一番大きな壁になったのは、この企画に協力してくれる漁師や魚市場を見つける事でした。2日間にわたって漁師の仕事を本格的に体験する企画を実施するためには、漁師や魚市場の協力が不可欠です。大きな変化を望まない方も多い中、漁師の島さんをはじめ、漁業組合や魚市場と粘り強く交渉を重ね、「地元漁業を一緒に活性化し、熱海を訪れる観光客に熱海の海や漁業の魅力を届けたい」という想いが伝わり、実現することが出来ました。

未利用魚について学び、味わう体験が加わった今年の進化

これまで企画担当者は、漁業が抱える課題について、漁師や魚屋が熱心に取り組まれている様子を見てきました。そこで今年開催するプログラムに加わったのが「未利用魚の活用方法について学び、実際に未利用魚を使って食事を作る」という体験です。

競り体験にご協力いただいている魚屋の宇田さんが熱海魚市場を運営する中で課題として捉えていたのが、「サイズが不揃い」「漁獲量が少ない」「鮮度が落ちやすい」などの理由で、魚市場に出回らない「未利用魚」という魚の存在でした。

未利用魚を使った商品の開発を積極的に行っている宇田さんの活動に着目した企画担当者が、「本プログラムを通して熱海を訪れる子どもたちにも未利用魚の存在を知ってほしい」という想いから、未利用魚の現状や活用方法についてレクチャーしていただく事を依頼しました。

このように本プログラムは、地元の漁師や魚屋の協力によって進化を遂げてきました。

本プログラムを体験した方の声

2024年6月末に本プログラムの体験会を開催し、体験された方からはこのような声をいただきました。

「ちょっとハードな本格的な漁体験、活気のある魚市場の見学、和気あいあいとした食体験の3本立ての内容もバランスが良く、子どもが前のめりに体験をしていたのが印象的でした。特に市場では、自分が獲った魚を金額に換算するなど、一生懸命計算していたのも印象的で、生活に身近な算数の勉強にも活きているようです。本物の漁師さんの元、本格的な漁体験ができたことは、子どもだけでなく親にとってもかけがえのない経験となりました。」

今後も熱海で活動されている方々と協力し、様々なプログラムやアクティビティで熱海の良さを伝え続けたい

リゾナーレ熱海では、今後も熱海で活動されている方々と一緒に、様々なアクティビティを通して熱海で行われる取り組みを知るきっかけ作りをしたいと考えています。また、年間を通して熱海の良さが存分に活かされたプログラムやアクティビティを企画・運営し、どの季節に来ても熱海の魅力を体験できる場所であり続けたいです。

◆プロフィール

アクティビティユニット　高橋萌海

リゾナーレ熱海アクティビティユニットのメンバー。入社後、アクティビティやイベントの開発を経験し、昨年「Fisherman's Academy〜夏休みの自由研究〜」のチームリーダーに選ばれ、新たな試みである未利用魚の現状と活用方法を学ぶ体験をチームメンバーとともに企画した。