【開催レポート】『UMITO NARIWAIワークショップ』をきっかけに、北海道釧勝地区3漁協が共同で“サステナブルな漁業の実現”に向けた議論を初開催
〜20・30代の漁業者が、地域を超えて共に描く、水産資源を育む「海」と「生業」を両立・持続させる浜の未来〜
「ウミとヒトが豊かな社会の実現」をビジョンに、サステナブルな漁業・養殖業の推進を行う株式会社UMITO Partners (所在地:東京都渋谷区、代表取締役:村上春二)は、北海道の浜中漁業協同組合・厚岸漁業協同組合・昆布森漁業協同組合を対象に、「UMITO NARIWAI ワークショップ」第一弾を実施しました。UMITO Partnersのスタッフが各地域の漁業の状況や課題を事前にヒアリングしたうえで、2回にわたりワークショップを開催。課題解決に必要な情報提供と、地域漁業に携わる参加者による課題解決に向けた議論のサポートを行いました。
第1回目は16名、第2回目は19名の漁業者や漁協職員等が参加し、各地域の漁業の課題や理想の浜の姿、課題解決に必要なリソース、アクションを話し合いました。今回の「UMITO NARIWAI ワークショップ」をきっかけに、初めて漁協を越えた青年部間での議論が行われ、また今後も定期的にこのような機会をもつことを検討しています。
第1回目は16名、第2回目は19名の漁業者や漁協職員等が参加し、各地域の漁業の課題や理想の浜の姿、課題解決に必要なリソース、アクションを話し合いました。今回の「UMITO NARIWAI ワークショップ」をきっかけに、初めて漁協を越えた青年部間での議論が行われ、また今後も定期的にこのような機会をもつことを検討しています。
- NARIWAIワークショップとは
- 開催概要
第2回 2023年1月14日(土) 16:00~18:00
・対象:浜中漁業協同組合・厚岸漁業協同組合・昆布森漁業協同組合の青年部に所属する漁業者、漁協職員
・開催場所:北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)釧路支店(北海道釧路市)
・参加人数:1回目16名 / 2回目19名
・運営:株式会社UMITO Partners
<第1回>
-情報提供
未来を見据えた漁業について、消費動向と市場動向を知る、自分の浜の現状を知る
-グループワーク
理想の漁業・浜の姿を描く、地域の漁業の課題を明らかにする
<第2回>
-1回目の振り返り
-情報提供
世界的に高まる海藻への期待(ブルーカーボン生態系としての海藻、海藻の多用な活用・流通 等)
-グループワーク
解決すべき課題の優先順位を決める、解決のためのアクションを話し合う、アクションを起こすためのリソース (ヒト・モノ・カネ・情報)を明らかにする
- 開催背景と課題
そういった課題があるなかで、漁業現場の方々が自ら考え、解決策を描くためのサポートが必要であるという意見を漁業者の方からいただき、「UMITO NARIWAIワークショップ」の開催に至りました。
- 実施内容
■テーマ:3漁協それぞれの理想の浜の姿と理想を話し合い、漁協ごとにプレゼンテーション
前半の情報提供パートでは、UMITO Partnersが関わった未来を見据えた漁業の実例や、消費動向と市場動向について紹介しました。漁業者からは「漁協と産地仲買人、漁業者の間でどのような協議を行ったのか」、「漁業者が得る収益にはどのような変化が起きたのか」などの質問が上がり、他の浜や漁業の取り組みへの強い関心と、漁協と産地仲買人、漁業者が三方良しの漁業を行うために何ができるのかを考えたい、という話題が中心となりました。
後半は、浜中漁協、厚岸漁協、昆布森漁協に分かれてグループワークを行い、事前に漁協から提供された情報を元にUMITO Partnersが分析した資料を用いて、浜の現状を客観的に確認した後に、理想の漁業・浜の姿について、意見を出し合いました。(詳細レポートはこちら:https://umitopartners.com/2022/12/1126nariwaireport/)
<第2回>
■テーマ:昆布の新たな活用方法を学び、課題に向けた具体的なアクションへの道筋を議論
前半の情報提供パートでは、参加者の多くが昆布漁に携わり、地域的にも主要な水産物であることから、海藻をとりまく世界情勢、市場からの期待や新たな流通の可能性について情報提供を行いました。参加者からは「ブルーカーボンについての理解が深まった」という意見や、「カーボンオフセットの具体的な事業モデルはどのようなものか」、「具体的な藻場再生の手法はどのように行っているのか」などの質問が挙がりました。昆布については、資源調査のデータ化による管理の効率化や、地域の名前がついた昆布のブランド化を希望する意見もありました。
