「ビジネスでVRは使えるのか?」試行錯誤でようやくリリース!VR(バーチャルリアリティ)で倉庫見学コンテンツを作ってみた。

#VR  #バーチャルリアリティー  #倉庫見学

2020年9月30日 11時16分 株式会社スクロール360

自己紹介

はじめまして。スクロール360 ソリューション営業推進室の後藤です。

「営業推進室って何をするの?」と思われる方も多いかもしれません。

現在は、営業戦略や提案資料を作成したり、サービス開発時の営業展開や分析をしたり…。


言うなれば、「営業部の何でも屋さん」というポジションです。


営業推進室には、「こんなネタがあるから、活かし方を考えてくれないか?」という、トップからの依頼がよくおりてきます。

今回のVRも、まさにそれでした。

VR(バーチャルリアリティ)で何ができる?

▲VRイメージ(ゴーグル無しでも、PCやスマホから簡単に体験できます)


VRとは「バーチャルリアリティ」の略で、仮想現実と訳されます。

VRを通して視聴することにより、自分が仮想空間に入り込んで、あたかも現実であるかのようなリアルな体験ができる、というものです。


「VRを使って何かできないか?」

以前も同じ流れでVRやARを使った企画を検討したことがありましたが、当時は良い企画が浮かばず、断念していました。

VRプロジェクトのスタートは、株式会社スペースリーとの出会いから

静岡県の企業とテクノロジーベンチャーを結びつける、静岡県最大級のビジネスマッチングイベント「TECH BEAT Shizuoka」で、当社の社長が株式会社スペースリー(以下、スペースリー)というVR技術をもつ企業と商談をしたことから、このプロジェクトが始まりました。


スペースリーは、VRカメラで撮影した画像を、視聴者が快適に閲覧できるようにするプラットフォームをもっています。「全天球カメラ」と呼ばれる、全方位を写すカメラは市販されていますが、これを地図とマッピングしたり、各画像に動画やキャプションを入れたりしてVR映像に編集するとなると、スペースリーのようなプラットフォームが必要になります。


企画段階では、スペースリーの導入実績を基にたくさんのアイディアが出ましたが、まずはオーソドックスに、当社の物流倉庫見学をVRで誰でも気軽に体験していただこう!というプランに決まりました。


2020年3月。

奇しくも、新型コロナウィルスが本格的に警戒され始めたタイミングと重なりました。

いざ撮影開始!

▲撮影の様子(VRの撮影では、全天球カメラを使います)


当社では、2020年5月に茨城県つくばみらい市に新物流倉庫「スクロールロジスティクスセンターみらい(以下、SLCみらい)」の稼働を控え、倉庫内部をVRで見学できるようにしておこう、ということで撮影が始まりました。


VR画像の撮影には全天球カメラ「THETA(リコー製)」を利用しました。

このカメラは、超広角レンズが前後に2つ付いており、1回の撮影で周囲全てを撮影できます。撮影はスマホに入れたアプリとTHETAを繋いで行います。


ここで予想外の事実が判明。


撮影するたびに撮影者が写りこんでしまうのです。当然といえば当然ですが、写りこんでしまうとさすがにかっこ悪いし、没入感が得られない…。


▲撮影者がしっかり写り込んでしまう・・・


ということで、撮影のたびに「物影に隠れる」ことになります。


稼働前のため、お客様の商品や設備が十分に入っていない閑散とした倉庫内では、隠れる物陰を探すのも一苦労…。そして、隠れる物影が撮影ポイントと(かなりの距離)離れているケースが多いのです。


▲隠れる物陰が遠すぎるため、逃げ遅れてしまうことも・・・


カメラをセットして、物陰に隠れて、撮影して、次の場所に移動して…

結構な重労働でした。

入念な撮影準備も

▲撮影ポイントや見どころなどを、しっかり確認


事前に、他のメンバーに工事中の現場で撮影テストをお願いし、営業の何名かにVRレビューをしてみたところ、いくつかの問題がみつかりました。


  1. 水平が取れていないと気持ち悪い
  2. カメラの向きが異なると、移動後に突然違う方向を向いてしまう
  3. 撮影するポイントが近すぎると、無意味な場所の移動が続く
  4. 離れすぎていると、バーチャル感が無くなってしまう
  5. それぞれのポイントで何を見せたいか、解説がないと見学にならない


これらの問題を受けて、本格的な撮影に挑みました。

< 事前準備/撮影ポイント >

  1. フロアマップを基に物流担当・営業担当に倉庫の見どころを確認する
  2. 見どころが写るように、撮影ポイントを設定する
  3. 見どころを普通の写真・動画で撮影する
  4. 水平をはかれるスタンド(一脚)を用意する

撮影は無事終了!?

