私たちUMAMI COLAは長年変化のない清涼飲料水に新しいカテゴリ（Drink3）を作るべく2020年に誕生した飲料ベンチャー企業です。オレンジジュースなのに、柑橘にこだわったと書いてあるのに果汁が0%、ジンジャーエールなのに生姜が入ってない、こんなことは他の食品ではあまり見られません。オレンジの出来がイマイチだから、お肉の質が悪いから香料をかけて売ろうなんてことはせず、美味しい果物やお肉を作るための努力をします。

清涼飲料水だって天然の素材を楽しみたい。自然のパワーを吸収したい。同じような価格帯、同じような飲み物だけでなく、選択肢を増やしたい、そんな思いで創業しました。

弊社は、自社工場を新設し、どの工場でも不可能と言われる天然素材のみで作られた「umami COLA」という炭酸飲料を開発、製造販売しています。

「umami COLA」は、八海山グループによって作られるオリジナルの甘麹（麹甘酒の素）をベースとしており、原材料はすべて天然素材で、予防医学の観点から作られております。従来の清涼飲料にない本物の味と健康にこだわっています。原材料はすべて天然素材を使って、製品化を実現したこの製品の開発経緯について、山田（弊社代表）が振り返ります。

世界で一番健康的なドリンクにしたい

2018年、私は過労と体質により次の日を迎えられないかもしれないくらい、重篤な急性膵炎になりました。膵炎にはアルコールが危険ということで、それから一切アルコールを飲むのをやめました。もともとアルコールは嗜む程度しか飲まなかったので苦ではありませんでしたが、飲食店などで飲む飲み物がなくてつまらないなと漠然と思っていました。

ある時友人と食事に行ったことをきっかけに、物語が始まっていきます。その友人は以前スタンフォード大学で癌の研究をしており、私と同様、食にこだわりを持っていました。友人は私に気を遣って、アルコールを頼まずコーラを頼みました。私は健康志向の彼がコーラを飲むことに驚き、尋ねたところ帰ってきたのは驚きの内容でした。コーラはもともと薬で予防医学から作られたものだというのです。これをきっかけにコーラ作りが始まりました。

まずはお互い健康志向であったため「世界で一番健康的なドリンクにしたい」というコンセプトで意見が一致しました。よくある「健康=まずい」ではなく、美味しく飲んでいたら健康になっているという物にしたいと思いました。

八海山の「麹だけでつくったあまさけ」との出会い

そこでまず議題に挙がったのが甘味料です。清涼飲料水で1番の問題は果糖ブドウ糖液糖※です。AGEsという老化促進物質を多く含み、血糖値の急激な上昇を引き起こしたり、代謝時に肝臓で中性脂肪を作り、脂肪肝を増やします。

果糖ブドウ糖液糖の代わりに、砂糖を使用したのでは問題はほとんど変わらないため「砂糖に変わる甘味料を何にするか」ここだけで半年くらいを要し、結果的にたどり着いたのが麹甘酒でした。麹甘酒は主成分がブドウ糖であるためAGEsが果糖ブドウ糖液糖に比べ1/10と非常に少なく、血糖値も上がりにくい性質を持っています。

そして麹甘酒は、「飲む点滴」「飲む美容液」と言われるくらい栄養も豊富で、日本では昔から栄養ドリンクとして飲まれてきたほどです。私はもともと日本の伝統的なものを大切にしたいという思いも持っていたので最適な甘味料でした。

※果糖ブドウ糖液糖…とうもろこし、さつまいものでんぷんに酵素を添加し分解したもの

しかし実際には、簡単にはいきませんでした。麹甘酒は特有のクセがあります。スパイスやハーブ、柑橘類の味をぼやかしてしまい、調和するのにとても苦労しました。もう麹甘酒はやめようかと思っていた時に、出会ったのが八海山の「麹だけでつくったあまさけ」でした。非常にスッキリとしていてクセが少なく、「これなら美味しい麹甘酒ベースのコーラが作れるんじゃないか」と思いました。すぐに八海山に連絡を取り、コーラを作りたいので専用の麹甘酒を作ってもらえないかと相談したところ、「面白い、やってみよう」と言ってくださり、一気に開発は前に進みました。

RTD（蓋を開けてすぐ飲める飲料）をめざして

開発しようと思ったのはRTD（蓋を開けてすぐ飲める飲料）でした。しかし、色々調べた結果、たくさんの資金が必要だとわかりました。そこで、きっかけにもなった飲食店向けに卸すシロップにしようと考えました。調べるといくつか似たようなシロップの商品がありました。まだまだ知られておらずニッチな商品でしたが、まずはここから始めてRTD化をめざすことにしました。

