中国ブランディング/越境販売サポートサービスの開発秘話

中国EC

2020年9月2日 17時34分株式会社スクロール３６０

scroll360　中国ブランディングサポートを担当する郭です。

この中国ブランディングサポート立ち上げた経緯や思いなどについて、ご説明させていただきます。

【ブランディングサポートサービスのはじまり】

弊社の中国ECは、2012年頃からインハナECという会社をつくり、T-mallのサポートを3年ほどやっておりましたが、採算が合わず、一時的に中断しておりました。2015年あるお客様から総経理の坂口のところまで連絡が来ました。当時はインバウンド需要が真っ盛りで、LAOXなど中華系のお店には、大量の旅行者が集まり、「爆買い」をしていました。爆買いは、その年の流行語にもなりました。そのお客様は、LAOXにも出店しており、インバウンドでも数千万円の売上がありました。まずその客様からのミッションは、「インバウンドで日本に旅行に来る中国人の買い物リストに入れたい」ということでした。当時多かったのが、日本へ旅行に行く中国人にその友人から頼まれるリストというものがありました。今もあるかもしれません。その数が膨大で、人によっては総額数百万円分頼まれるなんてこともありました。そのリストに事前に記載された状態で日本に来て欲しいとの要望です。そこで、当時からSNSの主流であった、微博（weibo)と微信(wechat)で情報を発信することを始めました。次に、お土産で友人にあげた場合、その友人は、その商品について必ず調べるだろうということで、ホームページをつくりました。ホームページは、日本のでは正常に開かない場合が多く、サーバーも中国に置き、非商用のICPも取得しました。

【フォロワーを増やしたい】

次のお客様からの要望は、「フォロワーを増やしたい！」ということでした。毎日記事をアップしているだけでは、それほどフォロワーを増やすことができません。SNSのキャンペーンを利用して、サンプルをプレゼントするキャンペーンを毎月行い、定期的にフォロワーを増やしていきました。当選者もこちらで選ぶことができたため、影響力のある人に当選させ、拡散をしてもらいました。地道にコツコツとフォロワーを増やしていくことができ、ある時、フォロワーの方から、「どこで買えるんですか？」と問い合わせが来るようになりました。

【販売をしたい】

購入したいとの要望が出てきたので、まずはテスト販売として、淘宝網（CtoC)を使い、テスト販売をスタートしました。販売も今までコツコツと積み上げてきたSNSのフォロワーに対しての販売をメインに、セールなどを行ったりして、徐々に販売量を増やしていくことができました。一番効果があったのは、weiboの中で、その商品のファンを探し、そのファンを取り込むことで、友達にも紹介してくれるなど、良い効果がでました。

【BtoCの越境モールで本格的に出店したい！】

淘宝での販売が増加してきたため、BtoCでも比較的ハードルが低かったJD（京東商城）の越境モールへの出店を提案しました。そのころになると、そのお客様の方のインバウンド売上もかなり増加してきていたため、すぐに出店することが決まりました。そしてJD国際での出店をすることになりました。618やW11のセールも体験し、2年目にはその実績を持って、T-mall国際での出店もできました。現在は、インフルエンサー広告やライブコマースなど広告面での運用も含めてサポートさせてもらっています。

【このサービスで大切にしていること】

私は、このサービスの責任者として、お客様と共にチャレンジし、共に成長していきたいと思っています。この中国での販売はそう簡単なものではありません。世界的にも絶大な知名度とニーズがあれば別ですが、日本では有名であっても、中国では無名のものばかりです。ゼロからスタートして、知名度と信用を築き上げるのは、とても難しいです。今の中国はワールドカップのようなもので、世界中のビジネスマンが一山当てようと進出してきていますので、更に難しいと思います。売れるか売れないかわからないものに対して、私は数百万、数千万円の広告費をかけることや、毎月100万円近い固定費を請求したりすることもできません。やはり私たちは、地道にコツコツ進めながら、チャンスを見つけ出し、チャレンジしていく道を選んでいます。そこに賛同して、共にチャレンジや成長していきたい企業であれば喜んでお手伝いしていきたいと思ってます。