▲無事に終了したと思ったが・・・?


こうしてテスト撮影時の問題を踏まえ、撮影は無事に終了しましたが、カメラの向きを間違えた画像が何枚かあることが、撮影後に発覚…(汗)。


新物流倉庫「SLCみらい」は、つくばエクスプレス秋葉原駅から約40分。

都心からの距離も近いので、気軽に撮影に行くことができます。


近いとはいえ、何度も撮影のために外出しているとサボりだと思われる…。

サボるならもっとスマートにサボりたい…。


ということで、再撮影はいったん保留。

とりあえず編集を進めながら解決方法を探ることにしました。

編集開始

▲VRページを構築(スペースリーのサービスを使います)


VR倉庫見学とは、いわば倉庫内のGoogleストリートビューを作るようなもの。見学していただくお客様のために、色々な仕掛けを用意します。


  • 地図にそれぞれの画像を配置
  • 配置された画像と画像を結ぶ移動アイコンをつける
  • 画像に説明用の文章や静止画・動画を入れる


これらの機能があらかじめ揃っているのが、前述のスペースリーというサービスです。ブラウザで利用するサービスなので、画像のアップロードと設定を進めていきます。


設定に慣れてきた頃、全天球画像の編集機能を発見!

カメラの向きを間違えた画像、編集できないかな…

(でないと、再撮影に行かなければ…)

と思いながら色々と試行錯誤して…、ついに解決!


元画像をコピーして、元画像の端っこを中央に揃えて再配置すると前後が反転するのです。


▲ちなみに全天球画像を普通の画像ビューアで見るとこんな感じ


説明文や静止画もきちんと入れていきます。

完成したタイミングで、営業に再度レビューを行います。

営業メンバーの反応は・・・

▲スマホで見るVRが大変好評でした


  • 撮影ポイントが少なくなりすっきりした
  • 説明文だけだと伝わりづらい部分がある
  • 動画で解説も入れてほしい
  • 現時点では営業がWeb商談で使うイメージ


ということで、まだまだ改善余地がありそうな反応です。


ただ、スマホのVRモードで見て貰った担当からは、

「これ、結構リアルですね!」という好感触を得ました。


「VRモード」は、いわゆるVRゴーグルを使ったパターンと、スマホを手持ちして自分の動きと画面が連動するパターンの2つがあります。VRゴーグルが手元にないため、スマホしか試すことができませんが、スマホでくるくる回りながら見ると、あの広大な倉庫の雰囲気が少し伝わります。

Webで一般公開

▲当社の公式サイトで公開中


今回、お客様ご自身でVR倉庫見学をしていただけるように、当社の公式サイトで一般公開をしました。現状に満足せず、もっと「SLCみらい」の良さをアピールできるようにブラッシュアップを続ける予定です。


※公開ページはこちらから。ぜひご覧ください。

https://www.scroll360.jp/reason/vr/

(随時、説明動画も追加していきます)

結論、VRはビジネスに使える!今後の展開

VRによる倉庫見学コンテンツは、お客様により便利に、そしてリアルな倉庫内部の視察をしていただく、ということが一番大きな目的ですが、倉庫で働いていただくスタッフの採用にも活かせると考えています。

快適な労働環境であることをアピールできれば、優秀な方々に多数応募いただけると考えています。


※「SLCみらい」は働く人の快適さもかなり重視しています

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あと、個人的にはこういうコンテンツはバズらせることも必要だと思っています。例えば、「倉庫でVR脱出ゲーム」とか…。学校向けに社会科見学コンテンツとして展開するとか…。


またVRに限りませんが、倉庫見学を希望されるお客様にWeb会議サービスを利用した「オンライン倉庫見学会」もできるのではないかと考えています。


企画の段階ではコロナの影響がここまで長引くとは想定していませんでしたが、結果として強力なコンテンツとなりつつあるVR倉庫見学。


今後は静岡や大阪にある、その他の物流倉庫のVR倉庫見学コンテンツも進めていきたいと考えています。


※スクロール360:バーチャル物流倉庫見学

https://www.scroll360.jp/reason/vr/

(随時、説明動画も追加していきます)


【スクロール360】

https://www.scroll360.jp/

【お問い合わせはこちら】

https://www.scroll360.jp/inquiry/