＜＜焼き芋スイーツを始めたきっかけ＞＞

　【滋賀県の農産物を使用したレストランとの出会いがきっかけだった】

30歳の時に、約5年間働いていた地元の食品メーカーを退職し、もっと食の事が知りたい！と思い、飲食業の世界へ。最初は、右も左もわからない世界だったが、自分の中で

「いつかは、自分で店を持ちたい！」という思いを強く持ち、日々仕事に励んでいました。中でも、私は未経験だったので。経験者には圧倒的に勝てない。危機感から、仕事が休みの日は、基本的に他店に食べに行ったり、食べに行った店の味を再現してみたり、本をよんだり、と、努力を積み重ねました。

　当時働いていたお店が、滋賀県の農産物を大々的に使用したレストランであり、ランチは特に、終日お客様で満席状態になるお店でした。経験を積み、思ったような料理ができるようになった頃、地元滋賀県産の野菜は、こんなにも美味しいんだ、ということに気づきました。さらに加速度を上げ、もっと料理を勉強して、早く自分の店を持ちたい！と思うようになっていました。こちらのお店では「滋賀県の魅力と料理の基礎」を学べました。

　【そこから本格的なイタリアンのお店に。】

もっと料理を貪欲に学びたい！という思いから、百貨店に入っているイタリアンのお店に修行に行くことを決意。そこでは、より洗礼された細かい仕事が求められ、料理の勉強をするには、もってこいの場所でした。今のさつまいもの事業は、実は、イタリアンの手法を用いたスイーツ作りが大きく役立っております。

＜＜なかでも地元を大切に！＞＞

滋賀県「高島市」という所は、「陸の孤島」といわれるくらい、滋賀県の中でも山と湖が近く、山から見下ろす景色や、滋賀県の中でも、琵琶湖が本当にきれいな所です。また、百貨店「高島屋」の屋号の由来の地は有名でありであり、水良し、空気良し、人良しの三方良しの地。毎年観光客が600万人訪れるという、本当にきれいな風景が広がる地域です。水がきれいなことから、農産物は味が濃く、みずみずしく、本当に美味しい農作物が育つ場所です。

芋は、高島市をはじめ、関西圏の社会福祉法人の育てられたさつまいもを使用しております。私たち焼き芋スイーツは、芋×福祉をテーマに、土作りよりこだわった社会福祉法人の方々が作られた芋を購入させて頂いております。

また、軽作業等のお仕事などを、地元の社会福祉法人の方々に委託してお仕事をして頂いたりしております。

＜＜なぜ芋×福連携なのか？＞＞

福祉法人で作られた芋を食べた時、本当の芋の美味しさと出会ったことがきっかけです。

出会いは、ひょんなことから知人からの紹介で、芋を植えたのだけど、販売先がなく、

良かったらお話聞いてもらえませんか？というお話からでした。

　当時は、地元・高島市の農家さんより、100％芋を仕入れようと考えていたのですが、

紹介いただいた福祉法人の方々が育てられた芋を食べた時、「甘いっ！」の言葉でした。

なぜこんなに甘いのかを聞いてみたところ、

「土の力だけで育てていて、農薬や化学肥料などは、一切使用していない」からということでした。それに、さつまいもを美味しく食べて頂きたいという思いから、約2トンを数日かけて、手掘りで収穫されているところを聞くと、使わない理由が無いなと思いました。

　最初の売り先がなかなか見つからないというのも理由があり、農産物を加工する機械、ノウハウがない、ということでした。

では、何故さつまいも（農産物）を植えるのかというと、この理由が一番何とかしたい！

と思った理由で、実際に職員さんからお聞きしたところ、

「就労されてる方は、直接土を触って、耕して、芽が出て、というところを見ると、すごく自己肯定感が上がるんです」と仰っていました。

そういった背景を聞いて、農業と福祉と食ビジネスが、もっと一体となり、そして身近に知られるビジネスになればと思い、「芋×福連携」という名前でをつけました。

＜＜大切にしていること＞＞

　私たちが日々大切にしている考え方は「三方良し」です。

商売は、誰かが得をして、誰かが損をするような関係では、長続きしない。

弊社の例で例えると、芋の売り手である社会福祉の方々に利益が出て、製造・販売をする私たちも良い物をよい値段で買え、適正価格で販売し、利益を得、そしてお客様から「美味しい」「このお店で買ってよかった」と言われるビジネスモデルを、社会福祉法人の方々、そして応援して頂けるお客様と、共に育てていきたいと考えております。