「学生の企画力を、世に送り出す」元人事と学生がつくる企画職特化型採用サービス

#誕生秘話  #就職活動  #クリエイティブ

2020年12月24日 15時30分 株式会社パラドックス

企業のブランディング、クリエイティブを手掛ける株式会社パラドックス(本社:東京都港区、代表取締役:鈴木 猛之)は、2020年12月に「企画力で評価され企業と出会える、企画職特化型新卒採用サービス~IBUKI~」をリリースしました。現在就職活動において、企画職・クリエイティブ職といった職種を目指すためには、美大・芸大卒といった学歴や経験を示すポートフォリオの提出が通例となっており、一般の大学生には不利な状況があります。しかしパラドックスでは10年以上にわたり、様々なバックグラウンドを持つ人材を企画職として採用し、社外賞を獲得するような一流クリエイターへと育成してきました。そんなパラドックスだからこそ生み出すことができたのが本サービスです。企画力の育成と企業との接続を並行して行うことで、企画職・クリエイティブ職を目指す学生が未来を切り開ける環境をつくります。

今回は弊社で新卒採用担当を経験し、現在は新規事業責任者を務める岡村が「IBUKI」立ち上げの背景や今後の展望を語ります。


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企画職採用に新しい流れをつくる採用サービス「IBUKI」はどのようにして生まれたのか。


ーどのような経緯でこのサービスを立ち上げることになったのでしょうか



私はパラドックスに新卒で入社し、人事として新卒採用や中途採用を担当していました。その後総務や労務にも領域を広げ、4年目のときにジョブローテーションでディレクターに転向しました。弊社のディレクターはクライアントに対してブランディングやクリエイティブを行うのですが、いわゆる企画職やクリエイティブ職といわれるような業務内容になります。そのあと妊娠がわかり産休に入ったのですが、産後復帰するタイミングで新規事業をやっていきたい、と社長に申し出ました。これまでBtoBの事業がメインだったパラドックスですが、自社の理念にもとづいて個人(とくに学生)に向けた事業展開をしていきたい、という構想がもともとあったため、自分なら人事の経験も活かしながら事業づくりができるのではないかと考えたのがきっかけです。現在は私と学生インターン3名とインターン卒業生の新入社員1名で事業をやっています。


ー新規事業担当ならではの苦しみはありましたか


おそらくほとんどの企業では、市場のニーズをしっかり捉えてからそこにフィットするサービスを立ち上げていくことが多いと思うのですが、弊社は良くも悪くもとても理念が強い会社で。「志あふれる日本をつくる」というのが私たちのビジョンなのですが、つまり「世の中の企業や人がみんな、自分らしいかたちで世の中に貢献している実感を持ちながら日々生きている」状態をつくりたいと思っています。

その想いが強いあまり、世の中は本当はこうあるべきじゃないか、という自分たちのビジョン発信でサービスを考えていたので、リリースしてみたもののあまりニーズに刺さらないというようなことが最初は続いていました。とくに対学生でいうと「志」なんて言葉は少し取っ付きづらいですし、重要性が頭ではわかるもののアクションにつながりにくいというか・・・。一方通行な感じがしていました。実現したい世界があるのはとてもいいことだと思うのですが、その手段に柔軟性がなく真のニーズに寄り添ったものが考えられていなかったのだと思います。


とはいえ、儲かりそうだからやる、というような発想はしたくないという信念があり(笑)。最終的には、

  1. 自分たちのビジョン実現につながること
  2. 確実によろこぶ人がいること
  3. パラドックスだからできること
  4. ビジネスになること

の順で事業を考えていきました。単純に売上の上がるビジネスを考えるよりも制約が多くなるのですが「自分たちの理念にもとづいて、新しい事業をつくる」という成功事例を自社でつくりたかったのでこの考えは貫きました。


ー理念を守りながらも、新しく事業をつくる上で意識していることは何でしょうか


プロダクトアウトとマーケットイン、という言葉がありますが、結局はそのバランスなんだと個人的には考えています。当初の私たちのようにプロダクトアウトすぎるとただの自己満足でビジネスにならないということもあり得ますし、逆にマーケットインすぎると自社がそれをやる意味があるのかな?と思ってしまいます。自社がやる理由がないということは、他社にも同じことができてしまい取って代わられる可能性が高いとも言えます。そのため、自社にすでにあるとっておきのリソースが活かされ、誰かをとてつもなく喜ばせることができるということをイメージして考えてきました。私たちで言うと「学生たちをよろこばせられる」というところの解像度を高めるために、チームメンバーは現役の学生と新卒1年目で構成。彼らから日々学生のリアルな心情、痛みを聞き「本当はどうだったらいいのか」を考えることによって、ターゲットのニーズを研ぎ澄ますことにつながっています。新卒1年目のメンバーもついこの間までインターン生だった子で、IBUKIを含めた私たちの事業ビジョンに共感して入社し、大きな戦力となってくれています。そんな彼らのおかげでニーズと理念のバランスがうまく取れてきたように思います。



