「suisai ZERO BEAUTY　ありのままの素顔を、美しく。」をブランドパーパスに掲げるsuisaiブランド。毛穴汚れ落ちに強い商品が特徴で、代表的な商品である酵素※1洗顔料「パウダーウォッシュ」シリーズは洗顔市場（カウンセリング品）シリーズ売上9年連続No.1※2を誇ります。

そんなsuisaiから、2023年9月に新商品「suisai　ビューティクリア　ブラックスクラブウォッシュ」が発売されます。スクラブ配合の洗顔料は、酵素※1配合洗顔料、クレイ配合洗顔料に続くsuisaiシリーズ3つ目の商品です。

毛穴汚れに強いイメージがあるスクラブ洗顔料を、毛穴汚れに着目した商品展開を続けてきたsuisaiから発売するにあたり、どんなこだわりが秘められているのか。その開発背景に迫ります。

※1酵素（洗浄成分）配合

※2インテージSRI洗顔料（カウンセリング品）市場2014年4月～2023年3月ビューティクリアパウダー（従来品含む）累計販売金額

＜ブラックスクラブウォッシュのリリース＞

粒感による気持ち良さ×汚れ落ちを叶えるスクラブ洗顔料を目指して

新商品を作るにあたり、開発担当者の上村さんがまず行ったのは、毛穴汚れ落ちに悩むユーザーの口コミと市場の調査でした。たくさんの調査の結果、毛穴汚れ落ち対策として認識されている洗顔料はスクラブ・酵素※1・クレイ配合の3種類であることを再認識した上村さん。SNSや雑誌でもこの3大洗顔料が取り上げられることが多かったほか、売上ランキングを見てみても、1番伸びを見せているのがスクラブだったといいます。

また、2020年以降、マスクの着用による影響か、よりスクラブ洗顔料の市場の伸びが見られるという事実もわかりました。こうした情報を元に、毛穴汚れ落ちに重視した商品を展開するsuisaiで今までになかったスクラブ商品を作れないかと思い、開発することが決まりました。

また、さまざまなスクラブ洗顔料を調べていたところ、スクラブの種類や大きさ、量の組み合わせによる粒感と汚れ落ちにそれぞれ特長があり、それがスクラブ洗顔料の良し悪しや好き嫌いの判断基準になっているのではないとかと思いました。そこで多くの方に支持されるような実際の汚れ落ち効果だけでなく、洗っている瞬間から「きれいになっていく」という体感双方を両立した商品を作りたいと思ったのです」（上村さん）

毛穴汚れ落ちにこだわるブランドとして、当然、汚れ落ち効果は重視したいと考えた上村さん。

さらに、「ありのままの素肌を美しく」に加え「汚れから解放され、リセットされるような時間を提供する」というスイサイのブランドパーパスを体現する、手応えのあるスクラブ洗顔料”を今回のコンセプトに掲げました。

実際に開発している途中で、スクラブのサイズが小さいほうが汚れは落ちるが粒感が少ないため物足りない。逆に大きすぎると痛く、毛穴の中には届かなそうといったように粒の役割の大きさを実感。

どうすれば目指す体感を叶えるスクラブになるのかを研究所の担当者とともに模索していく中で、最初は適度な大きさがあり、洗っていくうちに毛穴より小さく崩れて、毛穴汚れをかき出すようなものがいいのではという結論にたどりつきました。

さらに効果実感を高める工夫として、黒いパッケージや剤は「汚れ落ち感が強い」という印象をもたれていることから、イメージカラーを黒にし、「黒いスクラブを入れる」というアイディアを加え　開発をすすめていきました。

＜ブラックパウダーウォッシュのリリース＞

2種類のスクラブとクレイ＋炭※3で洗い上がりさっぱりの処方に

まず、今回「きれいに磨かれていく」ような効果感を高めるのに適した大きめのスクラブとして選んだのは柚子エキス配合のスクラブ※４です。サイズ感もちょうど良く、黄色い色味が黒ベースの剤の中で映えるなと思いました。何色か検討しましたが、黒と黄色の組み合わせが新鮮で、使用する前からワクワクするような色味でしたので、こちらを選びました。

」（上村さん）

※3 ※５ ※６洗浄成分

※4洗浄成分：柚子スクラブ（セルロース、エチルセルロース、酸化鉄、ユズ果汁エキス）

効果感を引き出す大きめのスクラブはそのままの大きさでは毛穴汚れを十分に落とすことができません。

そこで今回採用したスクラブは　崩壊性で粒が小さくなっていくタイプです。小さめの黒スクラブ、大きめの柚子スクラブ※４、この大小２つの崩壊性スクラブが洗いながら毛穴サイズより小さくなり毛穴の中の汚れまでかきだせる処方を実現しました。

