クラウドファンディング「銀座未来チケット」

６月下旬、コロナ禍の影響を受けている飲食店を応援することを目的にクラウドファンディング「銀座未来チケット」が立ち上がりました。

発起人のおひとりで、銀座料理飲食業組合連合会の理事を務めていらっしゃる、白坂亜紀さんにお話を伺いました。

―まず、このクラウドファンディングが立ち上がった経緯を教えてください。

新型コロナウイルスの影響で、銀座の飲食店も厳しい状況に置かれています。飲食店を守り、銀座の街そのものを守るために、銀座料理飲食業組合連合会（理事長：杉山衛）と銀座日本料理組合（組合長：矢向直人）が協力して、このプロジェクトが立ち上がりました。今まで大切にしてきた、銀座の味、技、おもてなし、そして文化をこれからも守っていきたいと思っています。

発起人（左より）

矢向直人（銀座鳴門／銀座日本料理組合 組合長）、竹内太一（銀座 土佐料理　祢保希）、杉山衛（銀座寿司幸本店／銀座料理飲食業組合連合会 理事長）、白坂亜紀（日本料理　穂の花）、木田浩一朗（煉瓦亭）、関 勝（天ぷら 一宝）

―実際に、新型コロナウイルスの影響を感じるようになったのは、いつ頃でしょうか？

２月頃から少しずつ影響が出始め、２月末には皆さんが危機感を持たれていたように思います。

自粛要請が出た後、4月以降は銀座からすっかり人がいなくなりました。しっかりしている街だからこそ、皆さん一斉に自粛されたのだと思います。

―新型コロナウイルスの影響は、なかなか収束に向かいません。8月に入り、銀座の街の様子はいかがでしょうか？

こんなに長引くとは、という声を多く耳にします。寂しいことですが、撤退されるお店も出てきています。2009年リーマンショックのおよそ10倍の影響が出るのではと感じています。

銀座の飲食店は、平均寿命が約1年と言われており、もともとサバイバルな街です。今の状況をどうしたらみんなで乗り越えることが出来るか、お店を続けていくためにどうしたらいいか、今、銀座の街の至るところで情報交換が行われています。今までにはあまりなかった、組合への相談も増えています。

「仲間で連帯感を持って取り組む」「いざという時に助け合う」これこそ銀座の街の強みだと思います。

―本日お話を伺っている「クラブ稲葉」の様子はいかがでしょうか？

新たに、オンラインでお客様とお話する試みを始めました。ほぼ毎日、ZOOMを利用してお客様と女の子がお話しています。地方にお住まいで、東京出張の際にお越し頂いていたお客様とも、オンラインでお話することが出来ています。今は東京に来られる機会が少なくなってしまいましたが、このようにお客様とつながることが出来るのは嬉しいものです。

お店の中では、実際にいらっしゃったお客様とお話しているテーブルと、オンラインでお話しているテーブル、今までになかった光景が生まれています。

―お店に来てくださるお客様へのメッセージをお願いいたします。

密にならないよう、店内の座席数を調整しています。その結果、ゆったりとした雰囲気を生み出し、お客様にも、よりくつろいでお過ごしいただいています。お客様と女の子達が深くコミュニケーションが取りやすい、昔ながらの社交場・クラシックな場、になっていると思います。

そういう場でオンライン接客をしていたり、「古き良さ」と「新しい良さ」を融合する、これも銀座の街の特徴ですね。

もともと、銀座は衛生面に配慮したお店ばかりです。どうぞ安心していらしてください。

銀座未来チケット

■プロジェクトページ

：https://camp-fire.jp/projects/view/295313（CAMPFIRE サイト内）

■主催：銀座料理飲食業組合連合会・銀座日本料理組合

■事務局：銀座街バル実行委員会

■募集期間：2020 年６月26 日～8 月23 日（予定）

■目標金額：2,000 万円

■参加店舗：約70 店舗（プロジェクト始動時点、随時増加中）

■ご支援内容

：お食事券（3,000 円券／5,000 円券／10,000 円券／50,000 円券／100,000 円券）から選択

ランチ時間も使用いただけます

※発起人全員のメッセージ、店舗紹介はYouTubeにて公開中