クマなどの鳥獣被害が拡大し9割の生産者に影響。自治体支援は約半数程度にとどまる
食べチョクが緊急調査を実施し特集ページを公開
1万軒を超える生産者ネットワークと、認知度・利用率など9つのNo.1(※1)を持つ日本最大の産直通販サイト(※2)「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデン(本社:東京都港区、代表取締役社長:秋元里奈)は、深刻さを増すクマ・イノシシ・ハクビシンなどによる鳥獣被害(※3)について、生産現場への影響を調査しました。(※3)鳥獣被害とは、野生の鳥や獣が、農作物・森林・水産資源、さらには人の生活や財産に与える被害のことをいいます。
調査の結果、76.9%の生産者が「今年、鳥獣被害が発生している」と回答。そのうち51%が「例年よりも被害が多い」と回答しました。クマの出没・被害については、全体のうち26.2%の生産者が「今年は出没や被害が増えている」と回答。そのうち46.4%が東北地域、26.8%が信越地域であり、特に東北地域では72%の生産者がクマ出没頻度の増加を感じていると答えました。
また、鳥獣被害に対する自治体支援について35.7%が「支援なし」と回答しており、支援の拡大余地も明らかになりました。食べチョクでは調査結果を受け、鳥獣被害に遭った生産者の商品を「食べて応援」できる特集ページおよび生産現場の声をまとめた特設ページを公開。日本最大の産直通販サイトとして、今後も環境変化や災害に直面する生産現場の実情を伝え、生産者と消費者が共に持続可能な食の未来を考えるきっかけを提供してまいります。
鳥獣被害に遭った生産者を「食べて応援」する特設ページ:
https://www.tabechoku.com/feature_articles/wildlife-damage-support-202511
生産現場の声をまとめた特設ページ「地球の異変 〜生産現場から届く声〜」:※随時更新
https://www.tabechoku.com/feature_articles/summary-report-environment

・調査実施の背景
今年に入り、全国的にクマによる被害が増加しており、生産者から「被害が深刻」「対策費がかさむ」といった声が多く寄せられています。そこで食べチョクは、クマをはじめとする鳥獣被害が生産現場に与える影響や、各生産者の対策状況を把握するため、緊急アンケート調査を実施しました。
気候変動や生産環境の変化など、厳しい状況が続く中でも、生産者たちは真摯に生産に向き合い、新たな可能性を模索し続けています。食べチョクは、こうした現場の実情や生産者のこだわりをわかりやすく伝え、生産者と消費者がともに未来を築くための「つながりの場」を提供し続けてまいります。
・生産者に行った鳥獣被害に関する実態調査の結果サマリー
■調査概要
調査対象:食べチョクに登録している全国の生産者
調査期間:2025年11月2日(日)~6日(木)
調査方法:インターネットによる任意回答
回答人数:130人
■約8割の生産者が「今年、鳥獣被害が発生している」と回答
「2025年に鳥獣被害が発生している」と回答した生産者は、76.9%に上りました。

■5割以上の生産者が「例年より被害が増えている」と回答
今年鳥獣被害が発生していると回答した生産者のうち、51%が「2025年に鳥獣被害が例年よりも多い」と回答。一方で、「例年並み」は39%、「例年より少ない」は10%となりました。

■約9割の生産者が「売上への影響を実感」
今年鳥獣被害が発生していると回答した生産者のうち、「1〜10%程度の売上減」と回答したのは63.3%に上りました。さらに「11〜20%程度の売上減」が19.3%、「21〜30%程度の売上減」が10.1%、「41〜50%程度の売上減」が1.8%となり、合計94.5%が売上に何らかの影響を感じていることが分かりました。

・生産者に行った鳥獣被害に関する実態調査結果詳細
■被害をもたらす野生動物は、鳥・イノシシ・ハクビシンなど多様
被害をもたらす主な野生動物は、鳥(17.6%)、イノシシ(16.8%)、ハクビシン(14.8%)、シカ(10.9%)、アライグマ(10.1%)、モグラ(6.4%)、サル(4.2%)、クマ(3.6%)、アナグマ(3.1%)、タヌキ(2.8%)。その他も含めると計20種類にのぼり、多様な害獣による被害が発生していることが明らかになりました。

