漫画村は閉鎖されても、なぜ「同人誌」は違法アップロードされ続けるのか?その被害額は?改善方法は?

#コミケ  #同人  #コロナ

2020年5月21日 10時16分 NijiGEN株式会社


2018年4月、漫画村が閉鎖されました。

被害総額は半年間で3000億円以上と試算され、大手出版社や通信事業者、政府まで巻き込む大問題となりました。

しかし、「同人誌」は漫画村が出来る前から、今も現在進行形で違法にアップロードされ続けているのです。

その被害総額を試算した記録はないのですが、Wikipediaによる漫画村の情報と、三大同人誌アップロードサイト?(nhentai.net、e-hentai.org、hitomi.la)へのSimilarWebのアクセス数を基に、試算を試みて(違和感を感じる)みます。



①「同人誌」の具体的な被害額は?


まず漫画村のアクセス数は月間9892万人とのことなのでざっくり1億人(日本人の6人中5人がアクセスしている…?)、コミックの単価は2018年当時で税抜き400円でした。

この数字を基にざっくり計算すると3000億÷6=1ヶ月で500億円。

単価400円のコミックの場合、1億アクセス≒500億円の被害、1アクセスあたり500円の被害という計算になります。


では「同人誌」の場合はどうでしょうか?

まずはnhentai.net


続いてe-hentai.org


最後にhitomi.la


アクセス数は半年間の平均値でnhentai.netが108.12M、e-hentai.orgが35.40M、hotomi.laが30.48Mだから、108.12M+35.40M+30.48M=174M。

Mはミリオンで100万なので、174×100万=1億7400万!?

更に「同人誌」の単価はコミックよりも高いため、ざっくり800円とした場合に1アクセスにつきコミックの2倍、1000円の被害が発生したとして、1億7400万×1000=1ヶ月で1740億円の被害!?!?

しかもこれがずーっと昔から、今も明日も現在進行形でずーっと続いていくのです…。

仮に1年間で2兆880億円の被害…。


この2兆880億円もの被害が、クリエイターに対しどれほどの損害を与えているのでしょうか?

実際のコミックの場合は印刷、製本、流通など多くの費用が発生しますが、今回は全て電子書籍だったとして、試算を試みて(頭痛が痛い)みます。

ではC96とC97に参加したサークル数それぞれ3万2000の合計、6万4000サークルで(全てのサークルが同人誌を頒布しているわけではありませんし、コミケだけが同人誌即売会ではありませんが、コミケで新刊を頒布するサークルは非常に多く、また同人誌を頒布するサークルも多いです。)先ほどの2兆880億円を分割した場合、1サークルあたりの被害額は2兆880億÷6万4000=3262万5000円!?


凄い金額が出ましたがこの試算が間違っているとしたら、漫画村の被害額の試算がそもそも間違っているのです!

とまあ、こんなとんでもない状態がもう10年ぐらいずーっと続いているのです。

この状況の酷さをご理解いただけたでしょうか?

ではなぜこの状況は生まれ、なぜ問題にならないのか、どうすれば改善出来るのか、それをそれぞれ考察を考えて?みたいと思います。



②そもそも同人誌とは?


同人誌とは同人(同行の士)が、資金を出し作成する同人雑誌の略語。とWikipediaは仰っておりますが、世間一般では、「オタクが読むHで怪しい薄い漫画本」というイメージではないでしょうか?

しかし、実際はまさにその通りなのです。


とはいえコスプレを含む同人文化の影響力は大きく、年2回開催され同人誌即売会として最大規模のコミックマーケット、通称コミケの会場には75万人もの人々が来場します。

これは東京武道館の収容人数の、約434倍です!

因みに皆様ご存じの東京武道館は、足立区綾瀬駅前にある同区最大のスポーツ施設で、収容人数は1728人です。

他の比較対象として、あまり有名ではないかもしれませんが、千代田区という23区で人口のダントツ少ない過疎ったところにある、日本武道館とかいう施設の収容人数、14471人の約52倍です。

つまり「同人誌」ってけっこう凄いよ、武道館ライブは足立区でやろうよ、ということなのです。



③なぜ違法にアップロードされるのか?


結論から先にお話すると、需要と供給のバランスがヤバいぐらいおかしい上に、コピー可能だからです。

まず「同人誌」の需要は世界規模で滅茶苦茶にあります。

翻訳されていなくても需要はあります。

それは何故か?

それは海外のアダルト動画を見ても、出演している方が何を喋っているのかあまり気にならないのと同じ理屈です。

イラストを見れば何となくストーリーは分かりますし、ページ数の少ない「同人誌」においては、ストーリーよりもイラストの方が圧倒的に重要なのです。

また海外には日本の「同人誌」のようなコンテンツは少なく、一部の趣味嗜好の方々にとっては、「同人誌」はそのリビドーを満たせる唯一の栄養素なのです。


そしてページ数が少ないということはコピーも簡単です。

電子書籍の場合は更に簡単で、ほとんどの作品が手に入れる≒コピー可能という状態です。

これは「同人誌」の電子書籍には、セキュリティーのかかっていない場合が多いことが原因です。

なぜセキュリティーがかかっていない状態で頒布されてしまうかというと、一般的なコミックなどの通常の電子書籍は、その電子書籍を販売する各サイトの、専用ビューアを利用することで保護されているのですが、個人で作成している「同人誌」を個人で電子書籍として頒布する場合、セキュリティーをかける術がないのです。