クリエイティブな仕事を、みんなのものに。


ー「IBUKI」を立ち上げることになったきっかけを教えてください


1人のインターン生の発案で、せっかくパラドックスが学生に関わるなら「プロがコピーライティングを教えてくれる教室」があればよろこばれるのではないか、というアイディアが上がりました。それはどんな学生がよろこぶのか、と問うと「考えることが好きで思考力に自信があったり、自分の影響力を大きくしていきたい学生にとって、コピーを通して言葉の力を磨くプログラムはニーズがありそう」とのことでした。弊社にはTCC賞などの受賞歴があるコピーライターが複数名いるので早速「コピーライティング部」というプログラムを立ち上げました。2019年の10月のことです。発案したインターン生の予想通り、募集をかけてみると30名の定員を大幅に超える学生たちが応募してくれました。取り組む学生たちの様子は真剣そのもので、悔し涙を流すほどに夢中な彼らを見て「これはやってよかった」と心底思いました。


そこから、もっと彼らの将来にプラスの影響を与えられるようなプログラムにバージョンアップしよう、と考えたのが「思考と発想のオンラインスクール FUEKI」です。前回のコピーライティング部のように言葉の表現を追求するのではなく「コンセプトメイク」に重きを置いたプログラムで、彼らがどんな職業を選んだとしても一生役に立つ頭の使い方を習得してもらえたら、と考えました。「コンセプトメイク」とはつまり、物事の本質を定義する力であり、こうあるべきだという未来を指し示す力です。ひとつの企画、コピー、デザイン、商品開発や事業開発にも必要な力で、もっと言うと日々のコミュニケーションのなかでも活きるものだと思います。私たちパラドックスはこの「コンセプト」の力を使って、クライアント企業のブランディングを数多く行ってきました。その企業の本質、あるべき未来を定義することがまさに、理念の言語化や社内外に発信するメッセージづくりという仕事に直結するのです。コピーもそうですが、どちらかというとコンセプトメイクが弊社のお家芸。その奥深さと面白さなら、きっとどこの会社よりも強く学生たちに伝えられるのでは、と思っています。実際FUEKIに参加した学生たちがよく言ってくれるのは「世の中の見え方が変わった」ということ。あらゆる発信物や企画には作り手の意図があり、その意図がどんなものかを考えるだけでも面白く、さらに自分ならどうするだろうかと考える。企画をする側の視点で物事を見る、という行動変容がひとつ、FUEKIの価値だと感じてくれています。


話が長くなりましたが(笑)、やっとここでIBUKIの構想が生まれます。たくさんの学生たちがFUEKIに参加してくれる中で見えてきたのが、せっかくクリエイティブな思考の魅力を知り、企画に携わる仕事を将来やってみたいと考えてもそこに進むための道がほとんどない、という課題でした。その課題を解決したいと思ったのがIBUKIを立ち上げるきっかけでした。


ー企画職の就職活動の現状を教えてください


私たちが企画職と定義しているのは、広告やブランディングに関わるディレクター、コピーライター、デザイナー、プランナーという領域、そして商品企画やサービス企画、事業企画の領域になるのですが、一般の学生がそういった道に進むのは正直かなり茨の道です。大手広告代理店やエージェンシーであれば、総合職採用で入社後に配属が決定する(つまり企画職として働ける保証はない)し、まず採用が決まること自体かなりの倍率。中小規模のクリエイティブエージェンシーであれば企画職として若干名採用はあるものの、ポートフォリオが求められることが多く美大・芸大卒でない学生にとっては厳しいハードルとなっています。実際うちのインターンにも、いわゆる有名私立大を辞めたり休学したりして、専門学校に通ってスキルアップをしている子たちがいます。つまり、夢に挑戦しようと思うとそれくらいのアクションを起こさないといけないのが現状なのです。


私が自社の新卒採用をやっていたときも、パラドックスの採用で不合格になるとこの世の終わりのように落胆する学生をたくさん見てきました。弊社ではポートフォリオなしに、完全に人柄と素養だけで採用を判断しているのですが、入社後の育成の結果、様々な賞を獲るようなディレクター、コピーライターを輩出しています。ただ、そういった企業は世の中で圧倒的に少なくかつ見つけにくいので、夢が断たれたように絶望する学生が多かったのです。そういった学生は企画に携わる仕事ができるなら規模も知名度も問わない、という子がほとんどです。