発売と同時に取材依頼多数、しかし販路拡大に苦戦

2年ほどの開発期間を経て商品のサンプルができた時点で、渋谷などで目隠しテストをしました。先行していたコーラシロップ2社と、UMAMI COLAシロップで作ったクラフトコーラを、中身を教えずに目隠しをした状態でそれぞれを飲んでもらって、どれが美味しいかを選んでもらうテストです。ほぼ100%の人がUMAMI COLAを選ぶという驚くべき結果に、心が躍りました。発売と同時に注目を浴び、複数のテレビや雑誌などから取材依頼が届きました。しかし売り上げはなかなか上り調子にはいきませんでした。

調査したところコーラシロップは、それなりにメディアなどで取り上げられていたので認知も高く売れているものと思っていました。しかし実際には市場規模はとても小さく、小売店でも「売れない商品」と認識されていて販路拡大に苦戦を強いられます。

競合他社と協力したイベントで活路

弊社が販売してから多くのメディアに取り上げられるようになって、参入障壁が低いことからクラフトコーラへ参入してくる小規模企業・個人が増えてきました。しかし市場規模が小さく、各企業・個人共に思うように売れません。そこで私はyoutubeのようにメーカー同士がコラボしあって市場自体を大きくしなければいけないと思いました。

まずは他メーカーの信頼を得るためとサウナでクラフトコーラを浸透させようと、温浴施設で5種類程度のクラフトコーラを試飲販売する「ととのふコーラ」というイベントを、荻窪にある「なごみの湯」協力のもと実施します。

最初は競合他社と一緒にやることに、不思議がるメーカーさんやお客様も多くいました。私は「これからは争っていく時代ではなく協力して大きくしていく時代だ」と各メーカーに説き、開催まで漕ぎ着けました。

予想以上にお客様はクラフトコーラの存在を知らず、大変な盛り上がりで大成功に終わりました。「ととのふコーラ」イベントの大成功により、他の温浴施設からもお声がかかり、短期間で10開催ほど行われる定番のイベントにまで成長しました。

クラフトコーラは聞いたことあるが、飲んだことはないという人が多かったので、試飲ができるというのはお客様に大変好評でした。

温浴施設でのイベント成功と他メーカーからの信頼をもとに、当初の狙いであったクラフトコーラのフェスを開催するために尽力します。そんな時、有明ガーデンから弊社あてに単独でのイベント出店の話が舞い込みます。そこで、ダメ元でクラフトコーラヴィレッジという数十種類のクラフトコーラを集めた、クラフトコーラを体験できるイベントがやりたいと逆提案しました。イベントでは、ただ販売するだけでなく試飲で味を楽しんだり、職人さんと直接会話して情熱を感じていただいたり、原料の香りや触感をワークショップなどで五感で楽しんでいただいたりする内容です。

かなり尖った企画であったため、話は難航しました。施設側からすれば、得体の知れないクラフトコーラで上手くいくのか、というのが最大の問題でした。しかし何度も交渉し、担当者もがんばってくれて、開催まで漕ぎ着けました。メーカーさんも遠い中、利益無視で参加していただき、21名のクラフトマンが有明に集結しました。

こちらはプレスリリースの段階で大反響でした。その時点で、施設側からお褒めの言葉をいただきました。イベントの結果は、9日間で売上400万円を超える大盛況。携行して動いていたメディア戦略も相まって、クラフトコーラブームの火付け役となりました。

缶ジュース化へ向けて自社工場を作る決断

クラフトコーラの認知も急激に上がり、缶ジュースを作るタイミングはここだと動き出しました。しかし、すぐに大きな壁に跳ね返されました。缶を充填できる工場は50箇所程度しかないのですが、どの工場もクラフトコーラを作ることが出来ませんでした。通常の清涼飲料水と作り方が根本的に違うため、設備が足りませんでした。

しかし、妥協して作ってしまってはDrink3にはなれません。従来にない、天然の飲料を気軽に選べる世界は実現できないと、途方に暮れながらも、他に製造する方法はないか模索しました。その結果、自社工場を作るしかないと決断しました。

最高のロゴ・パッケージをめざして

もともと缶ジュースにするつもりだったので、レシピや作り方は考えていましたし、販売価格帯も決まっていました。そして缶ジュースにする段階で、リデザインすることも予定していました。

