昨年の「April Dream」でネクストクリエイションが描いた夢の、1年後。今の僕たちの挑戦を「Made in April Dream」としてご報告します。

株式会社ネクストクリエイションの夢は、あらゆる人がクリエイティビティを発揮できる社会を創ること。つまり、どんな人にも備わっているクリエイティビティ（＝創造性）を仕事に生かして、より良い社会を創ること。この夢を掲げてデザインスプリントを行ってきたこの1年で、ネクストクリエイションはインドネシアにも進出することができた。

日本での僕たちの取り組みは、民間企業だけでなく、北九州市役所・福岡県庁、立命館大学や北九州市立大学など教育機関のプロジェクトにおいてデザインスプリントを実施し、企画会議をより短時間かつ効率的にすることによって、メンバーのクリエイティビティを発揮する時間を増やすことだった。

僕にとっても予想外の幸運だったのは、会社の所在地にもゆかりのある憧れの人、ロバートの馬場さんの企画に参画できたことだった。このように、様々な団体の様々なプロジェクトに関わっていくうちに、僕たちへのワークショップの依頼が何とインドネシアから舞い込んできた。

・インドネシア大使館とのワークショップ

東京の大使館に呼ばれ、相談を受けたのは2021年11月。インドネシアはいま急速に発展している国の1つだが、その分一人一人のクリエイティビティを企業での仕事に生かす風土が充分に整っていない。そこで僕たちネクストクリエイションが体験ワークショップを主催し、日本のスタートアップ6社と、インドネシアのスタートアップ6社にデザインスプリントを通じて、新規事業を創ってもらうことだ。Google Venturesから生まれた最新の快議術（会議術）を体験し、単に交流するだけでなく、ワークショップを通じてビジネスを始める場づくりに貢献できたと思う。

・インドネシアでの法人設立

僕がインドネシア出身ということもあり、ネクストクリエイションは設立当時から新型コロナ流行前まで、シンガポール、インドネシア、台湾などアジア諸国の展示会に積極的に参加し、そのビジネス環境を調査してきた。2021年11月の上記ワークショップ開催で、インドネシアの抱えるビジネス上の問題は日本とかなり似通っていることが分かり、思い切ってインドネシアに進出、ネクストクリエイションのインドネシア支部として法人を設立した。

若者層が多く、まだ世の中に出ていないアイデアに溢れているインドネシアでデザインスプリントを広め、そのクリエイティビティを磨いていくことは、日本にとっても良い参考になると僕たちは確信している。日本とインドネシアで互いに刺激し合って、アジア全体のクリエイティビティ向上に貢献すること、それがこれからのネクストクリエイションのApril Dreamだ。