対象年齢70歳のICTシステムの誕生秘話~携帯ショップが開発した運送業向けシステム~

#働き方改革  #運送業システム  #開発秘話

2020年6月15日 09時00分 テレニシ株式会社

全国で約100店舗ソフトバンクショップを運営する、株式会社テレニシが開発した点呼システム「IT点呼キーパー」の誕生秘話をご紹介します。



IT点呼キーパー公式HPはこちら

開発は他社からのお声がきっかけ

IT点呼キーパーは、運送事業者を対象に開発した点呼システムです。

運転手の体調管理のために義務付けられている、運転前の「点呼業務」を改善するために開発しました。


開発のきっかけとなったのは、弊社の技術力に着目したメーカーからのお声がけでした。


IT点呼キーパーの前身システムが誕生したのは2012年。

かねてより世間的では事業用自動車の事故が問題視されており、国としても運転中の安全確保が運転手一人にゆだねられる運送業固有の特徴に対し、安全を最大限確保するための対策を考えていました。


このような背景から、2007年に運送業に対する規則が改正されました。

改正点として、まず運送業で義務化されている点呼業務の記録項目を明確化。さらに優良営業所については、”点呼は対面で行うことが原則だが、やむを得ない場合のみ国土交通省が定めた機器による点呼を行うことが可能である”という2点が加えられました。

その後アルコールチェックが点呼の際に義務付けられるなど点呼時に確認する項目が増えていき、運送業界では手書きではなくシステムで確実にチェックしたいというニーズが高まってきました。


当時テレニシではソフトバンクショップを運営する一方、大学向けの当時最大規模のファイルサーバー構築の一助を担うなど高度な技術者が在籍していたという経緯もあり、点呼システムを模索していた業者からお声がけいただき開発に至りました。


誰でも導入できるシステムを目指す

とはいっても運送業向けのシステム開発は未経験だった弊社。

携帯を導入いただいている運送業者の方々から様々な意見をいただき何度も試行錯誤を繰り返し、時間をかけて開発に至りました。


IT点呼キーパーの開発当時、市場に出ていた点呼システムの課題は、「システムの保守管理と高額な初期投資」でした。

当時はシステムを導入する際、ソフトウェアの更新等による高頻度の保守作業が必要でした。またシステムを稼働させるために高価な専用設備を行わなければならず、導入の敷居を高めてしまうという状況を招いていたのです。


そこで我々が着目したのが、クラウドを使用したサービス提供でした。

クラウドでサービスを提供することにより、常に最新の状態でサービスをお使いいただけるようになり、サーバーやVPNなど高価な専用設備が不要になりました。


その他にも深刻な人手不足問題を抱える運送業ならではの課題で「幅広い年代の方が使えるように複雑な操作をなくしてほしい」「直感的な操作ができるような見た目にしてほしい」など意見をいただきシステム開発に反映。現在もシステムが苦手な方やご年配の方でも、マニュアル不要で使っていただけるシステムを目指して改良を進めています。



これからも進化し続ける

2012年に開発したIT点呼キーパーは、日々お客様のご要望や点呼関連規則の改定を反映し、進化をし続けています。

2015年にはスマートフォン版が誕生しました。携帯電話を販売しているテレニシの最大限のメリットを生かせたおかげでパソコンだけでなく、スマホアプリを使用し点呼を行えるようになりました。今日も全国各地の長距離輸送を行なっている事業所で、多くの方々にご利用いただいています。

また点呼における安全確保の徹底と業務品質の向上を目的として、2019年には血圧計と連携し、血圧計の測定結果をIT点呼キーパーの管理画面で確認できるようになりました。



IT点呼キーパー血圧計連携 プレスリリースはこちら


2020年、国土交通省は対面点呼時の新型コロナウイルス感染症対策・運転手の働き方改革のために、運送業の点呼に情報通信技術(ICT)を活用する実証実験に乗り出すことを発表しました。2020年の補正予算に関連費用が計上されており、今後ますますIT点呼を活用する運送企業が増えてくるのではないかと考えます。


テレニシは、これからも運送業のお役に立てるようなサービス提供・開発に取り組んでまいります。