京セラコミュニケーションシステム株式会社（KCCS）はダイバーシティ エクイティ&インクルージョン（DE&I）を推進しています。性別、年齢、人種、国籍などの多様性はもちろん、従業員が多様なキャリア経験や人生経験などを活かしながらキャリアを築くことができるよう、さまざまなキャリア支援制度を導入し、従業員の自己実現を支援しています。

KCCSのICT事業の開発拠点「鹿児島 Innovation Lab」に中途入社した青木は、システムエンジニア（SE）として働きながら、副業制度を利用してキッズプログラミング教室を経営しています。毎年、自治体の後援と地元企業の協賛を集め「鹿児島Kidsプログラミングコンテスト」を開催するなど、キャリアを活かした活動は大きく広がり、地域社会に根付いています。

東京から鹿児島に移住し、SEのスキルを生かして地域社会へ貢献したいという思いを実現しながら働く青木に、KCCSへの入社経緯や、なぜそのようなキャリアを選択したのか話を聞きました。

SEとして働きながらキッズプログラミング教室を経営する青木

■自身のスキルアップと地域貢献を両立させるため、KCCSに入社

－鹿児島でキッズプログラミング教室を経営することになったきっかけを教えてください

青木：もともと東京でSEとして働いていたのですが、夫の地元である鹿児島に移住することになりました。人生の大きな変化ではあったのですが、この移住をきっかけに、以前から心の中にあった「自分で一から何かを始めてみたい」「地域の人に役立つような取り組みがしたい」という思いの実現に取り組むことにしました。

－どのようにして起業したのでしょうか？

青木：鹿児島に移住後に鹿児島商工会議所が主催する「創業塾」に参加しました。起業を目指す仲間たちと議論する中で、自分のSEとしてのキャリア・スキルを活かして、地域社会に貢献することができる事業として子ども向けプログラミング教室の開業を計画しました。そして2018年に事業を開始しました。

－起業した一方で、KCCSへ入社しSEとして働きながらキッズプログラミング教室を経営するキャリアを選択したのはなぜでしょうか？

青木：教室を経営する一方で、自分のSEとしてのキャリアアップについて真剣に考えたときに、もっと自分のスキルを磨ける環境に身を置きたいと思うようになりました。SEとしてのキャリアの継続・スキルアップと、地域社会への貢献を両立する道はないか探していたところ、KCCSを知りました。

KCCSは親会社である京セラ株式会社のITシステム開発を手掛けており、KCCSであればSEとして大規模案件でスキルを磨きながら働くことができますし、副業制度を利用することでキッズプログラミング教室の経営も継続できると考えました。

京セラグループのデジタル化を支える中核拠点として「鹿児島 Innovation Lab」が開設された2022年にKCCSに入社し、SEとして働きながら副業制度を利用してキッズプログラミング教室を経営するキャリアを選択しました。

鹿児島 Innovation Lab

■副業の教室経営を通じて身につけたキャリアを、本業にも活かすことができた

－経営するキッズプログラミング教室のやりがいはどんなところにありますか？

青木：キッズプログラミング教室には地元の小中学生が「ゲームが好き」「物作りが好き」などさまざまな理由で通ってくれています。子どもたちが自由な発想で次々とおもしろいものを作り出す姿を見るのがうれしく、教えていて大きなやりがいを感じています。

－本業と副業の両立によってどのような変化がありましたか？

青木：教室ではプログラミング技術を学ぶ上で子どもたちに身につけてほしい力や経験してほしいこと、またどのような活動が成長につながるかを考えながら教えています。

事業の目的・構想を考えた上で全体の計画を立てる教室経営を通じて、本業のSEの仕事においても、役割を意識しつつ全体を俯瞰して本来のゴールを見据える広い視野を持てるようになったと思います。

例えば若手の頃は目の前の業務をこなすことに精いっぱいでプロジェクト全体について意識できていないところもありました。現在は副業で培った広い視野や経験を活かすことで、目的や全体最適の視点を意識しながら案件を遂行できるようになったと思います。本業とは異なるキャリア経験が本業のSEの仕事に良い影響を与えてくれていると実感しています。

キッズプログラミング教室 授業風景

■SEのスキルでプログラミングコンテストを開催

－SEのスキルを活かした地域社会への貢献について教えてください

青木：2019年から創業塾で知り合った仲間たちと共に、鹿児島県の小中学生を対象とした「鹿児島Kidsプログラミングコンテスト」を開催しています。コンテストは、鹿児島県や市など地元自治体・行政の後援とKCCSをはじめとする地元企業約40社の協賛のもと開催しており、私は実行委員の一人として企画運営からスポンサー集め、1次審査員までさまざまな役割を担当しています。

5回目の開催となった2023年度は176点もの作品応募がありました。子どもたちが自らのプログラミング技術を駆使して開発した作品は発想がとてもおもしろく、そのレベルの高さに驚きます。

SEのキャリアを活かした起業が地域の人との縁を生み、地域社会と一体となったコンテストにまでつながりました。これからも本業のSEのキャリアと副業の両立を通じて、地域社会で自分のスキルを活かし、貢献しながら働いていきたいと思います。

■「自分のキャリア・成長は自分で決める。会社はそれを支援する」　KCCSのキャリア支援制度

KCCSは「自分のキャリア・成長は自分で決める。会社はそれを支援する」というキャリア開発方針のもと、「自律と選択」を人材育成のコンセプトに据え、KCCSで働くすべての仲間にとって働きやすく働きがいのある会社を目指しています。

従業員が自分の意志で自らのキャリアを築くことができるよう、キャリア支援制度として「社内公募制度」「社内インターン」「キャリアチャレンジ制度（社内転職制度）」「社外インターン」「副業制度」などを用意し、従業員の自己実現を支援しています。

今後もKCCSは、多様なキャリア経験や人生経験を持つ人材がいきいきと働く会社を目指し、従業員一人ひとりの目指す姿、なりたい姿の実現を支援できるよう、キャリア支援制度や教育、サポートの拡充に力を入れていきます。

＜関連URL＞

◆KCCSのダイバーシティ エクイティ&インクルージョン（DE＆I）紹介ページ

◆KCCSの働きやすく働きがいのある会社を目指す取り組みについて

◆KCCSの人材育成について

◆第5回（2023年）鹿児島Kidsプログラミングコンテスト受賞作品