「ミートキャリア」がなぜ大手企業の育休復職者カウンセリングをするのか ~社員エンゲージメント向上に第3者が介在する価値~

#育休  #女性活躍  #エンゲージメント向上

2020年7月9日 08時00分 株式会社fruor


オンラインで個人向けにキャリアカウンセリング事業を行うミートキャリア(meetcareer)は2020年7月から、法人向けに育休復職社員キャリアカウンセリングを提供開始した。本サービスは両立支援で先進的なサントリー食品インターナショナルが先行導入しており、一定の評価を得たことから本格展開を決めたという。なぜ企業の社員のキャリア形成を外部のカウンセラーが支援するのか。ミートキャリア代表取締役CEO喜多村若菜に聞いた。

「働き方」と「やりがい」がトレードオフになっている現状を変えたい

――育休復職社員カウンセリングとは、どのようなサービスですか?


企業の育休中もしくは復職された社員の方向けに継続的にキャリアカウンセリングを行うことで、復職後の育児とキャリアの両立を支援するというものです。働き方が大きく変わる育休復職時は「漠然とすべてが不安」という方が多く、復職後しばらく経った後は思い通りに働けない葛藤で自信を失ったり、仕事と家庭のバランスにモヤモヤされている方が多くいます。

そこで、カウンセリングで現状の課題整理をしたり、キャリアの棚卸しをして目標を立てたりします。復職者がご自身のキャリアに対して前向きになる手助けをします。

――ミートキャリアは個人向けの有料キャリアカウンセリングを行ってきました。法人向けサービスを始めた背景は何だったのでしょう?


ミートキャリアのカウンセリング利用者は現在育児中の方が中心で、コロナショックもあって利用者は急増しています。その多くはライフイベントを踏まえた長期的なキャリア形成に悩んでいて、1人で悶々とした末に相談に来られます。例えば、「仕事内容も人間関係も良い会社だけど、働き方だけがネックで転職した方が良いのか悩んでいる」とか「時短勤務ではキャリアアップできない。でも子どもとの時間も確保したいのでフルタイムでガツガツ頑張ることもできず、今後のキャリアが見えない」といった悩みです。


こうした話を聞いている中で、「働き方」と仕事の「やりがい」のこの2つがトレードオフになっている現状を根本的にどうにかしたいなと感じるようになりました。しかし、これを個人向けのキャリアカウンセリングで解決することには限界があります。個人の方の背中を押す事はできますが、社会が変わるためには企業の環境が変わる必要があるからです。

会社には見えない「両立の壁」がある

――企業側にはどんな課題があるのでしょう?

復職後も働ける環境作りはできてきましたが、長期的な活躍には「会社には見えない両立の壁」があるように思います。企業側にヒアリングをしてみると、しっかりとした制度を整え、復帰する社員は年々増えているものの、「出産前は意欲的だった社員が復職後は意欲が下がる」「管理職になりたがらない」ことを課題に感じている企業が多くありました。

しかし、個人の悩みを聞いてきた私たちからすると、それは意欲が「下がっているように見える」だけで、実際はそうではない…。「キャリアアップしたい気持ちはあるけれど、働き方に制約がある中では手を挙げられない」と葛藤している方も多いのです。


実際にある調査では、管理職として働きたいワーキングマザーの割合は一時的に下がるものの子どもの年齢とともに回復することが明らかになっています。復職社員の個別フォローを行い、その人の希望や能力に合った職務と適切な評価を与え、長期的な視点で育成することが大事だと思います。


出典:株式会社パーソル総合研究所 2019年ワーキングマザー調査


また、同じ調査では育児期に離職した正社員女性の約6割が「働き続けたいと思っていた」と回答しています。復職した女性社員が男性上司に悩みや状況をうまく伝えられない、また、同性でも、社内でバリバリに活躍するママ社員には相談しづらいというケースもあります。

私たちは、こうした会社と社員の溝を埋めていこうと考えました。

サントリー食品インターナショナルで先行導入

――復職社員は社内の業務や事情を知らない第3者にどんな相談をするのでしょうか。先行導入ではどんな成果がありましたか?

