【調査研究レポート】Z世代が笑うのは「日常あるある」。奇抜なネタより“リアルな共感”を求めるZ世代のインサイトを解明
「エピソードトーク」や「身内ネタ」も人気。Z世代創造性研究所「Z-SOZOKEN」が、多様化するZ世代の笑いの好みを徹底分析。
Z世代向けクリエイティブカンパニーFiom合同会社が運営しているZ世代の実態や価値観を分析するシンクタンク、Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)は、2025年9月1日(月)にZ-SOZOKEN THINKTANK 最新調査研究レポートの第一弾として『Z世代の笑いの感覚』についての調査研究レポートの第1章インサイトサマリー「お笑いコンテンツの種類」をリリースしました。

Z世代同世代目線による分析で新たなインサイトを発掘、探求するZ世代特化の調査研究機関「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」が調査研究レポートの第一弾として、『Z世代の笑いの感覚』についてこの度新たに独自に調査いたしました。
本調査は、Z世代当事者によって実施されました。
韓国在学中に中国留学を経験する22歳の日本人学生など、多様で国際的なバックグラウンドを持つZ世代当事者たちのメンバーが、約450名のZ世代を対象にアンケートを実施し、最新トレンドと笑いの価値観を分析。
全38ページに渡る調査レポートを基に、Z世代のインサイトを分析し、Z世代の共感を生む傾向を調査しました。
本調査の第1章では、Z世代がどのような種類のお笑いコンテンツに面白さを感じるかを調査・分析しています。
調査結果から、Z世代は作られたコントよりも「日常のあるある」や「エピソードトーク」といった、自分たちの生活に根差したリアルな笑いを最も好む傾向が明らかになりました。
「Z世代が好むお笑いコンテンツ」Z世代独自のインサイトを読み解く
本調査の第1章から、Z世代の笑いの好みが「共感性」と「リアルさ」に強く根差していることが明らかになりました。
最も人気なのは「日常のあるある系」
Z世代が最も面白いと感じるコンテンツは「日常のあるある系」でした 。特に、実際にいそうな人のモノマネなど、リアルな人間観察に基づくネタが好まれています。
「エピソードトーク系」が次点で人気
「日常のあるある系」に続き、「エピソードトーク系」のコンテンツも多くのZ世代に支持されています。
仲間意識が鍵の「身内ネタ系」
友人同士で盛り上がるネタをコンテンツ化した「身内ネタ系」も人気ジャンルの一つです。
「自虐・愚痴」も一定の支持
過度なポジティブさよりも、自分や世間を斜めから見た「自虐系、不謹慎、愚痴系」の笑いにも共感が集まっています。
【調査レポート解説】第1章「お笑いコンテンツの種類」
レポート本編では、Z世代の笑いの好みをデータと具体例で解説しています。
ここでは、第1章の主要なスライドの内容をご紹介します。

【P3】Z世代が面白いと感じるコンテンツの種類
「あなたはどのようなコンテンツに面白いと感じますか?」という質問に対するアンケート結果をグラフで示しています。トップは250人近くが回答した「日常のあるある系」で、次いで約200人が回答した「エピソードトーク系」となっています。その他、「ミーム系」「身内ネタ系」「ルーティーン系」「自虐や愚痴系」といったコンテンツも挙げられています。

【P4】人気ジャンルの具体例
P3のグラフで人気が高かった「日常のあるある」「身内ネタ」「自虐系、愚痴系」の3つのジャンルについて、具体的な内容を解説しています。
日常のあるある(いるいる):単なる「あるある」だけでなく、実際に「いそうな人」のモノマネに面白さを見出していると分析しています。
身内ネタ:様子のおかしい友達シリーズなど、友人間のノリをコンテンツ化したものが例として挙げられています。
自虐系、不謹慎、愚痴系:過剰なポジティブ表現を避け、自分や世間を少し斜めから見たシニカルな笑いに共感する傾向を指摘しています。