一方で、実際に複数の中小規模クリエイティブエージェンシーの人事の方に話を聞いてみると「そもそも企画職志望の学生がどこにいるのかわからない」「採用したくても素養の測り方がわからない」「美大・芸大卒だけでなく、思考力が高い学生を採用したい」という状況がありました。互いに求めているのにうまく出会えていないのであれば、そこをつなぐことができればよろこんでもらえるんじゃないか、と思ったんです。パラドックスのとっておきのリソースである、コンセプトメイクの力、それができる人を育てる力、FUEKIを中心とする企画職志望の学生たち、そして中小規模エージェンシーとのつながり。これらをミックスして「クリエイティブに働く若者と企業がもっと増える」ことに貢献できれば、自分たちのビジョン実現にもつながると確信できました。


ーコロナ禍においてサービスへの影響はありましたか


これまでオフラインで行っていたサービスもオンラインに切り替え、これから始めるサービスもオンラインでの実施を予定しています。リアルな場のメリットもたくさんあると思いますが、私たちが貢献できる対象を狭めないためにオンライン実施がいいと今は考えています。実際にこれまでオンラインに切り替えたサービスには、北海道から沖縄まで全国の学生が参加してくれており、とくに地方に住む学生さんだと「そもそも民間就職を考えている友達が少なくて就活の話ができない」というような悩みもあり、FUEKIやIBUKIは「同じ未来を志す仲間がいるコミュニティ」としての価値も生まれてきています。コロナの収束が見えてきたときには、オンラインとオフラインをミックスしたプログラムにしていけたらとも考えています。


オンラインで全国の学生がプログラムに参加した様子


IBUKIは、志の実現にむけた第一歩。


ーIBUKIとは、どのようなサービスなのでしょうか


IBUKIは、学生が企画力で評価され、企業と出会える場です。参加学生全員が同じテーマに対して企画を考え提出し、運営とIBUKI参加企業でその企画を審査します。複数の企業から高い評価を獲得した上位の学生が企業とのマッチングイベントに参加できる、選抜制のイベントとなっています。また、これまで企画をする経験がなかったり、プロから学んだことがないという学生さんたちに向けて企画のオンラインスクールFUEKIも並行して開催する予定なので、興味はあるけど自分の力に自信を持てないという学生の方にも、ぜひチャレンジしていただければと思います。


サービス概要


ーどのような方に「IBUKI」を利用していただきたいですか


考えることが好き、企てることが好きという方、そう思えるのはひとつの才能だと思います。その才能を使って仕事がしたい、世の中に影響したいと思うのであれば、ぜひ一度IBUKIに挑戦してみてほしいです。学歴、経験、不問。必要なのは、将来その道で生きていきたいという意志と、努力する力です。やってみてやっぱり違ったというのも学びのひとつ。ただ、やらずに諦めるのはもったいないですよね。自分の思考力・企画力がいつか世の中に影響するかもしれません。自分のために、世の中のために、ぜひIBUKIを使ってみていただけると嬉しいです。



ー今後の「IBUKI」の展望や志を教えてください


そもそもの私自身の志で言うと「叶え合う組織」を世の中のスタンダードにしたいと思っています。企業に就職する=会社の駒になる、自分のやりたいことをやるなら独立、といった二極的な考えではなく、個人の自己実現と企業のビジョン実現は両立できるものであると私は考えています。就職や採用といったシーンで、企業とそこで働く人がお互いを「パートナー」として選び合うような感覚が本来あるべき姿じゃないか、と思うのです。そのためには企業は社員に、社員は企業に貢献するというスタンスと、それを促進する仕組みが必要で、パラドックスの本業として企業のブランディングを通して組織の変革を行っているからこそ、私は個人の方へアプローチしていきたくて。IBUKIもそこにつながるひとつのピースだと思っています。学生が企業から「選ばれる」のではなく、力と意志をしっかり持った状態で「互いに選び合う」という場が、IBUKIでは実現できると思っています。


IBUKI HPはこちらから https://bit.ly/3naGakX

■運営企業情報

会社名 : 株式会社パラドックス  http://www.prdx.co.jp

住所 : 東京都港区北青山3-5-15 ミヤヒロビル10F

代表取締役 : 鈴木 猛之

事業内容:「志の実現に貢献する」ことをミッションに、企業や人が大事にする価値観やあり方を深く洞察し、世の中に提供している使命や意味(=志)を言語化・視覚化。その企業や人にしか語ることができない“独自のストーリー”を軸にした本質的なブランディングを行い、日本の人々がもっと誇りを持って生きていける社会の実現を目指しています。

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