2019年10月に発売され、「『ジェルおしろい』って何？」という声がＳＮＳであがっていたカバーマークの「モイススチュアコート ジェル」。

美容感度の高い層から「いままでになかった」といわれた画期的な製品だ。

2020年は年明けからマスクが手放せない日常となり、そこから売上が急上昇。この製品を使用すると「マスクにメイクが色移りしにくい」とＳＮＳで話題に。

百貨店の休業や在宅時間が増え、市場が冷え込む中、EC売上は昨年12月と比べ、2020年1月以降は約2倍（※）の伸長しヒットを記録。コロナ禍でヒットにつながった製品の開発秘話をカバーマークのＰＲ担当に聞いた。

※カバーマーク ECサイト実績　2019年12/1~12/31と、2020年1/1~4/6の一日当たりの売上個数比較

カバーマークの成り立ち

カバーマークは1960年にスタートしたブランドで、ニューヨークのリディア・オリリー夫人という女性が、自分の痣を隠すためにつくったファンデーションが始まりです。

製品を使うことにより、見た目だけでなく心までポジティブになる―それこそがブランドの使命でもあります。そこからより多くの女性の悩みを解決し、美しい仕上がりを提供できるよう、長年、ベースメイク製品の研究・開発を重ねてきました。

お客様が必要としている真のニーズを調査し、一つ一つの製品開発にじっくり時間をかけ、本当に良いものだけを発売する。長くお客様に愛されるロングセラー製品のあるブランドに成長してきました。

カバーマークＰＲ担当　則武 倫子

多くの女性が抱える、“ツヤ肌づくりのジレンマ”を解決したい

以前から「ツヤ肌」がトレンドになっており、下地やファンデーションもツヤ肌をつくるための製品が各社から発売されています。

カバーマークの調査でも約8割※の女性が仕上がりに「ツヤ・うるおいを求めている」と回答。

ただ、メイクをして1日過ごすとき、どうしても崩れやくすみが気になり、仕上げにおしろい（粉）を塗布することになります。ファンデーションの仕上げにおしろい（粉）をつけると、「ツヤがなくなって嫌だ」と思っている女性は、2人に1人※という結果に。つけるとややマットになり、ファンデーションのツヤが抑えられてしまう。つけないとメイク崩れが気になる…といった声があり、まさにツヤ肌づくりのジレンマを抱えていたことがわかりました。

　　　　　　■メイクアップにツヤのある仕上がりを求める女性

ジェル剤型に辿り着くまで～研究所と開発担当の開発秘話～

このジレンマを解決するため、開発担当者が考えた「おしろいは“粉”ではなくていいのでは？」という発想から開発がスタートしました。5年前のことです。

おしろいを新しい剤型で開発していくにあたり課題だったのは、ファンデーションの上に粉以外のものを塗布して崩れないのかという点です。

ファンデーションは油性のものがほとんどのため、その上に油性のものを重ねると崩れてしまいます。そのため、水系、油系の両方になじむ方法を探ることに。そこでたどり着いたのが、粘度のあるジェル剤型と独自技術＜ウォーターフィルム＞でした。

独自被膜＜ウォーターフィルム＞が叶える、ツヤ・潤い・ヨレ剥がれを防ぐ機能　　　　

独自被膜＜ウォーターフィルム＞は、その名の通りフィルム処方です。

ファンデーションの仕上げに専用のパフでトントンと塗布することで、ジェル内のカプセルがはじけて網目状の成分が1枚の膜のようになり、フィルム化されるというもの。水分が80％なので、付けた後はしっとり感があり、網目状の膜なので皮膚呼吸を妨げることなく、表情にもきちんとついていきます。肌のトップコートのような役割なんですね。

ジェルの見た目は肌色ですが、肌に塗布すると透明になり、下につけたファンデーションの色を邪魔しません。また、フィルム処方の良い点としてファンデーションのヨレや剥がれに強く、崩れにくい点も魅力。適度なツヤ感と、うるおい、そして剥がれにくいという3つのポイントがこの製品の魅力となっています。

マスクが日常化。「マスクにメイクが色移りしない」ことがヒットのきっかけに！

いままでお話した通り、この製品はツヤ肌づくりのジレンマから開発が始まったので、もともとの製品の特長はツヤとうるおい、それにベースメイクのヨレを防ぐというものでした。

発売時もツヤとうるおいをメインで訴求していたのですが、年明けからコロナの影響で、マスク着用が日常化するようになりました。これまで日常的に使っていなかった人もマスクをしたころで「マスクをするとメイクがつく」「マスクを外すとメイクが崩れている」といったことを気にする人が増えました。

特に4～5月はマスクそのものが貴重であったため、少ないマスクをやりくりする際に、 できるだけキレイに使いたいというニーズがあったことも大きかったと思います。

徐々にＳＮＳで「マスクにつきにくい」という声が挙がり、キャラバンでもお伝えするようになりました。

4月にはテレビでも取り上げていただくなど、多くの方にカバーマークを知っていただくきっかけになりました。まさにコロナ禍でお客様がこの製品の良さを見つけて、広めてくださったと思います。

これからの時期は肌の乾燥も進むため、マスクへの色移りだけでなく、うるおいをベースメイクの最後にチャージし、ウォーターフィルムがマスクの摩擦による乾燥から肌をまもってくれるという点でも皆様にお使いいただけることをご紹介していきたいと考えています。

これからもカバーマークは今までにない発想の製品をご提案していきますのでどうぞご期待ください。

　モイスチュアコート ジェルと塗布すると、マスクに色移りしにくくなる