日本茶きみくら茶師と夜に楽しむ「SUMIBI LOUNGE」の開催

プロジェクトの裏側

2021年3月4日 10時02分きみくら株式会社

「日本茶きみくら」はお茶の有数な生産地である静岡県掛川市にあるお茶専門店です。お茶という日本文化とともに四季の移ろいや日々の暮らしを豊かにしていく楽しみや新たな価値をみつけていきたいと思っています。

茶師が考案したお茶を楽しむ夜開催のイベント「SUMIBI LOUNGE」をご紹介します。

茶師・髙橋嘉伸

プロフィール

1988年静岡県袋井市生まれ。

料理人の父に影響を受け調理専門学校へ。卒業後ホテルにて日本料理を担当。22歳で丸山製茶へ入社後、お茶の製造工程を一から学び茶師となる。2015年第9回同一荒茶仕上協議会で最高金賞を受賞。料理経験を活かしペアリングメニューの開発や手揉みのお茶づくりにも取り組む。

「SUMIBI LOUNGE」とは

静岡県の日本茶専門店・きみくらのお茶を製造している茶師・髙橋さんが

焙炉と炭を使って仕上げた燻製茶「炭火の茶」とフードペアリングが楽しめる「夜の茶会」です。

かつて創業者・丸山辻松の家があった場所に立てられた、

「日本茶きみくら本店」にて一般のお客様やお茶に携わる茶農家を招き、店舗営業後の夜に人数限定で開催しています。

日本茶きみくら本店　

　炭火の茶のお茶づくりはこちら▼

【日本茶きみくらの茶師が「炭火仕上げのお茶づくり」に挑む】

日本茶きみくらの茶師が「炭火仕上げのお茶づくり」に挑む

PR TIMES STORY

SUMIBI LOUNGEを始めたきっかけ

前職がホテルで日本料理を提供していた経歴を持つ高橋さんは、日頃からお茶を作る際、料理をつくる要領で最初にすべてをイメージをしてから仕上げているといいます。

「イメージした味に仕上げるためにはどんな具材が必要なのか。」

「このお茶はいつ、だれが、どこで楽しむのか」

「どんな食べ物と合わせてほしいのか」

普段、表舞台に立たないお茶を製造する「茶師」だからこそ感じていることや背景を参加者に自ら伝え、お茶に関心を持ってもらえるきっかけになればと、と髙橋さんは語ります。

SUMIBI　LOUNGEの空間作りとペアリング

髙橋さん、店舗スタッフとイベント運営チームが集結し、LOUNGE実現のためのミーティングが始まりました。

炭火の茶を楽しむ空間づくりのテーマは「燻製香漂うスモーキーな大人の空間」。

そうなると、もちろん夜の開催が素敵だし、少人数制でゆっくり楽しんでほしい。照明の照らし方・音楽の選曲・演出・提供するコース内容の細部まですでに髙橋が頭の中に描いていたイメージに合わせて決めていきます。

ペアリングのコースとして３種類のお茶を選定します。きみくらの何十種類のお茶の中から、メインの「炭火の茶」の前菜となるような繊細なお茶、コースの締めとして甘味と一緒に楽しんでいただけるお茶を選びます。

料理人時代に学んだ経験を活かし、お茶の風味がより引き立つような食材をペアリングとして選んでいきます。味、塩味、旨味などの味付けから、食感など細かく調整。

そのままでも提供できるお茶も、その時感じたインスピレーションから一工夫、二工夫し、季節に合わせた提供方法を考えていきます。

それは開催前々日のギリギリまで続いていきました。

そうして開催されたSUMIBI LOUNGE

第2回で提供されたペアリング料理

※開催の季節によってコース内容が変わります。

第1回は、きみくらを知っている方やお客様を招きたいという想いからインスタグラムを通じて募集。告知してすぐ満席となり1時間半に渡り、開催されました。

参加されたお客様の中には普段お茶を飲む機会が少ない方もいて、お茶の楽しみ方を発見してもらうきっかけを作ることができました。

2回目の開催は、県内の茶生産農家の方たちをゲストに招き、炭火の茶を作った背景とともに各々のお茶との向き合い方や、茶業界の未来について語り合い、その様子をSNSのフォロワーにLIVEで配信。普段聞けない茶農家、茶師たちの裏話や想いが伝わり、LIVE配信後「炭火の茶」の問い合わせやご注文をたくさんいただきました。

お茶は大衆的な飲み物、というイメージが強いですが

「改めてゆっくりお茶を楽しむ空間」があることがとても良かった、と感想をいただき、特別な空間でお茶をゆっくり楽しめる場所であったり、生産農家さんやお茶の製造の裏側話をみなさんとできる場所として、今後も継続して開催したいです。