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【査定数3800万件】知識ゼロのエンジニアが、日本初のAI査定サービスを開発した理由

#開発秘話  #創業ストーリー  #誕生秘話

2020年12月25日 10時10分 株式会社コラビット

ネットで、すぐに自宅の価格が分かる。


今では珍しいサービスではありませんが、5年前までは、家の価格を知るには、不動産会社に査定を頼まなければなりませんでした。


「家を売ると決めたわけでもないのに、査定だけ頼みにくい」

「家の価格だけ知りたい」


日本で初めて、不動産のAI査定サービス「HowMa」を開発した浅海剛(株式会社コラビットの代表取締役CEO)も、そう考えていた一人でした。


不動産についてなんの知識もない彼が、「HowMa」を開発した裏側について、ITの力で、不動産業界の闇に挑む理由についてご紹介します。

天命と思える仕事がしたい


浅海は1979年埼玉県生まれ。祖父と父が経営者だったため、浅海も「社会に出る=経営をする」という考えを自然と持っていました。


大学の卒業研究で、プログラミングに興味をもち、就職したのは金融系のIT企業。


「10年後に起業するので辞めます、と面接で宣言しました。だけど、構想からローンチまで6年もかかるスピード感に、この会社で10年も待てないなと。入社4年目、関わっていたプロジェクトが終わったタイミングで退社しました」


退社後は、個人事業主として、Webサイトの更新システムを開発し、営業、運営、保守、カスタマーサポートまで、一人でこなしました。開発から3〜4年で、年間4千万円以上の売上を立てるまでに成長するも、どうしてもこの仕事を「天命」とは思えませんでした。


【浅海29歳】


浅海は、自分の人生を、命を費やすことのできる「何か」をいつも探していました。


そんなある日、知人から相談を受けたのは、映画のシェアリングサービスのシステム開発。


「システムをつくって欲しい。納期は2週間で、予算は50万円しかない。なんて、正直無茶言うなあと思いました。だけど、このメンバーには、強い熱意が集まっていると感じて、すごく惹かれました」


安定して収益を出していた事業を譲渡し、その会社にジョインすることに決めました。

ヤフーに転職。家に縛られ、離婚危機に


「天命と思えるものに出会えるかもしれない」


そんな期待を胸に、ジョインしてわずか半年後。会社がヤフーに買収されることになりました。

「買ってもらった、という言い方が正しいのですが、当時、買収すると聞いた時には、ふざけるな!このサービスは俺たちのものだ!と悔しい思いをしましたね」

買収条件の一つが、サービスの保守のため、他のメンバーとともに、浅海もヤフーに入社すること。


当時、浅海は横浜に新築の戸建を購入したばかり。勤務地が六本木になったことで、往復1時間だった通勤時間は4時間に。



やると決めたら手を抜けない性格の浅海。引っ越しもできず、毎日終電近くまで仕事をして、家には寝に帰っている状態。夫婦仲は最悪でした。


「中古の戸建は売れない。戸建は買った瞬間に価値が下がる。そんな話を聞いて、そうだよな。戸建ては売れないよなと、諦めていました。今では笑い話ですが、あなたと結婚しなきゃよかった!と言われて、何度も離婚寸前のところまでいきました」

家を売りやすい仕組みがあれば、中古物件はもっと流通するはず

【左:浅海剛、右:岡崎駿介】


ヤフー入社から1年半後、買収に関わるロックアップ(サービスの運営・保守のため退職できない)期間を終えたタイミングで退社。


浅海自身が家に縛られていた経験から、買収された会社のメンバー、岡崎(現コラビット取締役COO)と一緒に、ITを活用した不動産事業を始めることにしました。


「家を売りやすい仕組みがあれば、中古物件ももっと流通するはずだと考えました。そのためには、不動産会社を通さなくても、気軽に家の価格を知れるシステムをつくろうと」

【写真左から、岡崎、浅海、川原仁人(現コラビットエンジニア)】


開発したAI査定サービスを活用し、自宅を売却

2015年8月5日、日本で初めて、AIを活用し、インターネット上で全国のマンションと戸建ての参考(相場)価格を見られるサービス「HowMa」が誕生しました。


「実は、岡崎の第一子の誕生日と同じ日なんです。せっかくだから、記念日合わせようよ!と。岡崎から、もうすぐこども生まれそう!と連絡をもらって、大急ぎで開発を進めたのを覚えています(笑)なんとか、同じ日にローンチできました」


わずか4ヶ月後には、全国のマンション・戸建ての推定価格を算出できるまでにバージョンアップ。利用者も増えていきました。


2017年、ついに浅海自身も自宅の売却をすることができました。


「HowMa」が算出した査定額との差はわずか10万円。


「中古の戸建ても売れる!」と確信した瞬間です。


サービスローンチから約5年。「HowMa」の査定総数は、3800万件を超えました。



「やるべきこと。できること。やりたいこと。この交差点に今います。これが我が天命であると思っています」


コラビットは、今後も、最高の仲間と、技術の力で、不動産業界の闇に挑む。そして最高の売却体験を提供していきたいと考えています。



浅海 剛 プロフィール

株式会社コラビット 代表取締役・CEO

2002 (株)ジャステックにITエンジニアとして入社

2011 当社設立、代表取締役就任

2012 (株)ブルーム取締役 CTO就任

2013 ヤフー(株)によるブルーム買収 によりヤフー入社(当社代表取締役退任 )

2014 当社代表取締役に再就任 (現任)

    一般社団法人不動産テック協会理事


<会社概要>

株式会社コラビット (http://collab-it.net

代表取締役・CEO 浅海 剛

[本社住所]東京都港区芝浦 1 丁目 3-10 第三東運ビル8F

[事業内容]HowMa(https://www.how-ma.com/)の開発・運営、スマホアプリ・WEBサービスの開発、保守

[不動産推定技術提供先]大手不動産会社、金融機関など多数