ライフイベントが絡んだキャリアの悩みは社内の人には相談しづらい、特に「そろそろ2人目を考えている」といった個々の状況は言いにくいものです。利害関係のない第3者のプロに本音で悩みを話し、課題を整理し、フラットなアドバイスを得ることで、ご自身のキャリアを前向きに捉えられたり、納得感を持って働けるようになります。新卒からずっとその会社にいる方の場合、ご自身のキャリアを市場から見た上で「子どもが小学校に入るまでに、こういう経験を積みたい」と目標を定めることもできます。


サントリー食品インターナショナル様では、育休中または復職後5年以内の女性社員を対象にカウンセリングを導入いただいています。受けた方の100%が「目標が明確になった」、80%が「継続して受けたい」と回答され、「外部からのフィードバックを受け、新たな気づきが得られた」「自分に必要なゴール設定ができ、モヤモヤが非常にクリアになった」等の感想をいただいています。今後、ライフイベント前の社員にも拡充することを検討いただいています。


▼サントリー食品インターナショナルでの受講者アンケート結果


私たちが個別の支援を行い、ご本人が前向きになることが、結果として復職社員のエンゲージメントを高め、長期活躍につながると信じています。また、カウンセリングからその企業の課題を抽出し、施策に活かしてもらうことできると考えています。

――ミートキャリアの強みは何でしょう?


私は独身で子どももいない20代ですが、育児中の方の働き方の悩みに接し、「子育てを機にキャリアを諦める人をなくしたい」という思いを持って起業しました。ミートキャリアでは2019年3月のβ版サービス開始以来、300件近いキャリアカウンセリングの実績があります。


ミートキャリアの強みは育児中の方の支援に精通していること、人事経験10 年以上や国家資格保有などの専門性に加え、ライフイベントを経験したキャリアサポーター(カウンセラー)が多数在籍していることです。サポーターは本業で会社員として働きながら結婚や育児等を経験し、両立やキャリアに悩んだ当事者でもあるため、実践的かつ建設的なアドバイスをすることができます。

コロナ禍で復職者の不安はさらに大きく

――法人向け育休復職社員カウンセリングはどのような企業に知ってもらいたいですか?

例えば、このような課題をお持ちの企業様です。

  • 新卒からキャリアを積んだ 30 ~40 代女性社員の多くがライフイベント期を迎え、長く活躍する環境作りに課題を感じている
  • 復職後の女性社員の意欲低下や女性管理職不足に悩んでいる
  • 復職社員が年々増えているが、人事では個別フォローができていない
  • 男性上司が復職後の女性社員の本音を引き出すことができない


特に今年はコロナで育休を延長することになったり、在宅のまま復職したりして、復職社員の不安は大きくなっています。個別フォローに手が回らない企業には人事のリソースを支援する意味でもお役に立ちたいですが、アウトソーシングに留まらない、第3者が介在する価値を感じていただけると思います。


▼ミートキャリアの育休復職社員カウンセリング導入例


このサービスを発表した後、育児中の個人の方たちから「こんなサービスがうちの会社にも欲しかった」「第3者というのが大事」「復帰前に受けたかった…!」とたくさんの反響をもらいました。復職社員と企業の双方を支援するサービスを通して、ミートキャリアの理念である”自分に合った働き方の実現”や、企業・社会での長期的な活躍に貢献したいと思います。



喜多村若菜(きたむら・わかな)ミートキャリア代表取締役CEO

神戸大学経済学部卒。2016 年、アクセンチュア株式会社に新卒入社。その後、 GOB IncubationPartners 株式会社にて、子どもの遊び場運営事業に参画 。育児中の働き方のニーズに対し、選択肢が少なすぎることに疑問を持ち、 25 歳でキャリア支援事業を行う株式会社 fruor を起業。 2019 年11 月からミートキャリア正式サービス開始。


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法人向けサービスページ: https://www.meetcareer.net/corporate

本件に関するお問い合わせ先:

企業各位 Email:info@f-ruor.com

報道各位 Email:pr@f-ruor.com


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