後半は、浜中漁協、厚岸漁協、昆布森漁協に分かれて、グループワークを実施。1回目のワークショップで、各漁協から挙げられた課題について、取り組みやすさや得られる効果等を指標に優先度を整理し、取り組むべき対象水産物とアクションを明らかにしました。そのうえで、どういったリソースがあればアクションを実現できるかを話し合い、最後に各漁協代表者がプレゼンテーションを行いました。(詳細レポートはこちら:https://umitopartners.com/2023/01/0114nariwaireport/)
- 参加者アンケート結果
事後アンケートでは、第1回は80%、第2回は88%の参加者がワークショップの内容について、“満足した”と回答。「今回のワークショップでやるべきことが明確になったので、実現に向けて行動していきたい」、「これからも周辺の漁協と切磋琢磨して活動していきたい」、「お互いの意見を検討し合える良いワークショップだった」という声が挙がりました。また、資源調査・管理の充実化や、水産物のブランド化などのプロジェクトの推進、ワークショップの定期的な開催を望む声が挙がりました。今後もUMITO Partnersは、ワークショップで上がった課題の解決や地域漁業が目指す姿の実現に向け、共に考え、支援していく予定です。
- 関係者コメント
浜中漁業協同組合 青壮年部部長 山﨑賢治氏
UMITO Partnersのみなさんにご協力いただいたおかけで、ワークショップを開催することができました。漁協という単位を越えて「海の資源」と「生業」について議論するのは初めてで、良い刺激になりました。この機会を大切に周辺の漁協と切磋琢磨して取り組みたいと思います。危機感を持っている世代である20代・30代の各漁協の青年部で話し合う機会を持つことで、有意義な時間になったと思います。
厚岸漁業協同組合 青年部部長 中嶋哲太朗氏
釧路勝地区の漁協全体で具体的な課題について話し合うことはなかったので、とても良い機会になりました。ワークショップ形式にすることで、お互いの意見を言いやすく、話しやすいワークショップでした。今後も周辺の漁協と協力しながら、より良い漁業に取り組んでいきます。
昆布森漁業協同組合 青年部部長 成田大佐氏
とても充実した話し合いの場にすることができました。このワークショップでやるべきことが明確になったので、この機会を大切に実現に向けて取り組んでいきたいと思います。各漁協の状況も分かり、お互いの努力で地域の漁協をより良いものにしていきたいと思います。
株式会社UMITO Partners 代表取締役 村上春ニ
漁協の皆様と協議を重ね、地域漁業の現状に合わせてワークショップ内容を設定しました。海洋環境や水産資源の状況が変化する中で、これまでの漁協や産地仲買人との関係性を維持しながら、水産資源と漁業の持続性を視野に、より良い浜や漁業の姿を考え直すタイミングが来ていると感じています。ワークショップは2回で一区切りとなりますが、今後議論された課題解決や理想の浜の姿を目指して、前に進められるようにサポートを続けていきます。
- UMITO Partnersについて
<支援プロジェクト>
・岡山県瀬戸内市邑久町垂下式カキ漁のMSC漁業認証取得支援
・広島県倉橋島垂下式カキ漁改善プロジェクト(FIP)※1
・北海道苫前町ミズダコ樽流し漁業改善プロジェクト(FIP)
・北海道マイワシ漁業改善プロジェクト(FIP)
・宮城県気仙沼ヨシキリザメ・メカジキはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP)
・千葉県船橋市東京湾スズキまき網漁業改善プロジェクト(FIP)
・熊本県天草市マダイ養殖業改善プロジェクト(AIP)/ ASC認証取得支援
・和歌山県那智勝浦町ビンチョウマグロはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP)
・宮城県女川町ギンザケ養殖業改善プロジェクト(AIP)/ ASC認証取得支援
- UMITO Partners会社概要
所在地:東京都渋谷区渋谷1-23-21渋谷キャスト1-2F
代表:村上春二
設立:2021年6月1日
事業内容:
水産エコラベル認証取得に関するコンサルティング事業
地域サステナビリティに関するコンサルティング事業
サステナブルファイナンスに関するコンサルティング事業
サステナビリティに関する事業開発・実行支援・戦略立案コンサルティング事業
サステナビリティに関するプラットフォーム事業
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