Chara'ft(キャラフト)からついに、宮城県との連携協定第一弾が始動

モノづくり

2024年6月19日 16時50分株式会社アドグローブ

株式会社アドグローブはゲームやソリューション開発、モノづくりなど、エンターテインメントに関連したあらゆるプロダクトを手掛ける総合エンターテインメント企業です。当社はこれまで数々のプロジェクトを立ち上げてきました。その中でも「Chara'ft(キャラフト)」は「キャラクター（個性）」×「クラフト（モノづくり）」の造語で、「関わる人の個性や作品・モノへの愛着・愛情を次の世代に受け継いでいく」ことをテーマとしたプロジェクトとなっております。

2023年の8月より始動して以来、愛媛県の砥部焼や長崎県の波佐見焼、福島県の白河だるまなど、いくつものキャラクターとクラフトを繋いできました。このストーリーでは、そんなChara'ft(キャラフト)と宮城県が連携協定を締結するに至った背景や経緯を振り返りながら、このたび始動した第一弾のアイテムの制作についてお話します。

─宮城県との「伝統的工芸品産業の振興に関する連携協定」締結について

今回のプロダクトは日本が世界に誇るコンテンツの一つ「モノづくり」。そのモノづくりの一つ、伝統工芸品との掛け合わせです。

工芸品は「修理できなくなるまでが寿命」とも言われており、金継ぎや焼付などの修理技法も含めて、愛着のあるモノと生活を長く共にしていくために発展してきた歴史があります。

しかし現代では、生活様式の変化や後継者不足などの影響もあり、工芸品を手に取る、目に触れる機会が減ってきてしまっているのが実情です。

また、アニメや漫画・イラストも、日本が世界に誇るコンテンツの一つだと思っています。

視聴・鑑賞するものとしてはもちろん、普段の装いにも、何気ない会話の中にもキャラクターが登場する。

今では好きなアニメや漫画・イラストが人間関係の中心になっていることも珍しくありません。

そういった生活に根差しているアニメや漫画・イラストなどと、工芸品ならではの特徴を活かしながら、「生まれた時から作品やモノがそこにいる、ある」を実現する。それが「Chara'ft(キャラフト)」というプロジェクトです。

-作品の発表や産地連携で苦戦する中、新たな一歩となった宮城県との出会い

ただこのプロジェクトを進めるにあたり、自分たちだけでは足りない部分がいくつもありました。それは企画商品の製造を行ってくださる製造元様との繋がりや、ご協力いただける方を探すための期間、そのアイテムの発信方法など。自分たちもこういったプロジェクトが初めてだったため、右も左も分からない状態で、一つ一つ扉を叩いていくことしかできなかったのです。

そんな中、「関わる人の個性や作品・モノへの愛着・愛情を次の世代に受け継いでいく」ことを共通のテーマに、Chara'ftを一緒にやっていくパートナーとして宮城県と「伝統的工芸品産業の振興に関する連携協定」を締結いたしました。お互いにこのプロジェクトを盛り上げていきたいという気持ちが重なり、協定締結を進めていくことができました。

そしてその協定をきっかけとした第一弾のアイテムがついに登場します。

─宮城県指定伝統的工芸品「玉虫塗」からスタート

改めて、本プロジェクトは「キャラクター（個性）×クラフト（モノづくり）」のそれぞれの個性を掛け合わせていく長期的なプロジェクトです。そして今回は宮城県との協定をきっかけとした第一弾を発表します。

その協定のスタートとなるアイテムは、「玉虫塗」です。

「玉虫塗」は宮城県指定伝統的工芸品で、仙台に設立された国立工芸指導所で発明された特許技法です。艶やかに照り返す発色と光沢が特徴で、光の加減で色合いが微妙に変わる、その豊麗な色調がタマムシの羽根に似ていることからこの名が付けられました。「銀粉」を撒き、その上から「染料」を加えた透明な塗料を塗り上げるという独特の技法で、これまでの漆器にはない、鮮やかな色と輝きを生み出しています。

そんな玉虫塗で作られたアイテムが今回のピノコとヒョウタンツギの丸小物入とハンドミラー。宮城県との「伝統的工芸品産業の振興に関する連携協定」における、記念すべき第一弾となりました。玉虫塗ならではの高級感漂う見た目に、くすっと笑ってしまうようなお茶目さや、思わず微笑んでしまうキュートさがプラスされています。

丸小物入ではジュエリーや腕時計、ちょっとしたお菓子を入れたり、はたまた裁縫セットを入れてみたり。ハンドミラーではおでかけでのちょっとしたお直しや、アップで何かを確認したい時にも。どちらも、東北工芸製作所さまの「見る工芸から使う工芸へ」というコンセプトの光るアイテムに仕上がりました！是非皆さまの日常でも「伝統的工芸品」を身近に感じてもらえると嬉しいです！