「自分らしさ」「自分のスタイル」を再定義することで、人生の新しい船出を応援する個人向けのコーチングプログラム「スタイルクルーズ」。

自分らしさを定義するベーシックコース、自分の成長パターンの再現性を身につけるアドバンスコース、マイスタイルコーチのコーチングメソッドを体系的に学び、認定資格の取得にチャレンジできるライセンスコースを用意しています。

今回はスタイルクルーズ創業者の瀬田千恵子が、ライセンスコースを修了し、見事マイスタイルコーチの認定試験に合格された中熊賢さんと柴田照美さんにインタビューをし、スタイルクルーズのベーシックコースからライセンスコースまでを受講したきっかけや、このプログラムでの学びがご自身のコーチングにどのような影響を与えたかなどについて伺いました。

航海の中で自分のコーチングや自分自身を確立したい

瀬田：これまでコーチとしてすでにご活躍されてきたお二人が、なぜマイスタイルコーチのライセンスコースを受講したのでしょうか。

中熊：これまでコーチングをする中で、「これでいいのかな」と思っている部分もあったんです。その人の中にある答えを引き出し、促すのが一般的なコーチングだと思うんですが、そこにはちょっと限界を感じていて。コーチが持っている答えに誘導するような感覚が若干あって、それがむず痒いような感覚を持っていました。

千恵ちゃんから、「質問を繰り返すだけじゃなくて、適切なタイミングで必要なフィードバックをして、異なる視点や捉え方、気づきを与えていくのがマイスタイルコーチ」だと聞き、僕が思っているコーチ像と近かったので、ぜひ受講してみたいなと思ったのがきっかけでした。

柴田：私がスタイルクルーズを選んだ理由は2つあって、ひとつは中竹さん、千恵さんが信頼できる人たちであり、同期のメンバーと共に学ぶというところがとても意義深いなと思いました。もうひとつは、この航海の中で自分のコーチングスタイルを確立したいという気持ちがあったからです。

瀬田：スタイルクルーズはその方の人生に向き合ったり、自分らしさや生き方を見つけるコーチングを行っています。マイスタイルコーチとしての学びをきっかけに、ご自身について、またはご自身のコーチングスタイルについて変化はありましたか？

中熊：自分に向き合い、自分が行動できない理由や自分の何が邪魔してるのかを解かないと、行動変容につなげることは難しいし、継続するのも難しい。自分にしっかりと向き合う時間をつくり、自分がどんな人間であるのか、自分らしさとは何か…そこまで踏み込んでいかないと、マイスタイルコーチングはできないと感じました。マイスタイルコーチとして自分の感情の深いところにまでアクセスして、自分のポジティブな部分にもネガティブな部分にも目を向けるので、これまで培ってきたコーチングスキルだけでは乗り越えられない壁も超えられるような、コーチとしての支援ができるのではないかと思っています。

適切なフィードバックをすることをふまえて、クライアントと共にコーチとして成長することがマイスタイルコーチの役割であり、それこそが本質的なクライアントの変化に繋がっていくと思っています。

柴田：スタイルクルーズでは、みんなと一緒に学びながら、自分を深める過程の中で成長している実感を持つことができ、本当にありがたい場だったと思っています。

ベーシックでは自分自身を掘り下げて自分のスタイルを明確化することができましたし、傾聴力や質問力などに磨きをかけて、コーチングスキルをさらにレベルアップして、道具を手にした感覚です。その道具をちゃんと手入れをして磨き使えるようにしたのがアドバンス。そして俯瞰して自分らしいコーチングスタイルを身につけたのがライセンスコースだったと思います。

ベーシックで毎日ブログを書いて自己探求をして、自分を深く知るって本当にすごく大変でしたが、自分のスタイルを確立するには欠かせない要素であり、このプロセスがあったからこそ、今の自分があり、自分だけのコーチングスタイルまでを明確にできたと思います。

最終的に「他の人じゃなく私がやる意義」を明確にし、コーチングという自分オリジナルの支援スタイルを確立するのにとても適したプログラムでした。今までも生半可な気持ちでやってたわけではないですが、大切な人の人生に関わるわけですから、自覚と覚悟を持って、自分の中の多面的な部分をどう出していくか、自分なりの支援スタイルを再認識できました。

コーチとして変化できると確信している

瀬田：今回のスタイルクルーズでの航海を通し、「自分らしいコーチング」は見つけられましたか。

柴田：以前はやっぱりコーチングというよりカウンセリングに近いようなやり方をしていた気がするんですよね。自己確立のところでも私は皆さんを照らして温めるのが自分のミッションだと思って、それが生きていく指針であるのでそれはぶれません。ただ、人の成長のために支援することは自分自身の成長も関わっていて、自分らしいやり方があるんだということは、このライセンスコースの過程を通して学びました。

コーチングの場をどんな場にするかというのはコーチがリードする責任があると思っています。そこを憩いの場にするか、踊り場にするか修羅場にするか、コーチがその場をどのように定義するのか、それはコーチの責任であるので、それを磨き続けることを大事にしていきたいなと感じています。それはセンスだと思うので、それを磨くことを今後大事にしていきたいです。