【P5】Z世代の笑いの傾向
第1章の結論として、Z世代は「不謹慎さ・皮肉が混ざったものに面白さを感じる傾向」があるとまとめています。この傾向は、特に「自虐、愚痴で共感を生むお笑い」と「身近にいる変な人・変わった人を皮肉っぽく表現するお笑い」という2つの具体的な形で現れており、これが第2章以降のテーマに繋がっていきます。
なぜZ世代は「リアルな共感」を求めるのか
今回の調査でZ世代の笑いの好みのトップに「日常あるある」が来たことは、彼らがコンテンツに求めるものが「自分ごと化できるか」という点にあることを強く示唆しています。
SNSネイティブである彼らは、日々膨大な情報に触れる中で、自分とかけ離れた壮大な物語や作り込まれた世界観よりも、自身の生活や感情と地続きにあるリアルな出来事に心を動かされます。
「エピソードトーク」や「身内ネタ」が支持されるのも、同様の文脈で理解できます。
それは、手の届かないスターの武勇伝ではなく、まるで自分の友人や隣の席の同僚から聞いているかのような、等身大の失敗談や成功体験だからこそ共感し、笑うことができるのです。
この傾向は、Z世代が単なるコンテンツの「消費者」ではなく、共感を通じてその輪の中に加わる「参加者」でありたいと願っていることの表れとも言えるでしょう。
調査概要
調査名:Z世代の笑いの感覚についての意識調査
調査対象:全国のZ世代(18歳~24歳)
調査期間:2025年5月~6月
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:n=453
調査分析:Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所 運営:Fiom合同会社)
Z-SOZOKEN所長のコメント
◆竹下洋平(たけしたようへい)
Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)所長
Fiom合同会社CEO
2005年生まれ。2021年10月にFiom合同会社を設立。Z世代のクリエイターの創造性を最大化させるをミッションに、Z世代によるZ世代向けのコミュニケーションプロデュース事業、リサーチ&プランニング事業を展開している。上場企業から大企業、中小企業、ベンチャー、スタートアップ、行政や自治体と幅広い組織の支援実績を持つ。Z世代の創造性を活かし、Z世代向け広告コミュニケーションの上流設計から制作、運用までワンストップで実行支援する。

今回の調査で、Z世代が最も好む笑いが「日常あるある」であったことは、非常に興味深い結果です。これは、彼らがもはやテレビの中の作り込まれた笑いだけを求めているのではないことの証明です。彼らの日常こそがエンターテインメントの源泉であり、自分たちの身の回りで起こる些細な出来事や、友人との何気ない会話の中にこそ、最大の共感と笑いが眠っているのです。
企業やクリエイターがZ世代の心に響くコンテンツを届けるためには、「非日常」を演出すること以上に、「日常」をいかに鋭く切り取り、共感を呼ぶ形で提示できるかが問われています。彼らが思わず「わかる!」と頷いてしまうようなリアルな視点こそが、Z世代とのエンゲージメントを深めるための最も効果的なアプローチと言えるでしょう。
調査研究レポート(全38ページ)を無料でダウンロード
今回ご紹介した内容は、調査レポートのほんの一部です。
レポート本編では、「Z世代に響くSNS投稿の具体例」や「炎上しないためのネガティブ表現ガイドライン」など、明日からのマーケティング施策にすぐに活かせる実践的な情報を多数掲載しています。
少しでもご興味をお持ち頂きました方はぜひ下記よりダウンロードしてご活用ください。
Z世代への訴求にお悩みの方へ
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https://fiom-llc.studio.site/contact
「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」について

Z世代の創造性で未来を創る。Z世代特化の次世代型シンクタンク。
「Z-SOZOKEN」とはZ世代向けクリエイティブカンパニーFiom合同会社が運営しているZ世代同世代目線による分析で新たなインサイトを発掘、探求するZ世代特化の次世代型シンクタンクです。
Z世代の実態や価値観をZ世代当事者たちが様々な観点から把握・分析。
時代の最先端をゆくZ世代の未知なる文化を解き明かし、時代を切り開く新たな価値観を探求しております。
リアルZ世代起点でZ世代に届く共感を軸としたコミュニケーションやプロモーション設計に活用できる実践的なマーケティング情報を提供しています。
公式サイト:https://z-sozoken.studio.site
Fiom合同会社について

Z世代に特化したZ世代のクリエイティブカンパニー
メンバー全員がZ世代で構成されたZ世代に特化したクリエイティブカンパニー。
Z世代の創造性を基点としたZ世代目線のアプローチを実施。
Z世代向け広告コミュニケーション領域の上流設計から制作・運用まで実行支援する。
時代の最先端をゆくZ世代の感性を活かしたクリエイティブカンパニー。
社名:Fiom合同会社
住所:東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号桑野ビル2階
設立:2021年10月15日
代表:竹下洋平
HP:https://fiom-llc.studio.site
本件に関するお問い合わせ
メール info@fiomllc.com
お問い合わせフォーム https://fiom-llc.studio.site/contact
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