株式会社バークリーコンサルティングは、WEBマーケティング事業等を展開するグループ会社である株式会社ハロネットが、これまで培ってきた独自のIT資産を武器に、昨今のIoT、AI、RPAの急速な普及など世の中のデジタライゼーションの潮流をさらに加速すべく、DX(デジタルトランスフォーメーション)を中心としたコンサルティングを提供するために設立された。

新型コロナウイルスによる、働き方の変化

コンサル業界は、スマホにノートPCの個人貸与など、テレワーク対応は出来ていると言えども、クライアントとのミーティングは対面が当たり前で、バークリーコンサルティングの事業統括責任者である永井も、クライアントとの会合のため東海、関西方面への出張も頻繁であった。

また、自社オフィスは、TVドラマのロケ地など、数々のメディアで利用されるような、ベンチャー企業らしいおしゃれなオフィスであることも加わり、メンバーも出社が週の半分以上を占める勤務形態であった。永井の場合は、日常的に週に3日以上はオフィスに出社していた。

コロナ禍に合わせた働き方の実施

これまで当たり前だった働き方が、新型コロナウイルスの影響で変わらざるを得ない状況となった。2020年4月以降、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、オフィスへの出社や、クライアントへの訪問などが制限されることになる。クライアントとのミーティングは、web会議が前提となった。デスクワークも、テレワークを前提とし、オフィスへの出社は、必要最低限に削減。事業統括責任者である永井も、週に1日出社するのが精々というレベルに大きく変化する。

それにより、本格的なテレワーク化を推進。ファイルサーバーやPCの各種アプリのクラウド化、webミーティングツールの導入、経費精算や契約など全てクラウド化を実施し、テレワークでも不便のない環境を、スピーディーに構築した。

また、テレワークにより対面でのコミュニケーションが減った分、メール利用の他にスマホでのコミュニケーションのしやすさという点で、グループ会社にてサービス提供している社内SNSツール【Zone】の最大活用を図った。

※Zone： https://zo-ne.work/top/

評価制度自体の見直し：OKR (Objectives and Key Results) の導入とジョブ型雇用

働き方の急激な変化に伴い、これまでの人事評価制度では適正な評価ができないという問題が起こった。具体的には、出社前提のこれまでの制度では「勤務態度が見えない」「成果につながる行動(過程)の把握が難しい」などの理由が挙げられる。テレワークで顔を合わせる機会が激減し、コミュニケーションの手段が限られる中、永井は、業務に対する評価自体の難しさや、評価基準の曖昧さを原因とする課題も感じていた。

また、コミュニケーションが減ることで、社員のストレスの増大・モチベーションのダウンも大きな心配事であった。そのような中、近年大手企業を中心にジョブ型雇用が導入され、注目を浴びているが、そもそもコンサル業界はジョブ型雇用であるため、別の対策が必要となる。

そこで、ジョブ型雇用と同時に大手企業が注目しているOKR (Objectives and Key Results：目標と主な結果) という評価手法に注目した。米インテル社で開発され、Google、Facebookをはじめとした、シリコンバレーの大企業が積極的に採用している方法である。

KPI(重要業績評価指標)重視でなく、「設定した目標に対してどのようなチャレンジをしたか」といったプロセスを重視するため、目標の達成度を第一の評価基準にしない点も特徴である。バークリーコンサルティングの人事評価では、コンサルタントのタイトル毎にコンピテンシー (優秀な成果を発揮する行動特性) を設定し、コンピテンシーを実現するための具体的なプロセス目標を合意・設定、KPIの達成度と共に評価する制度とした。

KPIのみでは「達成度合い」を評価するため、どうしても実現可能な目標設定にとどまりがちなのは、プロフェッショナルな世界においても課題であったし、テレワークの中、成果につながる行動の具体的目標を設定することで、評価そのものを容易とする意図もあった。また「コンピテンシー」は若手にも理解しやすいように「能力」と言い換えて表現した。

