Mアカについて

一般社団法人異世界の学校（代表理事：大谷 吉秀、川近 充）が小中学生と運営するオンラインコミュニティMアカ（ https://emuaka.com/ ）は、小中合わせて５年間不登校だった代表理事である大谷吉秀の、「これからを生きていく子供には、外側の世界に自分を合わせるのではなく、自分が生きたいと願う世界を自己対話から自由に創造する力を得てもらいたい」という思いから立ち上がりました。

Mアカ「プレスリリース対決」の企画背景

今回Mアカが行ったプレスリリース対決（以下、PR対決）とは、12歳の中学生から48歳の中年までの幅広い年代のメンバーが2つのチームに分かれて、約２ヶ月間にわたり、「異世界の学校」をコンセプトとした授業の企画開発から記事配信までを行い、注目度を競い合う対決プロジェクトです。

今回のPR対決を行うことになった背景について、代表理事でもある大谷吉秀と川近充の2人にインタビューを行いました。

＜大谷吉秀＞

「今までのMアカは思春期の小中学生にとって”安心安全な場”であることをテーマにやってきました。しかし、大人に守られて安心安全でいるだけではなく、自分の持っている力を使って欲しいという思いもありました。そこで、”安心安全”とは逆の”勝ち負け”を経験して欲しいと思って、企画をしました。」

＜川近充＞

「自分がイメージするMアカは、学校での非日常が日常になる、毎日がお祭りのような場所です。

みんなで楽しむには、協力することも競争することもあっていいと思いました。Mアカにとって大切な広報の一つであるプレスリリースを利用したこの企画を、協力も競争もある、まさに『お祭り』のようなイベントにしたくて、このPR対決を行いました。」

企画内容

PR対決の企画を行う上で、大人と中高生が入り混じった２チームに分かれ、子供たちに感情の扱い方を知ってもらう場としてそれぞれ「道徳の授業」、「図工の授業」を制作しました。

大人と中高生がタッグを組んでPR対決プロジェクトを進めていく中で、打ち合わせをする時間が合わない、数少ない打ち合わせをすっぽかす、PCスキルの違いを認識していなかったことから情報共有がされていなかったなど、数々の世代間ギャップが生じました。また、それぞれ仕事や学校、習い事がある中でリアルタイムにコンタクトが取りづらい状況にあったり、SNSの運用方法について意見が分かれたり、さまざまな状況を乗り越え、プレスリリースの配信に至りました。

結果的に、企画制作や進行・その後のレポート記事まで、互いに互いを刺激しあってより完成度を高められたプロジェクトに。

リリース完了後、「道徳の授業」「図工の授業」２つの記事を合わせて、プレスリリース配信サイト単体で1,000人を超える訪問者、4,000以上の閲覧数、SNSで700以上のシェア数を獲得し、多くの方に存在を認知してもらう結果となりました。

困難や苦労を乗り越えた上でこんなにもたくさんの方々に見ていただいて「諦めずにやれてよかった」という声も上がっています。

PR対決を振り返って、各授業の担当者にインタビューを行いました。

「道徳の授業」を企画してみた感想を聞きました

＜光璃（中学1年生）＞

「自分達で何か作ることは初めてだったから、学ぶことがすごく多かったです。

初めての中でも一番難しかったのは、難しい言葉や表現を簡単に誰にでもわかるものに変えることでした。企画を進める中でミーティングのzoomを2回連続ですっぽかしたことがありました。その時は「怒られる」と思いながらzoomに入ったけれど、「すっぽかしちゃったんだね」だけで話が終わったので、びっくりしたし逆にもうすっぽかさないよう、より気をつけるようになりました。新しい発見もできたので、”PR対決”にチャレンジしてよかったと思います！！」

＜大谷吉秀　29歳＞

「歳の離れた中学生と一緒に企画を進めていく中で、「光璃ちゃんのできるだけ体験を邪魔しないようにしたい」と思いながら一緒に企画を行いました。失敗も良くないこともそのまま伝えるようにしましたが、「子供扱い」をするのでは無くフェアにやっていくにはどうしたらいいのかが難しかったです。

今回の企画で一つ明確になったことがあります。それは、子供達が生きたいと願う世界を自由に生きることは、子供達自身で実現できるということです。

今回は、光璃ちゃんが”自分のやりたいこと”をやっていたから最後までやり切れたと思います。そして、リリース後に外部の教育関係者からもたくさんのシェアをしてもらえたことはとても報われました。」

2人が考案した道徳の授業についてのプレスリリースはこちら

「図工の授業」を企画してみた感想を聞きました

＜神谷柚樹（高校2年生）＞

「思ったよりも、イライラから生まれる妖怪を小中学生のみんなが考えてくれて心底安心しました。

最初全然来なかったらどうしようかな〜とか考えていたけれど、普段のイライラを思い返してそこから連想させた妖怪が結構生まれてきたと思います。自分はみんなが書いてくれた妖怪の清書担当だったけれど、子供の想像力はバカにできないなと様々な場面で思わされました。

「ありのまま」や「素直」という言葉は、今回の「図工の授業」という企画にとってとても大切なキーワードでした。小中学生がどんなふうに感情を表現してくれるのか、高校生の自分たちにも気づきを与えてくれることが多くありました。

「こんなことを考えちゃ・言ってはダメだ」など、結構身の回りに日頃から言葉や思考の制限がある中で、マイナスな感情を自分の力で楽しむ方向に持っていけることを、知ってもらえたら嬉しいです。」

＜岩井凛（高校2年生）＞

「小中学生のみんなが出してくれたイライラは「あー！確かに！」と自分たちも、きっと大人の人たちも共感するだろうなというものがいくつも出てきました。しかし、考えてくれた妖怪は、私たちがどんなに頭を捻らせて考えても全く思いつかなかったようなもので、小中学生のみんなの感性の豊かさを感じることができました。

この企画を立てた時に、「ありのまま」の感性で感じて欲しいというテーマを掲げていましたが、今回の企画はまさに、感性そのもので楽しく企画に取り組んでもらえてよかったです。また、これからもイライラというマイナスな気持ちを面白く捉えてもらえたらいいなと思います。」

＜川近充　48歳＞

「正直、2人から意見を聞いた当初は「イライラをシンプルに妖怪にする」というアイデアがピンと来なかったです。

しかし、どんどん形にしていくうちに、普段見過ごされるような自分自身のちょっとしたイライラを可視化することが、自己受容の体験そのものになっているんだと学びました。その手段として、自分自身のイライラを生み出す妖怪を空想して表現することはすごくよかったです。

途中、「こうした方がいいんじゃないの？」という大人の意図を色々言ったけど、凛さんと柚樹さんがちゃんと自分達の意見を通してくれてよかったです。

自分もそうですが、大人は心配して先回りして問題の芽を摘もうとするけど、それは決して子供が求めていることじゃないなって気づきました。」

3人が考案した図工の授業についてのプレスリリースはこちら

・最後に…

今回インタビューしてみてわかったことは「代表理事の2人が持つMアカへのイメージが違う」ということです。Mアカでは様々な多様性を尊重しています。代表理事の2人がお互いの異なる価値観を尊重しあっていることが、Mアカのような想像力豊かで多様な場を生みだしているのではないでしょうか。

Mアカでは今後も、自分の意思で・自分の感情で、自分の「やりたいこと」を見つけられる場所であり続けられるよう、一人一人の感情に向き合いたいと思います！

そして、私たち広報部も子供から大人まで興味がそそられるような企画や記事を発信していきます！