■8割以上の生産者が、鳥獣被害への対策を実施
被害の有無にかかわらず、82.9%の生産者が何らかの対策を行っていることが分かりました。

■自治体支援を受けている生産者は約5割にとどまる
今年「自治体から鳥獣被害対策の支援がある」と回答した生産者は56.6%。一方で35.7%は「支援がない」と回答しており、自治体の支援が十分に行き届いていない現状が浮き彫りになりました。

・生産者に行ったクマ被害に関する実態調査結果
■全国では約3割の生産者が、クマの出没や被害の増加を実感
2025年にクマの出没や被害について「例年より増えている」と回答した生産者は20%。「例年並み」と回答した6.2%を合わせると、全国の26.2%がクマの出没や被害の増加を実感していることが分かりました。

■地域別では、東北が約5割・信越が約3割・関東が約2割
2025年のクマの出没や被害が増えていると回答した生産者のうち、46.4%が東北地域、26.8%が信越地域、17.9%が関東地域でした。特に東北地方では、被害や出没の増加を感じる生産者が目立ちました。

■東北地方では7割以上が「クマ被害の増加を実感」
アンケートに回答した生産者のうち東北地方の生産者に絞ると、2025年にクマの出没や被害が「例年より増えている」と回答した生産者は72.2%。「例年並み」11.1%を合わせると、83.3%がクマの出没や被害を実感していることが分かりました。

■信越地方でも約4割が「クマ被害の増加を実感」
アンケートに回答した生産者のうち信越地方の生産者に絞ると、2025年にクマの出没や被害が「例年より増えている」と回答した生産者は42.1%。「例年並み」15.8%を合わせると、57.9%がクマの出没や被害を実感していることが分かりました。

■クマの出没や被害状況・対策・自治体対応に関する生産者の声
クマの出没状況や被害、対策、自治体の対応に関する生産者の声を紹介します。
<クマ被害に関する現状動画>
山形県上山市・長沼果樹園提供
<クマ被害に関する生産者の声>
・加工用ぶどうがクマに荒らされ20a(約2,000㎡)全滅した(山形県・クマ被害・ぶどうを生産)
・秋の天然きのこシーズンだが、ツキノワグマが近隣で多く出没している。収穫者が山奥まで入山できず適切なタイミングで収穫することができない。現在も思うように入山できていない。(新潟県・クマ被害・山菜・胡桃を生産)
・熊被害は柿を食べられる(新潟県・クマ被害・米を生産)
・資材置場ハウスを熊に破られ、中に置いていた米ぬかを食べられた。(福島県・クマ被害・アスパラガスを生産)
・和梨が熊と鳥に食べられて収穫量が激減した。(秋田県・クマ被害・なしを生産)
<【クマ被害への対策】に関する全国の生産者の声>
・山ではクマよけスプレー、熊鈴、爆竹、ピッケル、採取兼用ナイフで対策している(新潟県・クマ被害・山菜・胡桃を生産)
・熊・イノシシ対策にウルフピー(狼のオシッコ)やクレゾール石鹸による臭いで寄せ付けないようにしているが余り効果は無い(新潟県・クマ被害・米を生産)
・熊対策はできなかった(秋田県・クマ被害・なしを生産)
<【クマ被害へ自治体支援】に対する全国の生産者の声>
・熊避けスプレーの購入金の補助もしくは全家庭に配ってほしい。(新潟県・クマ被害・米を生産)
・電気柵購入の補助。個人では最大50%または5万円の低い方なので全く足りない(福島県・クマ被害・アスパラガスを生産)
・熊の目撃情報を市の農林課に報告しても特に対応されないケースもある(岩手県・クマ被害・りんごを生産)
<【その他被害へ自治体支援】に対する全国の生産者の声>
・数が多いのでいずれ突破される。電気柵が多すぎてそのメンテナンスに多くの労力が割かれてしまい、農作業が滞る。最初の積雪前に電気柵を外すが、最初の積雪では根雪にならず一旦雪解けし、その隙にイノシシに畑中ボコボコにされる。(福島県・イノシシ被害・アスパラガスを生産)
・有害動物の駆除が基本だと思います。猟銃を使った有害駆除に対する日当を上げてほしいです。行政による狩猟の理解、役所内で野生動物に対する専門性の人員育成など。(和歌山県・いのしし, アライグマなど被害・みかんを生産)
・補助金の支援はありがたいが毎年すぐに枠が埋まって一度も支援を受けられないため、もっと幅広くサポートしてほしい(山形県・ハクビシンなど被害・トマトを生産)
・電気柵の支援金増額が必要。猟師を増やす施策、狩猟免許の取得費用や免許維持費、弾代、檻などの補助金拡充など。(新潟県・いのしし, たぬきなど被害・自然薯を栽培)
■メディアの皆様
今回の調査では、クマをはじめとする鳥獣被害や、気候変動・自然災害の影響を受けている生産者の現状が明らかになりました。これらの被害状況や地域・品目別の詳細情報のご提供が可能です。取材やヒアリングをご希望のメディア関係者の方は、下記フォームよりお問い合わせください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScUiKua8d7PLaFYdcu5lNY8XZM3RlVf8yvsMk7xWLMljRS2Cw/viewform
・食べチョクの気候変動に関する取り組みについて
◾️鳥獣被害に遭った生産者を「食べて応援」する特設ページ
食べチョクでは鳥獣被害の現状を受け、鳥獣被害に遭った生産者の農林水産物を「食べて応援」できる特集ページおよび生産現場の声をまとめた特設ページを公開しました。
日本最大の産直通販サイトとして、今後も環境変化や災害に直面する生産現場の実情を伝え、生産者と消費者が共に持続可能な食の未来を考えるきっかけを提供してまいります。
鳥獣被害に遭った生産者を「食べて応援」する特設ページ:
https://www.tabechoku.com/feature_articles/wildlife-damage-support-202511