2種類のスクラブに加えて、より毛穴汚れ落ち効果を高めるため、クレイも2種類配合。こちらも毛穴より小さく、粒の大きさが異なる、モロッコ溶岩クレイ（ガスール）※5・ホワイトクレイ（カオリン）※6の2種を選びました。さらに、汚れの吸着に強い炭※3も配合しています。毛穴汚れ落ちに強いイメージとして「黒」にこだわったこともクレイや炭※3を選んだ理由の1つでした。

しかし、毛穴汚れ落ち効果と効果感の双方を両立するための配合比率を決めるのは難しく、試作を繰り返したといいます。

「洗い上がりも重視しましたね。さっぱり感を味わっていただきたいなと思い、ポリマーの配合率を何度か微調整しました」（上村さん）

既存商品との連動性も重視

毛穴汚れ落ちに強いイメージを持ってもらえるよう、「黒」にこだわった上村さん。「ブラックパウダーウォッシュ」など他のsuisai商品との繋がりも感じてもらえるよう、パッケージデザインも黒にし、印象的なピンクの六角形のキャッチコピーも採用しました。パッケージはツヤ感のある仕上がりに。マットなものよりもきれいに磨き上げるという印象を与えられるのではという想いからでした。

一貫して「きれいに磨かれる効果実感・毛穴汚れ落ちへの強さ」を追求して商品開発を進めてきた上村さんでしたが、調査の結果、訴求内容によっては男性向きだと捉えられてしまうおそれもあることがわかったといいます。

「黒いパッケージに「テカリ・べたつきに」や「ごっそりつるん」といったワードを組み合わせると、『自分向きの商品ではない』と捉える女性が一定数いることがわかったのです。『テカリ』や『肌のべたつき』も同様ですね。ブラックパウダーウォッシュには男性にも使っていただきやすいようにという想いがありましたが、今回のブラックスクラブウォッシュは男女を問わず毛穴汚れが特に気になる方に向けた商品です。『スポーツをする人が使っていそう』『乾燥しそう』といった女性からの声を受け、文言を工夫しました」（上村さん）

そうしてパッケージに大きく掲げられたのは、「磨き上げ洗顔料」です。毛穴汚れを落とすだけではなく、肌全体を磨くように汚れを落とし、素肌を綺麗にしてくれる洗顔料であるという今回のこだわりポイントを前面に打ち出した言葉を選びました。

使い方ですが、一般的なチューブタイプの洗顔料は剤を取り出して、泡立てるのですが、スクラブの粒感をより感じていただくため、あらかじめ肌をぬらしてから、泡立てずに直接顔全体に塗り広げたあと、少量の水またはぬるま湯で顔の上で泡立てる使い方となっています。

「また、週に1～2回のおすすめのスペシャルケアとして、毛穴の黒ずみ汚れやざらつきが気になるところに、顔をぬらさずに泡立てずそのままのばし、30秒程度置いたのち、少しずつ水やぬるま湯を足して泡立てて洗ってみてください。少しずつ泡立てることで、スクラブの粒感も感じていただきやすいですよ。」（上村さん）

suisai シリーズで近づく「ZERO BEAUTY」

上村さんにとって、ブラックスクラブウォッシュの開発はsuisaiシリーズの商品開発、そして洗顔料の開発自体が初でした。いろいろなところにアンテナを張り、口コミや市場調査を分析してきたことが今回の開発に活きたと振り返ります。また、今回の開発を振り返って思うのは、毛穴汚れ落ちのニーズの高さだといいます。

「その時々によってトレンドにも移り変わりがあることがわかりましたが、やはり毛穴汚れでお悩みの方は多くいらっしゃって、日々よりよい商品を求めていることがわかりました。引き続き市場調査も続けながら、新たな商品にも挑戦したいです。suisaiシリーズから毛穴汚れ落ちの新たなトレンドとなるヒット商品を作りたいですね」（上村さん）

ブラックスクラブウォッシュは毎日朝夕使っていただけるスクラブ洗顔料です。パウダーウォッシュと日によって使い分けていただく使い方もできます。suisaiシリーズを使って、素肌本来の美しさ「ZERO BEAUTY」を目指す方が増えると嬉しいです。

suisai商品開発担当

上村 啓太