味は完璧、自社工場で妥協もなし、あとは最高のロゴ・パッケージを作る事だけでした。

通常、パッケージデザインはパッケージ会社などに頼むことが多いです。しかし今回の企画は新しい清涼飲料水を生み出すということで、デザイナーさんに頼みたいという思いがありました。デザイナーを選定する上で、知人を通じてデザイン戦略コンサルタントの青栁寛之氏を紹介されました。そこで彼と今回のプロジェクトはどのように進めたほうがいいか議論し、そして数々のポートフォリオを見ました。そこで今回の企画に最適なデザイナーを見出すことになります。

私が選んだのは世界的広告・デザイン賞の「D＆AD」でYELLOW PENCIL（金賞）を受賞するなど、世界でも数々の賞を受賞する⽊住野彰悟⽒（6D）でした。シンプルで洗練されたデザインに一目惚れしました。UMAMI COLA缶のデザインは彼しかいないと思いました。弊社のような小さい会社で、予算も少なく受けてくれる訳がない、と思いつつ、そこで青栁氏に交渉を一任しました。そして、弊社のコンセプトや、創造したい世界にとても共感いただき、デザインを引き受けてくれることになりました。この時、UMAMI COLA缶のプロジェクトは成功すると確信しました。

UMAMI COLAの未来

我々は、「コーヒーが100円台のおじさんの飲み物から、300円台の高校生や大学生までが楽しめる世界になった」ように、「ハンバーガーが100円台の子供の食べ物から、1000円台の大人も楽しめる世界になった」ように、「清涼飲料水にも選択できる自由な世界を作りたい」と思っています。

【商品概要】

商品名：umami COLA（ウマミコーラ）

内容量：250ml

メーカー希望小売価格（税別）：264円

発売日：2023年9月12日（火）

原材料：甘酒（米麹（国産うるち米））、さとうきび砂糖（石垣島産）、シークヮーサー（沖縄産）、米飴（国産）、黄金生姜（高知産）、ゆず（和歌山産）、シナモン、ハイビスカス、カルダモン、エルダーフラワー、クローブ、花椒、トゥルシー、コリアンダー、アニスシード、唐辛子／炭酸

特徴：１、メインの甘味に麹甘酒を使用
砂糖の代わりに八海山グループにより「UMAMI COLA」用にオリジナルで作られた「飲む点滴」「飲む美容液」と言われる麹甘酒を使用。必須アミノ酸含むすべてのアミノ酸など350種類以上の栄養成分が含まれています。また麹甘酒に含まれる糖分は砂糖と違い「果糖」や「ショ糖」ではなく「ブドウ糖」と「オリゴ糖」であるため体によく、さらに米飴（麦芽糖）を入れ複数の糖類を合わせることで味わい深い甘味を味わえます。麹甘酒は血糖値が上がり難くいというデータも出ており、より安心してお飲みいただくことができます。

２、清涼飲料水で日本初の逆さ缶 ※2023年6月 自社調べ
「UMAMI COLA」は天然素材をそのまま使用しており、スパイスグレインや生姜のすりおろし、米麹などがそのまま入っています。そのため長時間置くとどうしても底に沈んでしまい、美味しく飲むためには撹拌しなければなりません。そこで缶を初めから逆さにしておくことで飲む時に上下をひっくり返すため、自然に撹拌が起こるよう設計しました。

３、お洒落なパッケージ
世界的広告・デザイン賞の「D＆AD」でYELLOW PENCIL（金賞）を受賞など、世界でも数々の賞を受賞する木住野彰悟氏がロゴ・パッケージをデザイン。いままでに無い新しいドリンクということで、それを表現した素晴らしいパッケージに仕上がりました。清涼飲料水を飲むことがお洒落でかっこいいと感じられる商品になったと思います。

４、ダイレクトフレッシュ製法
スパイスを粉砕してから缶に充填するまでの工程を一気通貫。完全自社工場だからできるこの技術により、コアとなるコーラシロップを出来立てのまますぐに充填する事ができ、美味しさを余すことなく閉じ込めることに成功しました。

５、原材料のこだわり
一言にカルダモンやクローブと言っても産地や品質によって大きな差があります。「UMAMI COLA」に使用するスパイスやハーブは品質にもこだわっており、乾燥機を使わない天日干しのものなど単体でも高級レストランなどで使われる品質のもののみ使用しています。

【会社概要】

会社名：UMAMI COLA株式会社

住所：東京都港区南青山2-2

代表取締役：山田貴久

事業内容：umami COLA缶の製造販売、クラフトシロップの製造・販売・OEM

連絡先：info@umamicola.com

会社HP：https://umamicola.com/

公式オンラインショップ：https://umamicola.stores.jp

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