猛暑などの影響で約6割の生産者が収穫量減、規格外品が増加も。暑さに強い新品種の導入など気候変動対策を実施。

調査結果を受け、暑さに強くておいしい次世代品種特集ページ、規格外品特集ページを公開

1万軒を超える生産者ネットワークと、認知度・利用率など9つのNo.1(※1)を持つ日本最大の産直通販サイト(※2)「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデン(本社:東京都港区、代表取締役社長:秋元里奈)は、年々深刻さを増す気候変動の一次産業への影響について調査を実施しました。

調査では、気候変動の影響として58%が「収穫量が減少した」29.6%が「規格外品が増えている」と回答しました。一方で66.2%は独自の対策を講じており、特に「暑さを和らげる工夫」が46.5%、次いで「暑さや害虫に強い新品種に注力する」が39.3%となり、猛暑の中においても工夫や対策をしながら生産活動を続けている実態がわかりました。

食べチョクでは生産現場の実状をうけて、暑さに強くておいしい次世代新品種特集ページ、規格外品特集ページ、過去の気候変動と生産現場の声をまとめたページを公開しました。食べチョクでは日本最大の産直通販サイトとして、引き続き環境や災害に関する生産現場の実情を伝え、生産者・消費者と共に持続可能な生産活動を考えるきっかけを提供してまいります。

・調査実施の背景

気候変動の影響は世界的に年々激しくなってきています。日本の一次産業の生産現場もさまざまな影響を受けています。豪雨による生産現場の浸水や、猛暑による果物の高温障害、さらには海水温上昇による漁獲量の減少など、こうした自然環境の急激な変化は生産者の持続可能な経営にも打撃を与えています。

2025年も影響は顕著で、昨夏の記録的猛暑に続き冬場の低温と雨量が少ないことによる野菜価格の高騰、みかんやいちごの不作、梅の雹被害などが起きています。春先になっても涼しい日が続いたことや、「メリハリ梅雨」と呼ばれる豪雨と猛暑が交互に発生、6月以降は猛暑日が続いたことなどがさまざまな食材の生育に悪影響を及ぼしています。

そこで食べチョクは、気候変動により生産現場が受けている打撃と、各生産者の対策を把握するため、緊急アンケート調査を行いました。

環境の変化が厳しい状況下においても、生産者たちは生産に真摯に向き合い、新たな可能性を模索し続けています。食べチョクは、これからも生産現場の現状や生産者のこだわりを消費者にわかりやすく伝え、両者が共に未来を築いていけるような生産者と消費者をつなぐ場を提供することで、生産者の挑戦をサポートしてまいります。

・生産者に行った気候変動や環境の変化に関する実態調査の結果サマリー

■調査概要

調査対象:食べチョクに登録している全国の生産者

調査期間:2025年6月20日(金)~6月30日(月)

調査方法:インターネットによる任意回答

回答人数:331人

■98.5%の生産者が気候や環境の変化を実感。猛暑、豪雨、季節のずれなど多様な変化を実感

気候や環境の変化を感じている生産者は、98.5%に上りました。内84%が「変化を強く感じる」と回答しました。

生産現場で感じている気候や環境の変化の内容については、96.7%が「猛暑」、次いで66.5%が「豪雨」と回答。50.5%が「季節がずれている」、44.1%が「気温の変動(乱高下)」を感じていました。またカメムシなどの「害虫の被害(43.2%)」や、「干ばつ・降水量の少なさ(39%)」や「梅雨が短い(25.7%)」といった水不足に関する回答も見られました。

■気候変動の影響は、58%が「収穫量減」、29.6%が「規格外品増」。

気候変動や猛暑による影響について、58%の生産者が「収穫量/漁獲量が減った」と回答しました。また29.5%が「規格外品(大きさや見た目を理由に一般流通に出せないが、品質や日持ちに問題ないもの)が増えた」、25.7%が「訳あり品(市場流通に出せず、品質や日持ちが劣るもの)」が増えたと回答しました。異常気象により、収量だけでなく品質にも影響が及んでおり、食品ロスが増えている実態が浮き彫りになりました。

■7割が昨年の収穫量が例年以下。約6割が原因は「気候変動による影響が多い」と回答。

2024年の収穫状況について例年以下と回答する生産者は、69.8%となった。30.2%が「十分に収穫できなかった」、39.6%が「十分に収穫できない品目/品種があった」と回答しました。

2024年の収穫量の増減の要因について、39.9%が「気候変動の影響が多い」と回答し、16.9%は「全て気候変動による影響」だと回答しました。

◾️66.2%の生産者が「対策を実施している」と回答。

気候変動や環境の変化への対策状況について、66.2%の生産者が「対策を検討し、実行している」と回答しました。一方で14.5%は「対策を検討しているが、まだ実施できていない」、16.3%が「対策したいが、検討できていない」と回答しており、約3人に1人は、対策の必要性を感じつつも対策に踏み切れていないことが分かりました。

