豊かな自然環境と田園風景が残る、長野県東部の上田市。その魅力を発信する一般社団法人信州上田観光協会は、2021年より上田市のディープな魅力を「上田市のB面」として紹介するプロモーション「ニュー・ウエダ」を展開してきました。
その第4弾では、これまであまり知られてこなかった、夜の楽しみ方に焦点を当て、古き良きノスタルジックな風情が残る歓楽街「袋町」で長年愛されてきたスナック10店舗をお得に利用できる「ナイトパスポート」を発売。
同施策を伝えたプレスリリースは、その物語性やシビックプライド醸成の効果が評価され、特別賞(各部門賞には当てはまらないが表彰したいプレスリリースや発表者の行動を讃える賞)を受賞しました。
【受賞プレスリリース】長野県上田市の“ディープなB面”を紹介するプロモーション「ニュー・ウエダ」第4弾。上田のスナック旅をお得に楽しく「ナイトパスポート」 販売開始
【受賞理由】
スナック体験冊子を「パスポート」と名付け、夜の街の魅力を広める取り組みがユニークです。スナックのママの顔写真や紹介文を掲載し、親近感を抱かせる戦略も優れていると思いました。物語性があり、地域の魅力向上、地元住民・関係者の誇りを支える効果があり、多様な可能性を感じさせられました。(河 炅珍)
意義のある内容を伝えるプレスリリースであるだけでなく、各店舗を店主の写真とともに紹介し、丁寧な内容になっていると感じました。(関根 和弘)
直球でなく変化球で街を知ってもらう施策として、ハードルを少しでも低くして親しみやすさが伝わる発表を心掛けているのが分かる。切り口はカジュアルにも見えるが、元々持っている街の魅力を、ありのままに伝える方法として参考になる。単なる店紹介でなく、スナックのママたちが登場することで人間味を感じさせてくれる。(三島 映拓)

一般社団法人信州上田観光協会 広報担当
千葉県船橋市出身。都内の出版社で雑誌編集者として勤務経験後、長野県上田市の地域おこし協力隊として地域のPRに従事。協力隊退任後、(一社)信州上田観光協会の広報に携わり、ホームページやSNS、メディア広告などを通じて地元の魅力を発信している。
信州上田観光協会:特別賞受賞
──特別賞の受賞おめでとうございます。今回のプレスリリースはどのような狙いがあって配信されたのでしょうか。
上田市は、お城や温泉などで知られる観光地ですが、日帰り観光客が多く、宿泊客が少ないことが課題でした。そこで、「上田市の夜の魅力」を発信しようと、よそにはないノスタルジックな風情が残る「袋町」に着目。昨今首都圏を中心に関心を集めている「スナック」に的を絞り、広報PR活動を行うことにしました。
上田の夜を楽しむことで宿泊につながるだけでなく、スナックという社交場で地元の人と観光客が交流することで上田市のファンやリピーターを創出することも狙いのひとつです。構想から1年、関係各所の協力を得ながら実現に至った企画ということで、より多くの人に上田市の古くて新しい魅力を知っていただき、訪れていただきたいと思い、プレスリリースを配信しました。
──反響はいかがでしたか。
プレスリリース配信後は、長野県の新聞3社とテレビ局4社のほか、複数のWebメディアから取材を受けましたし、Instagramのフォロワーも400ほど増加しました。
これまであまり注目されてこなかったコンテンツに、地元民や観光客からの反響も大きく、エントリー時に購入いただく冊子の販売も、当初予定していた2倍の部数を達成。これを機に、上田市を訪れた方やスナックへ通い始めた方も多く、上田市の交流人口増加につながっていることを実感しています。
──スナック体験冊子を「パスポート」と名付け、夜の街の魅力を広める取り組みがユニークだと審査員からも好評でした。受賞プレスリリースを作成するうえでこだわった点を教えていただけますか。

歓楽街「袋町」の情緒ある街並みや、商品(スナック体験パスポート)の魅力が伝わるよう、複数の画像を用意して視覚的にディープな雰囲気の表現や、読み手の興味を引く構成にはこだわりました。スナックのママの顔写真を掲載することで、安心感や親近感を感じてもらい、「行ってみたい」と思えるような気持ちを醸成することも意識しましたね。
また、この企画を通じて入店のハードルが高いとされるスナックを誰もが気軽に訪れるきっかけとなり、観光客や市民の出会い・交流を通して上田市のファンやリピーターの創出へとつながってほしいという、私たちの想いにも触れています。公式インスタグラムやキャンペーン情報など内容が多い中でも印象的に伝わるよう、見出しを設けたり、文字の配置や整列を工夫したりするなど、読みやすさにも配慮しました。
──受賞が決まってからの思いや周囲の反響をお聞かせください。
今回の企画に携わったスナックのママをはじめ、関係者からも「すごいね」「よかったね!」と、喜びの声を頂戴しております。
多くの関係者の協力のもと実現できた企画なので、このような素晴らしい賞を受賞したことで、皆さまへの恩返しにもなったかと思います。また、第三者からの評価を通じて、自分たちの住む街の魅力を再認識し、誇りにつながる機会にもなりました。
まとめ:上田市の魅力を発信し、市民の愛着と誇りを醸成
一般社団法人信州上田観光協会は、「上田市のB面」をテーマにしたプロモーション「ニュー・ウエダ」第4弾で、スナック街「袋町」に焦点を当てた「ナイトパスポート」を企画・発信しました。夜の街に親しみを感じてもらうことで、観光客と地元住民の交流を促し、上田市の新たな魅力を引き出した企画です。
プレスリリースでは、温かな人柄が伝わる写真や丁寧な構成により、街への愛着と誇りを醸成。敷居を下げながら地域の活力を伝えたこの発信は、特別賞にふさわしい“人と街をつなぐ”好例となりました。
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