◾️生産者のインタビューをまとめた特集ページ
お読みいただけるようにまとめた特集ページ「地球の異変 〜生産現場から届く声〜」を公開しました。今後も追加をしていく予定です。
食べチョクでは、気候変動に立ち向かうリアルな声を「生産現場から」「地球から」シリーズで発信してきました。ひとまとめにしたページを公開しました。
詳細はこちら:https://www.tabechoku.com/feature_articles/summary-report-environment
◾️気候変動や環境変化に関する生産者実態調査
年々深刻さを増す気候変動の一次産業への影響について調査を実施しました。
詳細はこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000317.000025043.html
・食べチョクが実施するサポートについて
食べチョクは、気候変動による収穫量減少や、台風や自身などの自然災害で被害を受けた生産者や、新型コロナウイルス感染拡大や物価高騰などの影響で経営環境が急激に悪化した生産者に対するサポートを行ってきました。
<関連する2023年以降のプレスリリース>
◾️2025年10月 瀬戸内海の牡蠣大量死
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000339.000025043.html
◾️2025年8月 令和7年8月の大雨による被災生産者向け支援プログラム
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000327.000025043.html
■2025年6月 さくらんぼ収穫量減少
さくらんぼ生産者の8割が収穫量減を予測。一方で食べチョク内の流通額は1.5倍に拡大。買って応援クーポンを限定配布。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000314.000025043.html
■2025年5月 梅の不作
梅の流通額が1.8倍に拡大。7割の生産者が収穫量減を予測。不作で高まる産地直送ニーズに応え、買って応援クーポンを限定配布。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000313.000025043.html
■2025年5月 米農家の実態を調査第2弾。
米農家の9割が「経営が苦しい」と回答。補助金なしでは7割が赤字。農機具・燃料・肥料の値上がりによる生産コスト上昇が主因。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000312.000025043.html
■2025年5月 米農家の実態を調査
米農家の実態を調査。6割以上が利益還元を実感する一方で、取引価格は9割が「適正価格」または「安い」と回答。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000310.000025043.html
■2025年1月 いちごの収穫量減
いちごの流通額が1.4倍に急増。生産者の約9割が収穫量減を実感しており、不作による価格高騰の影響で産地直送のいちごを求める人が増加中。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000305.000025043.html
■2025年1月 卵の価格高騰
卵の価格高騰を受け実態調査を実施。生産者の約4割が収穫量減を実感。食べて応援クーポンの配布を開始。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000304.000025043.html
■2025年1月 みかんの不作
みかん流通額が1.4倍に急増。生産者の8割が生産量減を実感しており、不作による価格高騰の影響で産地直送のみかんを求める人が増加中。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000303.000025043.html
■2025年1月 キャベツの価格高騰
キャベツの流通取引総額が昨年比4.1倍に急増。価格高騰の影響で産地直送の野菜を求める人が増加したことを受け、特集ページおよび毎日1名様に野菜BOXをプレゼントする企画を開始
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000302.000025043.html
■2024年6月 さくらんぼ農家支援プログラム