■対策内容は、46.5%が「気温の変化を和らげる工夫」、39.3%が「品種変更」。

46.5%の生産者が「気温の変化を和らげるために、遮光性の高いマルチシートを敷いたり、日陰をつくるなどの工夫をしている」と回答しました。次いで39.3%の生産者が「暑さや害虫に強い品種に変更している」と回答しました。

◾️気候変動に強い新品種の紹介

・米 「にじのきらめき」

 高温・病害への耐性が高く、大粒で甘みが強い品種。虹のきらめきのように多様な特性を持ち、ご飯の炊き上がりが艶やかであることから命名されました。大粒で食感が良く、強い甘味が特徴。濃いめの料理との相性が良く、冷めてもおいしく弁当やおにぎり向き。

https://www.tabechoku.com/products/categories/1000008166

・さくらんぼ 「紅秀峰」

 佐藤錦より高温に強く、糖度が高く日持ちが良い品種。暑い気候でも果実がしっかりと育つため、暑さによって果肉が柔らかくなることが少なく、品質を保ちやすい。

https://www.tabechoku.com/products/categories/200011002

・とうもろこし 「ゴールドラッシュ」 

 暑さに強い品種。根張りが強いため強風でも倒れにくく、土壌からの水分吸収能力が高いため乾燥した環境でも生育が可能。皮が柔らかくジューシーで噛んだ瞬間にクリーミーな味わいが広がるのが特徴。

https://www.tabechoku.com/products/categories/1100020427


気候変動に強い品種を紹介して消費者にも選択肢を提示することで、生産者の挑戦を後押しします。

暑さに強くておいしい次世代品種特集ページhttps://www.tabechoku.com/groups/4872

・気候変動や環境の変化に対する生産者の声

<農作物について挙げられたコメント>

・暑い日が多くなり、雨も降らないことが多く、野菜が枯れたり、変形したりなど、安定的な収穫が難しくなっている(青森県・野菜・生産歴5年以上)

・昨年で完全に春秋が消滅した印象。畑においては夏と冬しかない(大分県・野菜&生産歴15年以上)

・暑さに強い水稲の品種虹のきらめきを試している(熊本県・米・生産歴5年以上)

・ハウス内の温度が上がりすぎるので、遮光ネットなどを使った対策が必要。また雨が降らない時期が長く続く時があり、かん水に走り回ることが増えてきた(長野県・果物・生産歴5年以上)

<水産物について挙げられたコメント>

・海水温の上昇により、磯焼けがすすみ、昆布が減っている。また、それに伴い、それを食べるウニも減っている。バフンウニは高温に弱いため、死んでいる(北海道・魚介類・生産歴5年以上)

・養殖いかだの間隔を開ける。種はさみの時期をずらす。収穫時期をずらす。(宮城県・魚介類・生産歴25年以上)

<畜産物について挙げられたコメント>

・特に受胎率の低下が顕著で、出荷頭数が半分程度になる(鹿児島県・畜産・生産歴25年以上)

・本州の夏が暑すぎて、本州では蜂が飼いづらい現状。このまま気温が高い時期が長くなれば、良い蜂を本州では飼えなくなると思います。(和歌山県・はちみつ・生産歴15年以上)

・食べチョクの気候変動に関する取り組みについて

◾️暑さに強くておいしい次世代品種特集ページを公開

気候変動による暑さや害虫に強い新品種の開発が進んでいます。新品種に植え替えることで、気候変動にも負けない持続可能な栽培に挑む生産者さんが増えています。新しくて美味しい品種の魅力を伝える特集ページを作成しました。

詳細はこちら:https://www.tabechoku.com/groups/4872

◾️規格外品特集ページ

味は変わらないにもかかわらず、見た目やサイズが基準を外れただけで市場に出せない規格外品を、食べチョクで購入できる規格外品特集ページを公開しています。規格外品の購入は、食品ロス削減にもつながります。

詳細はこちら:https://www.tabechoku.com/ulp/kikakugai-products/#section8

◾️生産者のインタビューをまとめた特集ページ

お読みいただけるようにまとめた特集ページ「地球の異変 〜生産現場から届く声〜」を公開しました。今後も追加をしていく予定です。

食べチョクでは、気候変動に立ち向かうリアルな声を「生産現場から」「地球から」シリーズで発信してきました。ひとまとめにしたページを公開しました。

詳細はこちら:https://www.tabechoku.com/feature_articles/summary-report-environment

・食べチョクが実施するサポートについて

食べチョクは、気候変動による収穫量減少や、台風や自身などの自然災害で被害を受けた生産者や、新型コロナウイルス感染拡大や物価高騰などの影響で経営環境が急激に悪化した生産者に対するサポートを行ってきました。

