知的食体験メディア「goodie foodie（グッディーフーディ−）」を運営する株式会社ミニマルは、2023年6月に公式書籍となる『専門店で聞いた　本当においしい食べ方』（goodie foodie編集部著／彩図社刊）を発行しました。

会席料理、カウンター寿司、海鮮丼、ひつまぶしといった和食の定番から、つけ麺や油そばのおいしい食べ方、ケンタッキーフライドチキンのキレイな食べ方など「それが知りたかった！」という51の料理の食べ方を収録。

編集部が現場で聞いた「きれいな食べ方」「おいしい食べ方」を写真付きで詳しく紹介しています。いつもの食事がもっとおいしくなる「小さな発見」が盛りだくさん！　その取材・編集の裏側をgoodie foodie編集部の丸茂アンテナが語ります。

始まりは10年前に出版したベストセラー書籍

「食べ方」をテーマにした知的食体験メディア「goodie foodie（グッディーフーディ−）」をリリースしたのは、コロナ禍が明けつつあった2022年9月でした。秋刀魚の塩焼きから手羽先の唐揚げ、ケンタッキーフライドチキン、巨大ハンバーガーまで、「きれいな食べ方」「おいしい食べ方」を詳しく紹介するWebメディアを立ち上げたのには理由がありました。

知的食体験メディア「goodie foodie」

https://goodie-foodie.com

そこからさらに遡ること10年。2012年8月に、私は彩図社という出版社に企画を持ち込み『イラストでよくわかる きれいな食べ方』という書籍を出版しました。なんとなく思いついた書籍企画でしたが、コンビニ流通に乗ったこともあり、増刷を重ねるベストセラーに……。その後、「イラストでよくわかる」シリーズは、10タイトルを超える人気シリーズとなり、今も私が運営する編集プロダクション・株式会社ミニマルを代表する作品になっています。

その後も「食べ方」のフィールドワークを続けていた私は、Webメディア「goodie foodie」をリリースし、紹介するメニューのバリエーションをさらに広げて行きます。そして、たどり着いたのが、写真付きで詳しく「食べ方」を紹介する本書『専門店で聞いた　本当においしい食べ方』の出版でした。

版元は「イラストでよくわかる」シリーズでお世話になった彩図社。会席料理、カウンター寿司といった和食の定番から、つけ麺や油そばのおいしい食べ方、ケンタッキーフライドチキンのキレイな食べ方など「それが知りたかった！」という51の料理の食べ方を収録しています。すべて店舗オーナーやチェーン店の本社で聞いた公式な「食べ方」です。

「食べ方」の面白さに目覚めたのは、本書にも載っている手羽先唐揚専門店『世界の山ちゃん』で食事をしていたときでした。箸袋に描かれたかわいい「食べ方」イラストのガイドに従い、手羽先の小骨を抜くと気持ちいいほどキレイに食べられるではないですか。

そこから「きれいな食べ方」「おいしい食べ方」を現場で聞くフィールドワークが始まりました。海鮮丼、ひつまぶし、もんじゃ焼き、じゃじゃ麺、皿うどん、魚介満載のパエリア、プレートに載った巨大ハンバーガー……。

「これ、どうやって食べたらいいですかね？」

「料理の内容ではなく、食べ方を教えてほしいんです」

そんな不思議な取材の記録をまとめたのが、Webメディア「goodie foodie」であり、そのエッセンスを凝縮したのが本書『専門店で聞いた 本当においしい食べ方』となります。

粘り強くフィールドワークを繰り返し、普段は語られない「食のこだわり」極意を聞きだした

専門店の店長やオーナーに「食べ方」について聞くと決まり文句は、

「いや〜お客様の好きなように食べていただければいいですよ」。

わかります……それはそう答えるしかないでしょう。

しかし、ここで諦めてはいけません。粘り強く話を聞くと「いや実はね……」「本当のことを言うと……」と普段は語られない「食」のこだわりがあふれ出すのです。

プロの料理人は、ゲストに対して「食べ方」を押し付けることはしません。しかし、「本当はこうやって食べてほしい」というこだわりを確実に持っています。それを聞き出すコツは、「知ったかぶり」をしないこと。「カウンターのお店って、あまり来ないんで緊張します」「◎◎◎って、よく食べるんですけど、正直、正しい作法を知らないんですよね。ご主人はどう食べてます？」などと言いながら、距離を詰めていくとコワモテの料理人でも気さくに「食べ方」の奥義を披露してくれます。

今後も取材を続け、「食べ方再発見」の感動を更に広めたい

本書では、専門店で聞いた「おいしい食べ方」を中心に、食事のマナーや基本ルール、一流店でのふるまいなども解説しています。その店舗のファンを自認する著名人の食べ方を紹介するコーナーもあります。五感で「食」をたのしむには、ほんの少しの訓練が必要です。それは、プロの料理人と向き合う「作法」ともいえるでしょう。

本書の前身ともいえる『イラストでよくわかる きれいな食べ方』が発売になってから、いつの間にか12年が経ちます。思えば遠くに来たもんだ……という気分です。不思議なもので「食べ方」を意識するといつものメニューが、もっとおいしく、もっとたのしく感じられるようになります。これにハマって、今も取材を続けています。「食べ方再発見」の感動をぜひ皆さんと共有できればと思っています。

『専門店で聞いた　本当においしい食べ方』発売後、自社メディアのほうにも新たな層が見に来てくれるようになりました。取材に対応いただいた飲食店にも読者の方が訪れているようです。たかが食べ方、されど食べ方……。「メニューの内容ではなく、食べ方を教えてほしいんです」という怪しい取材に快く対応してくれた掲載店の皆さんは、間違いなくいいお店だと断言できます。

コロナ禍が過ぎ、飲食店も活気を取り戻しています。ホームパーティなどの機会も増えていることでしょう。仲間と一緒にたのしく食事をする際に、ちょっと盛り上がる「食べ方」のコツを本書で見つけてみては？

【書籍データ】

『専門店で聞いた 本当においしい食べ方』

和食に洋食、エスニック料理……。日本ではさまざまな料理を口にする機会があるが、そのたびに迷ってしまうのが「これってこの食べ方でいいの？」ということ。タイ料理についてくる謎の調味料、カウンター寿司の正しい振舞い方、日本料理の作法など、どうすればいいのかわからないものがたくさんあります。 そこで、そうした謎を解明すべく専門店・名店・達人を直撃。その料理を一番おいしく食べる方法を聞いてきました。

会席料理やお寿司の作法といった定番のものから、つけ麺のおいしい食べ方、ケンタッキーフライドチキンのキレイな食べ方など「それが知りたかった！」という51の料理の食べ方を収録。オールカラー、写真付きだから分かりやすい。食事の作法だけでなく、おいしい食べ方まで身につく新感覚のマナー本です！

定価：1,430円（本体1,300円＋税）

発行：2023年5月29日

出版社：彩図社

A5判／144ページ

【本書の購入はこちらより】

Amazon：https://www.amazon.co.jp/dp/4801306659/

楽天ブックス：https://books.rakuten.co.jp/rb/17468410/