正社員雇用ゼロ。プロジェクト単位で仲間を集める組織作りに、こだわる理由

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2020年9月29日 13時30分 株式会社カーボン

自身のサービスを創りたいと思い、起業して3年。


起業当初は新規事業周りのお手伝いやWEBマーケ支援などの、いわゆる「支援事業」で軸を作りながら、人事領域のパラレルワーカーシェアリングサービスの株式会社コーナーに参画。ビジネスの基礎を作りながら、今回自身の新サービス「ホンネメンター」をリリースすることができ、ようやくスタートラインに立てたような気がしてます。


私が起業した会社、株式会社カーボンの仲間は現在約16名。職種はビジネス・企画、エンジニア、UIUX、マーケティング、バックオフィスなどで、そのうち正社員は一人もいません。


すべて業務委託契約を結んだメンバーだけで構成されています。

今回はなぜ、私がこのような正社員雇用ゼロ体制で仕事を進めているのか、ということについてお話します。

なぜ正社員ゼロ体制を選んだのか

起業する前の私は、十数年ほど一般企業に勤める会社員をしていました。


起業する前の数ヶ月の期間、自身の得意領域である新規事業開発とWebマーケティングの知識と経験を活かし、様々な外部企業をお手伝いする、正社員とフリーランスという2軸のパラレルワーカーとしての経験もしました。


実際に自分が二つの働き方を経験して思ったのは、個人・企業双方にとって最もパファーマンスを出せる方法は、業務委託契約で外部人材を採用することなのではないか、ということです。


一番の理由は、プロジェクトを達成するというゴールに向かって、最適なスキルや経験、かつ高いコミット力を持った優秀な人と一緒に、最適なタイミングと最適な業務量で仕事ができるから。


企業やサービスを運営していくためには、フェーズによって目的ややるべきことが大きく変わります。そうしたときに、プロジェクト単位で柔軟に組織を入れ替えながら、最適な人物を選抜できるのが大きなメリットだと思っています。

また特定のスキルを携えてフリーランスとして活躍する方や、本業がありながら兼業している方は、転職市場から見ても、とても優秀な人が多いから、という理由も挙げられます。


「社員を雇わず、必要な時に必要な分だけ委託する」と聞くと、一見企業側のエゴのように聞こえてしまうかもしれませんが、そうではありません。私もパラレルワーカー側で働いてみて、以下のような実感があります。

  • 会社員と違って、より生産性を意識した仕事だけに集中できる
  • 対価が分かりやすい
  • 興味のある仕事に、すぐにチャレンジできる


目的が明確な分、コミット力も上がり、スキルの向上も見込めると感じている人が多いのではないかと思います。

パラレルワーカーと仕事をする際のデメリットと、その解決策

一方で社員ゼロ型組織で実際に動き始めて、難しいと感じていることももちろんあります。その理由は二つです。


まず一つは、工数の確保。パラレルワーカーは複数兼業しているため、固定の工数以上の案件を、急な状況で依頼することが難しい場面が過去にも多々ありました。


この点に関して私は、できるだけ一つの職種のメンバー層を厚くすることで回避するよう、意識しています。


中でも意識しているのは、やはりエンジニア領域。

エンジニアリング以外では、私自身が不足を補うことも多いのですが、エンジニアだけは代わりを務めることができません。そのため、メインのエンジニアの工数不足の場合には、他の人でフォローできる体制を構築するようにしています。


もう一つ難しいと感じている点は、想いやカルチャーへの共感度合いです。

会社員であれば、理念やビジョンが日頃から共有されている点で、仕事に対する結束力が圧倒的に強いと言えるでしょう。その点で言えばパラレルワーカーは、オフィスを共有したり、定期的なミーティングの時間を設けたりしている訳ではありません。


ただしパラレルワーカーについても、私は同様に「想い」の部分で結集することはできると考えています。それは会社という存在ではなく、サービスの想いや個人に対する想いです。


サービスコンセプトに共感しているから、やってみたい。

あの人だから協力したい、手伝いたい。


このような想いのつながりも、仕事を一緒にする上では十分な目的となるし、逆に言えば優秀なフリーランス、パラレルワーカーは、こうした心のつながりがないと仕事をしたくない、と考える人も多くなってきているのではないかと思います。

私の場合は一緒に働きながら、会社の想いやサービスのコンセプトだけでなく、その人自身がどんな働き方をしたいのか、などをゆっくり紐解いてすり合わせていくようにしています。

パラレルワークとは、幸せになるための働き方

起業したころは、正直このような形で仕事を進めることになるのは想像をしていませんでした。

少ないながらも、想いや理念に共感してくれるような仲間を集め、少しずつ社員を増やしていきたい。そんなふうに考えていました。


しかし今では、社員の有無にこだわらなくても、社員以上に助けてくれる、一緒に会社を創り上げてくれる仲間はいるのだ、ということに気づきました。

しかも極端な話、会社を私一人だけのものにしなくても良いかな、なんて考えることもあります。


「会社は誰のもの?」⇒「株を持っている経営者のもの」


そんな図式をみんなが頭に思い浮かべるだろうけど、実際はそうではないと考えるからです。会社とは、携わっている全員のものであるべきなのだ、と。

(株をみんなで持つ、ということが本当は一番したいのですが、管理が面倒なのでまだできていない現状はありつつ……)


こうした自分が興味を持てる会社(サービス)で、自分の得意なスキルを活かしながら働く、というスタイルが増えていくと、仕事で悩む人は減るんじゃないかなぁ。そして何より、仕事を楽しめる人が増えるのではないかと思います。


企業側も固定費が減り、その時々で必要な人と仕事ができるというメリットもあり、生産性も上がる。そんなプラスの要素が多いのではないでしょうか。

とはいえこうした働き方をするためには、新卒で企業に入り、仕事の経験を積む機会も必要だとは思います。


「経験は浅くても意欲の高い方」などをフォローアップできる仕組みづくりなども、今後はしていきたらな良いなぁと漠然と考えているところです。


もしよろしければ「はたらくホンネ」もぜひご覧ください。