<関連する2023年以降のプレスリリース>

■2025年6月 さくらんぼ収穫量減少

さくらんぼ生産者の8割が収穫量減を予測。一方で食べチョク内の流通額は1.5倍に拡大。買って応援クーポンを限定配布。

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000314.000025043.html

■2025年5月 梅の不作

梅の流通額が1.8倍に拡大。7割の生産者が収穫量減を予測。不作で高まる産地直送ニーズに応え、買って応援クーポンを限定配布。

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000313.000025043.html

■2025年5月 米農家の実態を調査第2弾。

米農家の9割が「経営が苦しい」と回答。補助金なしでは7割が赤字。農機具・燃料・肥料の値上がりによる生産コスト上昇が主因。

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000312.000025043.html

■2025年5月 米農家の実態を調査

米農家の実態を調査。。6割以上が利益還元を実感する一方で、取引価格は9割が「適正価格」または「安い」と回答。

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000310.000025043.html

■2025年1月 いちごの収穫量減

いちごの流通額が1.4倍に急増。生産者の約9割が収穫量減を実感しており、不作による価格高騰の影響で産地直送のいちごを求める人が増加中。

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000305.000025043.html

■2025年1月 卵の価格高騰

卵の価格高騰を受け実態調査を実施。生産者の約4割が収穫量減を実感。食べて応援クーポンの配布を開始。

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000304.000025043.html

■2025年1月 みかんの不作

みかん流通額が1.4倍に急増。生産者の8割が生産量減を実感しており、不作による価格高騰の影響で産地直送のみかんを求める人が増加中。

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000303.000025043.html

■2025年1月 キャベツの価格高騰

キャベツの流通取引総額が昨年比4.1倍に急増。価格高騰の影響で産地直送の野菜を求める人が増加したことを受け、特集ページおよび毎日1名様に野菜BOXをプレゼントする企画を開始

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000302.000025043.html

■2024年6月 さくらんぼ農家支援プログラム

猛暑の影響で4,000万円規模の損害も。さくらんぼ農家支援プログラムを食べチョクが実施。昨年対比50%以上売上が減少した農家が約4割。

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000273.000025043.html

■2024年5月 ALPS処理水放出開始

経済産業省のALPS処理水関連の支援事業に参画

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000262.000025043.html

■2024年1月 令和6年能登半島地震

令和6年能登半島地震を受け、避難所への食材提供と被災生産者向け支援プログラムを開始

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000249.000025043.html

■2023年8月 ALPS処理水放出開始

ALPS処理水放出開始に伴い、食べチョクが漁業者向けサポートを実施

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000231.000025043.html

■2023年7月 大雨被害

大雨による被災生産者向け支援プログラムを実施

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000226.000025043.html

■2023年6月 台風2号の豪雨災害

台風2号の豪雨による被災生産者向け支援プログラムを実施https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000025043.html

■2023年3月 酪農家支援

対象商品1購入あたり100円を食べチョクから生産者に寄付及び食べチョクに新規登録する酪農家の審査体制を強化

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000211.000025043.html

・食べチョクについて 

⾷べチョクは、こだわり⽣産者から直接⾷材や花きを購⼊できる産直通販サイトです。日本の産直通販サイトの中で認知度や利用率などの9つのNo.1(※1)を獲得しています。

野菜・果物をはじめ、米・⾁・⿂・飲料といった⾷材全般と、花き類を取り扱っており、消費者が生産者に食べた感想を伝えるなど直接やりとりできることが特徴です。

また、好みに合う⽣産者を選んでくれる野菜定期便「⾷べチョクコンシェルジュ」など5つの定期便を提供。さらに、企業の福利厚生や販促キャンペーンに活用できる法人向けサービス「食べチョク for Business」や、ふるさと納税の返礼品として食べチョク生産者の食材を楽しめる「食べチョクふるさと納税」も展開しています。

2025年7月時点でユーザー数は120万人、登録⽣産者数は10,600軒を突破し、約5万点のこだわりの逸品が出品されています。

・URL:https://www.tabechoku.com/

・公式X(Twitter):https://twitter.com/tabechoku

・公式Instagram:https://www.instagram.com/tabechoku/

・食べチョクのコンセプトやストーリーがわかるサービス紹介動画

(※1)国内の産直通販サイトの中で「お客様認知度」「お客様利用率」「お客様利用意向」「Webアクセス数」「SNSフォロワー数」「生産者数」「生産者認知度」「生産者利用率」「生産者利用意向」の9つでNo.1を獲得。

プレスリリースURL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000295.000025043.html

(※2)産直通販サイト:生産者が消費者の自宅へ商品を直送することを特徴とする生産者特化型の通販サイト

・ビビッドガーデンについて 

代表者:代表取締役社長 秋元里奈

本社所在地:東京都港区浜松町1丁目7番3号 第一ビル4F

設立日:2016年11月29日

事業内容:全国の生産者から食材や花などを直接購入できる産直通販サイト「食べチョク」、ネットスーパー「食べチョクドットミィ」、生産者の顔が見える冷凍食品ブランド「Vivid TABLE」の開発・運営

会社HP:https://vivid-garden.co.jp/

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会社概要

株式会社ビビッドガーデン

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URL
http://vivid-garden.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区浜松町1-7-3 第一ビル4F
電話番号
-
代表者名
秋元里奈
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年11月