創業32年ドイツのハンモックブランドLA SIESTA（ラシエスタ）のストーリー。ブランドが絶えずイノベーションを推進しクオリティとサスティナビリティにこだわったハンモックを作り続ける理由とは

開発ストーリー

2023年10月12日 12時40分株式会社Ampus

ドイツで約30年前に創業されたハンモックブランドLA SIESTA（ラシエスタ）は

現在、世界50カ国で愛される世界的なブランドとなり、様々なスタイルのハンモック、独自に開発した吊り下げ用器具、オリジナルスタンドなどを販売しています。

このストーリーでは、当ブランドの持続可能なサスティナビリティへの意識と、品質・デザインそしてラシエスタならではのこだわりについてご紹介します。

1970年代の終わりにLA SIESTAの創業者のグリザー夫婦が旅先のカリブ海でハンモックと出会い、「ハンモックとは⽇常の⽣活に彩りをあたえるものである」と確信したところからブランドの歴史が始まりました。

1991年3月16日、創業者たちはマインツで開催された展示会で最初のハンモックを販売し、徐々にハンモックへの熱意だけでなく、その起源や南米各地の様々なハンモックの伝統に対する関心も高まっていきました。そこから現在ラシエスタはカラフルで、倫理的かつ持続可能な方法で作られたハンモックを作っています。

また需要の増加に伴い、品質も重視されるようになり、LA SIESTAブランドの構想が生まれました。従来のハンモックに技術的な革新とデザイン性を取り入れ、耐久性と快適さを備えたハンモックが「ラシエスタ」です。

世界一快適なハンモックを作ること、そして1日15分ハンモックに揺られるだけで、生活の質が向上することを世界に広めること。　それがブランドの原点となっています。

ラシエスタのハンモックのこだわりや特徴についてご案内します。

社会的・環境的フットプリントに良い影響を与えないものはすべて排除した、シンプルで考え抜かれたデザインと品質

「より少ない製品で、より質の高い生活を」これが、ラシエスタがハンモックとハンモックチェアを開発する原則です。最終的には、シンプルで考え抜かれた、魅力的なデザイン、高品質、快適性、耐久性を特徴とする製品に仕上がっています。

製品の有用性や社会的・環境的フットプリントにプラスの影響を与えないものはすべて排除するよう努力し、材料、エネルギー、労働力を削減し、廃棄物を最小限に抑えます。

ラシエスタが実際に取り組んでいる施策の中からいくつかをご紹介します。

=ものづくりへのこだわり=

しっかりとハンモックの生地が広がり、体にフィットする設計

例えば、ハンモックの品質と快適さは、吊り下げる両端のコード（紐）の数で決まります。コードが多いほど重量配分が改善され、ハンモックの全体的な耐久性と快適性が向上。ラシエスタはその本数と長さにもこだわり、ハンモックのサイズに合わせてしっかりと布地が広がる構造を生み出しました。

特許取得済みのハンモックチェア用スイベルで快適

360度回転するスイベルによって、回転よるロープが摩擦する負荷を抑え、お好きな向きでハンモックチェアを使用することができます。またラシエスタのハンモックチェアは運動教育および運動研究のための独立した研究所によるテストにより、高品質であるという MOVEMENT & INNOVATION の証明を授与されました。

独自で開発した安全で使いやすい吊り下げ用取付具で、毎日の使用も簡単

安全が第一であり　全てのラシエスタの吊り下げ取付具は、欧州最大級の認証機関であるTÜV Rheinland（テューフラインランド）試験・認証を受けています。

丈夫なことはもちろん、取り外しや高さ調整を簡単にし、使いやすさにもこだわって作られており、様々な設置方法やハンモックの種類に対応しています。

GOTS認証を取得したオーガニックコットンを使用。厳格な【環境・と社会基準の順守につとめています

ラシエスタは家族経営の企業として、次世代のための生態系の保護と公正な人的交流は、特別な関心事として捉えています。そのため、絶えずイノベーションを推進し、生産とサプライ・チェーンを最適化しています。お客様とともに、30年以上にわたって、より良い明日に向かって努力を続けています。

コロンビア産　GOTS認証のオーガニックコットンを使用したハンモック

GOTS認証は、独立機関によるバリューチェーンに沿った厳格な環境・社会基準の遵守を保証するものです。ラシエスタはハンモックブランドとして初めてGOTS認証を取得しました。

コロンビアの製造パートナーを選ぶ際、私たちはエコロジーと社会の持続可能性へのコミットメントを重視しました。長期的な視点からオーガニックコットンにこだわることが理にかなっていると考えたからです。

