「日常生活に彩りを添える」柔軟剤が生む体験価値。開発した若手社員の想いとは

開発秘話

#開発秘話 #新規事業 #ライフスタイル

2020年6月5日 17時50分株式会社　大丸松坂屋百貨店

大丸松坂屋百貨店では、自分だけの香りを手づくりする柔軟剤の販売をクラウドファンディング「Makuake」でスタートいたしました。

大丸松坂屋百貨店、自分だけの香りを手づくりする柔軟剤ブランド「Fuuai」（フウアイ）を開発、「Makuake」でクラウドファンディングをスタート

PR TIMES

そのブランドの名前は、＜Fuuai＞（フウアイ）

この柔軟剤は、24通りの組み合わせの中から香りを選び、自由にかさねあわせることができます。天然由来の花々やハーブ・スパイスを組み合わせたプレミアムな香りを、ふわりと一枚まとう。そんな、Perfume感覚の柔軟剤です。

こちらのページでは、何故「柔軟剤」を新規事業として立案・開発を行ったのか、担当者佐々木がそのストーリーをお話しいたします。

ーブランドの立ち上げに至った経緯や背景は？

私たちは今まで百貨店として、お客様のニーズに応えるべくさまざまな商品やサービスを提供してきました。

2016年に私たちJ.フロントリテイリンググループでは、これまでもこれからも、お客様の心豊かな生活の実現に貢献する企業グループであり続けるために、“くらしの「あたらしい幸せ」を発明する。”というグループビジョンを策定しました。

そんな会社のメッセージを受けて、くらしの「あたらしい幸せ」を自分なりに考えてみると、日常の些細なことが多い気がしました。

お気に入りの入浴剤を入れてお風呂でまったりしたとき、新しい洋服を着て出かけるときなど。

なにもしなければそのまま過ぎていく毎日ですが、少し意識をしてきっかけをつくることで、「いつも」とは違う幸せな時間になります。これまでたくさんのお客様のハレの舞台に寄り添ってきた百貨店が、何気ない日々の生活もハレにできたらと考え始めるようになりました。

そんな日常の様子の中で思い浮かんだのはお洗濯でした。

私にとって、お洗濯の時間を豊かなものにさせてくれるものは柔軟剤の香りでした。柔軟効果はある程度の効果が実感できれば満足なのですが、香りは世の中にたくさん存在し、人によって好き嫌いもあります。私がまだ気づいていない、それぞれの人や場面に合った香りがあるのでは？　と考え始めました。

ー香りにはどんな可能性を感じる？

例えばお洋服だと、天気や気分、会う人やお店、好みなど、さまざまなことを考えてコーディネートをします。けれど香りはそこまで気を使えていないのではと感じます。本当はそこまで気を配ることができれば、表現の幅は広がるはずです。もっと、洋服を着替えるように、身にまとう香りも変化させる習慣をつくり出したい！　と考えました。

また、そんな習慣ができれば、今は家事一つのとして仕方なくやっているお洗濯の時間も、ワクワクするような時間へ変えられると思っています。

また、アロマは精油の組み合わせ方によって、たくさんの香りの種類を楽しむことができます。柔軟剤もこのように香りを自分で組み合わせて使えるようにすれば、もっと自由に香りを楽しめる毎日がつくり出せるのではないかと考え、今の商品のコンセプトが生まれました。

ーブランドの名前の由来は？

〈Fuuai〉は、直接肌に香りをつけない、香りをまとう商品だからこその名前です。

「柔軟剤で香りを身にまとうさま

　それは周りの空気と、風と、

　合わさって完成される世界観

　やわらかで、かろやかで、爽やかな

　イメージを連想させるように」と考えました。さらに、日本語をルーツにした言葉にすることで、等身大の自分を表現できる親しみやすいブランドでありたいと思いました。

ー商品デザインのこだわりは？

①たくさんの香りの種類があり、わくわくする香料のボトルデザイン

〈ベースの香り〉は、感じとったインスピレーションで選びます。それぞれ、香りのイメージを表現するためにさまざまな色のグラデーションを用いました。例えば、透き通った淡いブルーによく見るとピンクやイエローが混ざった「Yasuragi」は、まったりとした心地よさが感じられるように。家族やパートナーともシェアできる香りの「Sawayaka」は、中性的なパープルで繊細さも表現しています。