haccoba、新・定番酒 “kasu”(粕)シリーズを発表。第1弾として “kasu [sansho lemonade]” を11月26日より発売。
2023年4月に定番酒としてデビューした「水を編む」に続く3つ目の定番銘柄
株式会社haccoba(福島県南相馬市、代表取締役:佐藤太亮)が2021年2月に立ち上げた酒蔵「haccoba -Craft Sake Brewery-」(ハッコウバ クラフトサケブルワリー)が、新・定番酒 “kasu”(粕)シリーズを発表。様々な “kasu”(粕)をお米と一緒に発酵させ、新たな命を吹き込んだお酒です。第1弾として “kasu [sansho lemonade]” を11月26日より発売します。
※オンラインストアの商品ページ: https://haccoba.com/products/kasu-sansho-lemonade
■垣根を超えた酒づくりで、日本酒のフロンティアを切り拓く
かつて、日本では各家庭で多様な原料をつかった酒づくり「どぶろく」を楽しんでいた時代がありました。ところが、明治時代に酒づくりが免許制となり、自由な酒づくりが難しくなってしまいました。
私たちは、かつての自由な酒づくりこそが発酵文化の源流であると捉え、ジャンルを超えた酒づくりを追求することで、つくる楽しさを分かち合います。
■新・定番酒 “kasu” シリーズに込めた思い
今季ファーストリリースにして、新定番のお酒のお披露目です!
実は、今季は新たな定番酒として、2つのシリーズを発表する予定です。
新定番のお酒第1弾のシリーズ名は “kasu”(粕)。
クラフトメーカーとしてプロダクトを製造する際にどうしても生まれてしまう粕(かす)。
今まで、自由研究シリーズ「haccoba LAB_」でもたくさん “粕(= 未利用資源)のお酒” を出してきました。
未利用資源から新たなプロダクトを生み出すことができる喜びももちろんあるのですが、粕は(お酒の発酵にとっては扱いづらい)油分や栄養分などが抜けていることも多く、味わいをつくり上げていくうえでも、むしろとても優秀なことがわかってきたのです。
そこで、haccobaらしいお酒の1つとして、より一層自信を持ってお届けできるお酒を、新たに定番酒として発売することにしました。
ブリコラージュ的思考に基づいた、粕をもちいた酒づくり。
“kasu” という言葉の響きから連想されるイメージを覆していけたら嬉しいです。
■“kasu [sansho lemonade]” 商品概要
兵庫県但馬にあるレストラン・TANIGAKIさんのオリジナルドリンクで、地元特産の朝倉山椒を使った「山椒レモネード」。
昨季も山椒レモネードの粕を使わせて頂いたのですが、実はこの粕自体がめちゃくちゃ美味しいんです。レモンの皮と朝倉山椒による爽やかな味わいが、そのままでもおつまみになっちゃうくらい。
昨季つくったお酒「TANIGAKIのおかん」のレシピを改良し、より抜けのある爽やかさを意識して醸造しています。
麹由来の酸味と山椒レモネード粕、そしてグリーンカルダモンの香りが心地良いです。
冷やしても温めても美味しい。そして、ロックやソーダ割りなんかも最高。
ぜひ、haccobaの新たな定番酒を様々なシーンでお楽しみください!
・販売予定価格:2,420円(税込)
・内容量:500ml/ 本
・発売日:2024年11月26日(火)
・販売期間:2024年11月〜売切次第終了
・販売チャネル
・haccoba オンラインストア: https://haccoba.com/
・haccoba 小高駅舎醸造所&PUBLIC MARKET:12時〜17時(月曜・金曜休み)
・その他お取り扱い店一覧: https://note.com/haccoba/n/n48a9ad45d07f
■デザインについて(デザイナー:summit 齋藤智仁)
今回、粕をつかったお酒を定番酒にするにあたり、改めて考えてたどり着いたのは、「ブリコラージュ」という考え方。
-
「ブリコラージュ」はフランスの文化人類学者クロード・レヴィ=ストロース(Claude Lévi-Strauss)が1962年に発表した著書「野生の思考」の中で示した概念である。彼は南米アマゾン川流域の先住民族を研究していた際に、彼らがジャングルの中を歩いていると、その時には何の役に立つかよくわからないものでも、「いつか何かに使えるかもしれない」とそれを手に入れ持って帰るという習慣に出会った。レヴィ=ストロースはこの「後で何かの役に立つかもしれない」という予測する能力を、予定調和を重んじる科学的思考と対比させ、「野生の思考」と呼び、人類の根源にある普遍的な思考であると説いた。
※引用元: https://ideasforgood.jp/glossary/bricolage/
-
「粕」という役目を終えて残されたものを、あらためてお酒の原料として取り入れることは、目の前にあるものを仮説検証して、あらたな存在として生み出すこと。そこには、予定調和などはなく、私たちが想像していなかったような味わいが生み出される可能性があると信じています。
日本の「もったいない」という言葉のもつ本来の意味、 “ものが持つ本来の価値をなくしてしまうことが惜しい” “すべての物事は存在することが当たり前ではなく、自分も物事の存在によって生かされている” という考え方にも通じるのかもしれません。
ラベルデザインは、シンプルに「粕」という漢字を、グラフィカルにデザインに落としこんでいます。「ポップに、まずは飲んでほしい!」そんな気持ちです。
■ネーミングについて
シンプルに、粕をアルファベットで表記しています。
"kasu" という一見ネガティブにも捉えられる言葉をあえて使い、この言葉のイメージ自体も覆していけたら嬉しいです。
■株式会社haccobaについて
2021年2月、原発事故の避難で一時人口がゼロになった福島県の小高というまちに醸造所を設立。2023年7月から隣町の浪江でも醸造所を営んでいます。「酒づくりをもっと自由に」という思いのもと、かつての "どぶろく" 文化やレシピを現代的に表現。ジャンルの垣根を超えた自由な酒づくりを行っています。
自分たちの事業を通して、自律的な地域文化と自由な酒づくりの文化を取り戻すことを、本気で目指しています。
・会社名:株式会社haccoba(はっこうば)
・代表者:代表取締役 佐藤太亮
・本社所在地:福島県南相馬市小高区田町2-50-6
・各種リンク
・ホームページ・オンラインストア:https://haccoba.com
・X(旧 Twitter):https://x.com/haccoba
・Facebook:https://www.facebook.com/haccoba
・Instagram:https://www.instagram.com/haccoba
・LINE:https://page.line.me/184glmhu
・note:https://note.com/haccoba
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像