コロナ禍で活用されたアクリルパーテーションが大量の廃棄物に。既存製品をベースに廃棄物のアップサイクルに取り組んだ、とある中小企業の物語...

SDGｓ

#SDGｓ #コロナウイルス #インターコスモス

2023年10月3日 16時00分株式会社インターコスモス

様々な店舗や建物、商業施設、またイベントや展示会など、あらゆるシーンで必要とされる装飾を手掛けているインターコスモス。

コロナ禍ではウイルス対策ツールの商品開発、販売も幅広く展開。飛沫対策として重宝された透明アクリルパーテーションをオリジナルの形・デザインに加工し提供するなど、顧客からの要望、様々なニーズに応えてきた。

やがてコロナウイルスが第５類感染症へ移行となり、今まで大量に設置されていたアクリルパーテーションの処理に頭を抱える事業者が続出。

徐々に取り払われているものの、廃棄に必要な処理の手間とコストが問題になっている。

長くウイルス対策関連商品としてアクリルパーテーションを販売してきた当社はこの問題を無視する事はできなかった。

廃棄予定で山積みとなったアクリルの再利用への第一歩として起案

手間とコストの課題は、ショールームや来客スペースを構える当社も同じ。山積みのアクリルを見て何かに活用できないか？そんな思いから一人の社員が立ち上がった。広報部の片田哲矢がいろいろ模索した末に行きついたのがデコソラ（※）を使用した新しい案内サインへ生まれ変わらせる新たな取り組みだった。

※【デコソラ～Decoration Solar Chip～】とは、電源や配線なしで太陽光や既存の光源を利用し、まるでLEDであるかの様に輝くデコレーションチップで同じくSDGｓに取り組む当社が取り扱う商品。

実現に向けて、撤去したアクリルの物量やサイズ、厚みを考慮し、まずは社内でデザイン、制作、取付まで実施した。素材支給から制作・取付までをテストする事で、提供の際にかかる工数やフローに問題がないか確認した。

全ては、数多くのアクリルパーテーションを販売してきた会社だからこそ顧客が抱える問題の解決策を提示し、社会に貢献したい！という当社の企業理念に基づく動きであった。

その結果、これまでに無いアクリルの再利用方法を発信した事で、自社の制作力をアピールする事もできたが、既にある素材を再利用という入口からアクリル素材で他に何ができるのかという観点で、制作部の試行錯誤が続いた。

アクリル素材の可能性は無限大！様々なアイデアをカタチに...

アクリルにオリジナルデザインを出力、また自由な形にカットできるという事で実現する様々な再利用のアイデア。その受け皿となったのが制作部課長高那の存在だった。

高那「我々の部署はいつも社内外を問わず、いろいろな所から『これできますか？』と相談される部署でして、今回も同様に真っ先に広報から相談を頂きましたが...今回は『デコソラ以外に何ができそうですか？』という相談。YesかNoで答えられず、正直制作できる幅が広いので悩みましたね。

そこから社内キャラクターの卓上アクリルスタンドや卓上アクリルカレンダーなどテストサンプルを色々作成しました。ピークでは目にする商品全て『アクリルで作れるか？』という脳内フィルターを自然と通していましたね...(笑)」

素材を有効活用しながら多種多様な顧客ニーズに対応し、様々なアイデアをカタチにしていくのが自分の仕事だと、今回の取組について力強く語った。

アクリル再利用の新たな選択肢～新商品 LED 2WAYポップ～

当社がアクリル再利用の新たな選択肢として提案するのが高輝度LEDでアクリルを下から照らし、オリジナルデザインを光輝かせるディスプレイ【LED 2WAYポップ】である。

【LED 2WAYポップ】とは、ポスター等の出力物はもちろん、オリジナルデザインを出力したアクリル面板でも高輝度LEDで下から照らし、色鮮やかな光の演出でデザインを彩る事ができる卓上型LEDディスプレイ。

組立て、差し替えカンタン。コンパクトでありながら高級感溢れるフォルム。発光(常灯)７色のカラーバリエーションと２種類の発光パターン。デザインの工夫次第で、目立たせたい箇所のみを光らせる演出も可能。ちょっとしたスペースに“光るアクリルプレート”で高級感溢れる空間演出を実現させるLED 2WAYポップ。