新しい評価制度の詳細

新評価制度により、納得性の向上とチャレンジ精神の醸成を期待

OKRによる評価は、自分は「どのようなコンサルタントになりたいか」、そのために「何に取り組んでみたいか」を考え行動することを目標とするため、仕事に対するやりがいや、チャレンジ精神が醸成できると考えている。

どんな評価制度でもそうだが、納得性、一貫性のある目標であったり、仕組みである必要があるが、半期ごとにweb面談で相談、確認、合意を行い、ベンチャーらしく必要であれば、環境変化に応じた迅速な目標修正も行うことで、より納得性を高める努力も行った。

新しい評価制度導入後の状況

新しい制度を導入後のメンバーの反応も良い。

安東は、「コンピテンシーが設定されているため、やるべきことが明確になり、目標に対して自分に何が足りないか、適度なタイミングでフィードバックを貰えるので、モチベーションを維持しながら働くことができる。」と話す。まだまだ、チャレンジ半ばであるが、新制度の中で昇格したメンバーも現れ、良い意味で刺激につながると共に、コミュニケーション不足による、評価制度への不安やストレスというものは減ってきたと感じている。今後も海外も含めた新しい取り組みも参考にしつつ、メンバーの意見も聞きながら、より納得性高い、結果をきちんと評価できる制度としていきたいと考えている。

アフターコロナに向けて

GAFAなど米大企業の中には、コロナ終息後は、週3日出社を想定している企業もあるようだが、バークリーコンサルティングは、引き続きテレワーク推進の方向で考えている。

但し、対クライアントについては、やはり対面でのディスカッションの方がより深い検討も出来ることもあるため、ケースバイケースとなるのではないかと思う。永田は、「テレワークを推進している中、コミュニケーション不足が懸念されるが、社内SNSツールを最大限に活用すると同時に、積極的に情報を共有しチームパフォーマンス向上につなげていきたい。」と話す。

今後もテレワークが進んでいけば、転勤という概念が無くなるかもしれない。普段はweb会議でコミュニケーションし、どうしても必要な場面のみ出張として出向いていく。そんなことが現実になる日も遠くないのではないかと考え、バークリーコンサルティングとしての拠点構想も検討をはじめたところである。

※左から三人目が事業統括責任者の永井

株式会社バークリーコンサルティング

2019年10月設立。 グループ会社である、中小企業に向けたWEBマーケティング事業等を展開する株式会社ハロネットが、これまで培ってきた独自のIT資産を武器に、昨今のIoT、AI、RPAの急速な普及など世の中のデジタライゼーションの潮流をさらに加速すべく、DX(デジタルトランスフォーメーション)を中心としたコンサルティングを提供。グローバルで認知されているコンサルティング企業と比較し、日本企業を熟知したプロフェッショナルを抱える弊社は、日本企業を熟知したサービスで、お客様のニーズにお応えします。バークリーコンサルティングはイノベーションで社会を変え、新たな世界を創ることに挑戦していきます。

■DX(Digital Transformation)コンサルティング

経済産業省が2018年12月、デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドラインを発表しました。私たちは、これまで培ってきたハロネット独自のIT資産を武器に、IoT、AI、RPAの急速な普及など世の中のデジタライゼーションの潮流をさらに加速し、お客様の成長を力強くサポートします。

■戦略・業務コンサルティング

DXは企業の戦略そのものになりつつあります。情報技術の活用含めたお客様の戦略策定から、戦略を実現するための具体的な施策の検討、そして施策の実施スケジュールの作成や実行支援、チェンジマネージメントに至るまでワンストップでご支援いたします。

会社概要

会社名 : 株式会社バークリーコンサルティング　https://bkley.com

住所 : 新宿区西新宿6-18-1 住友不動産新宿セントラルパークタワー11F

代表取締役　: 住田悦郎

事業内容 : コンサルティング業及びこれに付随する業務