猛暑の影響で4,000万円規模の損害も。さくらんぼ農家支援プログラムを食べチョクが実施。昨年対比50%以上売上が減少した農家が約4割。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000273.000025043.html
■2024年5月 ALPS処理水放出開始
経済産業省のALPS処理水関連の支援事業に参画
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000262.000025043.html
■2024年1月 令和6年能登半島地震
令和6年能登半島地震を受け、避難所への食材提供と被災生産者向け支援プログラムを開始
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000249.000025043.html
■2023年8月 ALPS処理水放出開始
ALPS処理水放出開始に伴い、食べチョクが漁業者向けサポートを実施
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000231.000025043.html
■2023年7月 大雨被害
大雨による被災生産者向け支援プログラムを実施
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000226.000025043.html
■2023年6月 台風2号の豪雨災害
台風2号の豪雨による被災生産者向け支援プログラムを実施https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000025043.html
■2023年3月 酪農家支援
対象商品1購入あたり100円を食べチョクから生産者に寄付及び食べチョクに新規登録する酪農家の審査体制を強化
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000211.000025043.html
・食べチョクについて
⾷べチョクは、こだわり⽣産者から直接⾷材や花きを購⼊できる産直通販サイトです。日本の産直通販サイトの中で認知度や利用率などの9つのNo.1(※1)を獲得しています。
野菜・果物をはじめ、米・⾁・⿂・飲料といった⾷材全般と、花き類を取り扱っており、消費者が生産者に食べた感想を伝えるなど直接やりとりできることが特徴です。
また、好みに合う⽣産者を選んでくれる野菜定期便「⾷べチョクコンシェルジュ」など5つの定期便を提供。さらに、企業の福利厚生や販促キャンペーンに活用できる法人向けサービス「食べチョク for Business」や、ふるさと納税の返礼品として食べチョク生産者の食材を楽しめる「食べチョクふるさと納税」も展開しています。
2025年11月時点でユーザー数は120万人、登録⽣産者数は11,000軒を突破し、約5万点のこだわりの逸品が出品されています。
・URL:https://www.tabechoku.com/
・公式X(Twitter):https://twitter.com/tabechoku
・公式Instagram:https://www.instagram.com/tabechoku/
・食べチョクのコンセプトやストーリーがわかるサービス紹介動画
(※1)国内の産直通販サイトの中で「お客様認知度」「お客様利用率」「お客様利用意向」「Webアクセス数」「SNSフォロワー数」「生産者数」「生産者認知度」「生産者利用率」「生産者利用意向」の9つでNo.1を獲得。
プレスリリースURL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000295.000025043.html
(※2)産直通販サイト:生産者が消費者の自宅へ商品を直送することを特徴とする生産者特化型の通販サイト
・ビビッドガーデンについて
代表者:代表取締役社長 秋元里奈
本社所在地:東京都港区浜松町1丁目7番3号 第一ビル4F
設立日:2016年11月29日
事業内容:全国の生産者から食材や花などを直接購入できる産直通販サイト「食べチョク」、ネットスーパー「食べチョクドットミィ」、生産者の顔が見える冷凍食品ブランド「Vivid TABLE」の開発・運営
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
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