持続可能性に影響されるハンモックやパッケージデザイン

デザイナーは、製品のサステナビリティに大きな責任を負っていると考えています。

それは素材の選択から始まり、製品の構造にも及びます。

ハンモックは強い力に耐えなければならないので、私たちは耐久性に関して高い基準を設けています。

うまく設計されたハンモックは、力を全面に均等に分散させ、不均一なストレスを防ぐことができます。

更にハンモック、ハンモックチェア、付属品に加え、パッケージもすべて自分たちでデザインしています。この時点で、デザインチームは最終製品のサステナビリティにも大きな影響を及ぼしています。

急速に変化する消費者の世界に対応するため、定期的にパッケージングソリューションのサステナビリティチェックを実施しています。私たちは常に、何が理にかなっているか、どうすれば材料を節約できるかを検証しています。

長年にわたる改革により、かなりの量の材料を節約することができました。

2010年、クラシックハンモックのパッケージは "Rollito（ロリート）"に変更されました。コンパクトに巻かれ、シンプルな紙のバンデロールで留められています。これにより梱包の無駄を省き、環境維持への取り組みをさらに進めています。このユニークなパッケージは世界的に著作権が認められており、現在でもLA SIESTAハンモックブランドの特徴となっています。

ドイツにある本社とコロンビア製品の加工は、気候変動に左右されないものです

コロンビア・アマゾンの森林再生プロジェクト（ClimatePartner認定）を通じて、避けられない排出量をオフセットしています。

持続可能なリラクゼーションは、LA SIESTAの創設以来、私たちの身近にある問題です。創業当初から、私たちは地球にできるだけポジティブな影響を与えたい、持続可能性の問題に総合的な方法で取り組みたいと考えていました。

気候ニュートラルとは

企業、製品、プロセスが気候に悪影響を与えない場合、気候ニュートラルであるといえます。これは、主に排出量の削減と、気候保護対策の継続的な最適化によって達成されます。しかし、すべての排出を回避できるわけではありません。そのため、国際的に認められた気候保護プロジェクトによって、排出を相殺するという選択肢があります。このようなプロジェクトにより、私たちのようなドイツ企業は、世界各国の排出量を相殺することができるのです。

製造業者として、またeコマース小売業者として、私たちは自分たちの活動が気候に与える影響を認識しています。

だからこそ、ラシエスタではカーボンフットプリントの削減に継続的に取り組んでおり、2021年には気候ニュートラルへの道を歩み、排出量を削減することを決めました。

ClimatePartner（クライメートパートナー）

ClimatePartnerの気候ニュートラルラベルは、透明性と信頼性を保証します：

※　ID番号により、消費者は企業がどのような排出削減策を講じているか、どのような気候保護プロジェクトを選択しているか、どれだけのCO₂をオフセットしているかを確認することができます

製品ライフサイクル全体を通じてオフセットする排出量

クライメート・ニュートラルには、企業活動や日常生活のさまざまな側面が含まれます。LA SIESTAでは、現在2つの方法で気候ニュートラル・プロセスを実施しています。

コロンビア産の気候変動に左右されない製品

コロンビア産の製品はブランドの中核をなす製品ですが、同時にラシエスタが生み出す排出量の最大の割合を占めています。しかし私たちは、コロンビア製ハンモックとハンギングチェアのライフサイクル全体を通じて発生する排出量をオフセットする措置を講じています。将来的には、他の製品についても同様の方法で排出量をオフセットしたいと考えています。

すべての排出量が実際にオフセットされていることを保証するために、独立した組織による認証は私たちにとって重要です。そのため、気候保護ソリューションのリーディングプロバイダーであるClimatePartnerと協力し、その気候ニュートラルラベルで私たちのコミットメントを確認しています。

クライメートID 17238-2203-1001

現場での補償：コロンビアの森林保護プロジェクト

私たちは排出量を相殺するために、コロンビアのマタヴェンにおける森林保護プロジェクトを支援しています。私たちはコロンビアのハンモックとハンモックチェアが生産される国で直接活動することに強い思い入れがあり、このプロジェクトの全体的で持続可能なアプローチはラシエスタの価値観と共鳴しています。

取り組みの中心にあるのは、先住民の森林保護支援であり、2,842,200エーカーを超える熱帯雨林とその生物多様性が保護されています。このプロジェクトで追求されているのは、環境の持続可能性だけでなく、食の安全の確保、子供たちの教育へのアクセスの改善、新技術の開発の促進などで、マタヴェンでの活動の主な目標は、持続可能な経済慣行と自然保護への長期的なシフトを生み出すことです。