新型ロボット掃除機「Roborock S6 MaxV」が高評価を受けているRoborockのCEOであるリチャード・チャン氏に、日本マーケットや今後の展望などについて語っていただきました。

【リチャード・チャン氏プロフィール】

1987年7月生まれ北京出身。Maxthon Ltd.の技術マネージャーとしてキャリアをスタート。その後MicrosoftやTencentで製品マネージャーを務めるなど、数々の経験を経て、2014年7月にBeijing Roborock Technology Co.,Ltdを設立。

「Roborock」について簡単に教えてください。

「Roborock」は、家庭での掃除を楽にする革新的な製品を世界中のみなさまに提供するため、エンジニア、デザイナー、品質管理のプロフェッショナルたちが密に連携し、日々開発に取り組んでいます。家庭用ロボットの業界はまだ発展途上にあり、「今日」の生活に与えている影響はそれほど大きくないかもしれません。 しかし、「これから」の私たちの日常を変えていくポテンシャルは計り知れないと思っています。Roborockは、この可能性あふれる領域で家庭におけるロボットの役割を追求し、みなさまの生活を豊かにする製品をお届けすることを目指しています。

私たちが目指すのは、「日常生活でハイテクの恩恵を享受できる世界」です。

Roborock S6 MaxV

「Roborock」製品はどのように進化してきましたか？また、新製品「Roborock S6 MaxV」の特長は？

わたしたちは、主にLDSレーザーとハイブリッド掃除機+水拭き機能が搭載されたロボット掃除機の製造を続けてきました。Roborock独自のアルゴリズムを組み込んだマッピング技術は常に進化し続けており、「マッピング可能な面積が広い点」「現在地を素早く特定することができる点」「マッピング中に人やペットが動いても精度の高いマップを構築できる点」がRoborockの強みです。新製品 「Roborock S6 MaxV」はフラグシップモデルとなり、メインチップにQualcomm®APQ8053プロセッサチップを搭載しています。これにより、前機種の「S6」に搭載されているプロセッサチップよりも50％パフォーマンスが高く、精度の高い動きを実現しました。 掃除を重ねることによりAIが学習し、物体認識の精度はさらに向上します。

Roborock史上最強の吸引力に加え、2眼カメラによる高度な障害物の認識と回避機能を導入し、スリッパや電源コード、子供のおもちゃ、ペットのフンなどを巻き込むことなく清掃が可能です。またカメラを使った見守り機能も搭載していますので、留守中のペットの様子をチェックするペットカメラのような使い方もすることができます。

Roborock製品は中国以外の国でも販売しているのでしょうか？また日本進出をしようと思った理由は何ですか？

米国、日本、ドイツ、フランス、スペイン、韓国を含む40か国で展開しています。中国に比べて現在の日本のスマートホームテクノロジーの普及率はまだまだ低い状況ですので、日本マーケットには可能性を感じています。

中国と日本では掃除の慣習なども異なると思いますが、そういったことも製品に反映されているのでしょうか？

Roborockのロボット掃除機は強力な吸引力を備えていますが、静かであることが特長です。これは集合住宅が多い日本の居住環境にとって非常に重要だと考えています。また、フローリングのご家庭も多いため、1台で掃き掃除と拭き掃除ができるわたしたちのロボット掃除機は日本のユーザーにぴったりです。

日本マーケット特有の特徴などありますか？

日本のみなさまは、商品が高い品質であることと、商品の細かい部分へのこだわりを重要視していると思います。そのためわたしたちは、日本ユーザーのニーズに応えられるように、ハードウェア設計と連携して、ロボット工学と高度なソフトウェア機能に重点を置いています。日本ブランドの家電製品は非常に成熟しているため、「Roborock」の参入は簡単ではないと思いますが、何事も前向きにチャレンジしていきたいですね。

ロボット掃除機の未来はどうなっていくと思いますか？

世界のテクノロジーはどんどん自動化していくでしょう。それに伴って人々がやりたくない雑用を補うのがロボット掃除機の役目だと考えています。これからさらにロボット掃除機が普及していく中で、わたしたちは今後も優れた品質の製品づくりとカスタマーサービスでみなさまに強力な価値を提供し、みなさまが好きなことに費やす時間を増やすことに注力していきたいと考えています。

Roborock公式サイト ： https://www.roborock.jp/