そのためクリエイターの中には作品を電子書籍化しない方も多く、コミックでは電子書籍が紙の書籍の売上を上回っているのに対し、「同人誌」の電子書籍化が進まない要因となっています。

そして電子書籍化されていない作品が売り切れると、その「同人誌」を真っ当な方法で手に入れることは、永遠に出来なくなります。

ましてや海外の方が紙の「同人誌」を手に入れることなど、不可能に近いのです。


つまり「同人誌」は需要に対して供給が圧倒的に少なく、日本在住でなければまず手に入れられない、更に買い逃すと永遠に手に入らない、一部の趣味嗜好の方々にとっては、「同人誌」は幻の激レア本なのです。


そして運よく「同人誌」を手に入れた誰かが、歪んだ承認欲求によりたった1度でもアップロードサイトに投稿すると、その画像データは瞬く間にコピーされ、その「同人誌」の電子書籍としての価値を毀損してしまいます。

またアップロードサイトに投稿されている「同人誌」のデータの中には、わざわざ英語や中国語に翻訳されているものも多くあります。

これは一部のユーザーが、日本語が分からない母国のユーザーに、その「同人誌」の魅力を知ってもらうため行っていると思われますが、実際はその行為はクリエイターにとって不利益にしかなりません。

ネット上ではイベント会場のように、ファンとクリエイターは繋がり合えない。

これが「同人誌」を取り巻くネット環境の現状です。



④なぜ漫画村のように問題にならないのか?


それには大きく3つの要因があり、「労力に対する対価」、「公共性の問題」、「多くが二次創作物であること」、が挙げられます。


まず「労力に対する対価」ですが、海外のアップロードサイト(三大アップロードサイト以外にも、多くのサイトが存在します)を相手に英語でデータの削除を求める必要があるなど、非常に労力を要する割に、またすぐに同じデータがアップロードされてしまいます。

また、個人で海外のサイトを訴えることは現実的でなく、漫画村に対する大手出版社のように対応することは出来ないのが現状です。


次に「公共性の問題」です。

これは「同人誌」に限らず成人向けコンテンツ全体の問題なのですが、成人向けコンテンツが違法アップロードされていたとしても、多くの人がそれを問題提起しません。

例えば①「同人誌」の被害総額は?で紹介しましたが、一般向けのコンテンツと比べて、成人向けコンテンツは違法アップロードは更に多い傾向にあります。

しかし試しにTwitterで「違法アップロード」を検索しても、話題のツイートに成人向けコンテンツを問題視する内容はほとんどありません。

これは成人向けコンテンツに携わる、中の人しかほぼ発言しない内容です。「日本の成人向けコンテンツは世界に誇る産業として、積極的に保護するべきです!」なんて発言が出来るのは、山田太郎議員ぐらいだと思います。


最後に「多くが二次創作物であること」ですが、そもそも二次創作物とは、原作に登場するキャラクターや設定を利用して、オリジナルのストーリーで描かれた漫画や小説のことです。

これは原作によってガイドラインの異なる場合もあり、「同人誌」にとって非常にセンシティブな内容です。



④どうすれば改善出来るのか?


これも結論から先にお話しすると、現状では改善出来ないと思います。

人の意識を変えるのは、根性論では困難です。

しかし、アップロードサイトが群雄割拠する現状では、電子書籍としての「同人誌」の価値を保つのは非常に難しいのですが、紙の「同人誌」の価値は残されているはずです。

Web漫画を読んだからファンになり、コミックを買うという流れを「同人誌」でも作れないでしょうか?

もし、簡単にアップロードされないようにセキュリティー設定された、「同人誌」の"製本用"データを、デジタルで頒布出来る英語対応のサイト、なんてのがあれば、在庫切れも配送トラブルもないし、状況は変わるかもしれない!

更に「同人誌」だけじゃなくて、「ボードゲーム」や「カードゲーム」、「ポスター」や「ペーパークラフト」の印刷用データなんかもダウンロード出来たら最高だなあ。

と思ったので、弊社で「NijiGEN Portal」というサイトを作りました。

簡単に作りましたとか言いましたが、去年の夏にクラウドファンディングでの資金調達に失敗し絶望する中、コロナウィルスの影響でコミケが中止される現状を目の当たりにし、弊社のサービスも誰かのお役に立てるのではないかと思い、様々な問題を乗り越え、ようやくサービスを開始することが出来ました。

ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございます!

NijiGEN Portal」の利用方法は以下の通りです。



⑤NijiGEN Portalご利用ガイド


1.電子レンタル


2.プリントアウト


3.断裁


4.製本


こんな感じです。


2020年6月1日からサービス開始となっております。※サークル登録や作品登録は随時受付ております。

0円でダウンロード出来る豪華クリエイター陣によるオフィシャルアートブックもご用意しておりますので、クリエイターの皆様も、ファンの皆様も、物は試しに「NijiGEN Portal」をご利用くださいませませ。



・もしご興味がございましたら、併せてお読みください。

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・サービスサイト

https://nijigenportal.com/


・公式Twitter

https://twitter.com/NijiGEN_Portal



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