中熊：自分のコーチングがこれ、というのはまだ言語化はできてないかもしれませんが、完全に一皮むけたと認識はしています。自分自身がコーチとして成長し続けたいという気持ちがすごく強くなっているし、必ず変化できる！と確信しています。

瀬田：自信というか、確信に近いようなものを得られたのがこのライセンスコースだったという気がしますね。くまさんもテリーも自覚と覚悟という言葉が出てきて、これまで以上に、お二人らしいオリジナリティがコーチとしての強みになり、存在としてもパワーアップされたな！と感じています。そこまでの変化を遂げたお二人にとって、このスタイルクルーズでの学びとは何だったのでしょうか？

柴田：今回、ライセンスコースで中竹さんを相手にコーチングする機会をいただきました。信頼できるコーチにコーチングさせていただける機会ってこのスタイルクルーズのプログラムを受けていたからこその奇跡なんですよね。その奇跡にチャレンジするってとんでもない経験で、やってみて初めて気づくことや学びがありました。一つ上のレベルに上がれたことが、自分にとっては非常に大きなステップアップになりました。

中熊：そうですね。中竹さんにコーチングをできるっていうのは、本当に貴重な経験で、スタイルクルーズに参加しない限りできない。今までの自分のコーチングを見つめ直すこともできたし、1回15分という限られた時間の価値をどのように最大化し、クライアントにとって意味のある時間にしていくかということを真剣に考えて準備をしていくということが、クオリティレベルが高いコーチングに必要不可欠であると改めて学ぶことができました。ライセンスコースでいただいた自分のコーチングに対するフィードバックの積み重ねが、次に自分がコーチングをするときに生きると思います。また、1回15分間のコーチングをどんな15分間にするのかっていうことを心から真剣に考え抜いて準備をしないと、単なるコーチの自己満足の時間になってしまう、そういったコーチングの本質的な存在意義を勉強させてもらいました。

瀬田：中竹もよく言うんですが、良いコーチは良質なフィードバックができるコーチだと。その人に本当に必要なタイミングでフィードバックできるかというのがマイスタイルコーチングの重要な要素だと考えています。お二人はライセンスコースでの学びを通して、今まで実践されてきたフィードバックよりも、さらに自分のフィードバック力を磨けたと感じておられますか？

中熊：本当に率直なフィードバックを必要なタイミングで言葉にして伝えることの重要性というのは僕のコーチングスタイルの中でも大きなメッセージとして残っています。相手がどんな反応するだろうかと考えて躊躇ったり、相手が求めているフィードバックをするのではなく、コーチである僕自身がクライアントにとって本当に必要だと感じていることを率直に伝える、その姿勢が重要なんじゃないかなと思います。

瀬田：くまさんはフィードバックに対する捉え方が大きく変わられたなって印象がすごく強いですね。テリーはいかがですか？

柴田：「成長に繋がるフィードバックをする」と明確にコーチが思っていることが重要だと思っています。これまでも、相手をよく見て理解をすることが第一条件だと思っていましたが、どんなにフィードバックしても相手に伝わらなければ意味がないので、その表現方法は相手によって変えるべきだ改めて思いました。

例えば、倒れている人に水分を与えたら回復するだろうというときに、刺激のない常温のものを飲ませるのか、冷たい水なのか、炭酸水がいいのか…とか。

目の前にいる人にどう表現して伝えたら、たくましく立ち上がって歩き出していく、もしくは走り出していくのか。それを考え表現していくというのは、これからやっていきたいなと思っています。

クライアントが自分らしさを明確にする過程を共に喜ぶ

瀬田：最後にマイスタイルコーチを目指す方にメッセージをお願いいたします。

中熊：ベーシックコースでコーチを目指す自分自身の自己認識を高めるということが、僕は何よりも重要じゃないかなと思っているので、どんな人生を歩んできた人であっても自分を深く見つめ、改めて現在の自分を知ることがこのスタイルクルーズを体験する本質だと思います。だからこそ間違いなく、どんな方であってもこれからの人生そのものに大きくポジティブな影響を与えると、自信を持って伝えることができます。

スタイルクルーズに参加した方自身が成長し、新たな自分を発見し、これからさらに長い人生を充実させることができると考えています。自分が担当するクライアントが自分らしさを明確にする過程を喜びとして感じられるのはコーチだけだと思っているので、この貴重なチャンスを得て、スタイルクルーズの輪を広げていく意味で、ライセンスコースまで受けてくれる人が一人でも多く増えて欲しいなと思います。

柴田：くまさんがおっしゃった通り、自己をちゃんと見つめていくってことですね。

揺るぎのないものを確信して、自分の拠り所になるものを明確に得ることができるんですよね。そうすると、より自己認識できるので、自分の軸がぶれたり、揺らいだりすることが少なくなっていきます。確固たるものがあるので、それはすごく自分が生きていく上で自信に繋がっていくと思うので、そこを押さえてさらに豊かな人生を送って欲しいなと思います。ベーシックコースで自分自身のスタイルを確立したものを、さらに汎用性を高めていくには、アドバンスコースも欠かせないんです。

瀬田：非常に力強いお2人の変化を感じられてすごく豊かな時間になりました。

改めて、マイスタイルコーチの資格取得、おめでとうございます！これからもよろしくお願いします。ありがとうございました！